自宅のバラ科(Rosaceae)シモツケ属の「ユキヤナギ」(雪柳)の垂れ枝に、小さな五弁の白花が賑やかに咲きました。
 
我家の雪柳 撮影:2023年3月 東京都下自宅
 
桜の開花とほぼ同じ頃から綻び始めたのですが、あれよあれよというまに柳の枝に積もる雪の如く咲きそろいました。「雪柳」の和名を与えた古の人の心情が分ります。
 
我家の雪柳 撮影:2023年3月 東京都下自宅
 

ここまで書いたところで、去年の今頃に咲いた「ユキヤナギ」(雪柳)を観ながら、膀胱癌手術後の最初の抗癌薬注入のブログ記事を書いた事をフト思いだして過去ブログをチェックすると・・・

 

「雪柳」の写真を貼り付けたものの、花については一切触れることなく、「膀胱癌手術後の抗癌薬注入開始」の記事で終始している拙ブログが見つかりました。きっと不安定な精神状態にあったのでしょうね。(下欄貼付)

 

去年3月の同時期に投稿した拙ブログ 

 

話を元に戻しましょう。
「雪柳」の英語名である「Thunberg's meadowsweet」は、まるっきり意味不明だったので調べてみると・・・
 
「Thunberg」は=スエーデンの植物学者名、「meadowsweet」は植物分類名の「シモツケ属」であることが判りました。
 
我家の雪柳 撮影:2023年3月 東京都下自宅
 
「Mr.Thunberg氏」は、世界的な植物学者、博物学者、医学者であり、植物分類学の最高権威・リンネ氏の弟子だったことが分ったのですが・・・
 
なんとMr.Thunbergは、江戸時代に長崎・出島のオランダ商館に医師として滞在、日本の医学、博物学、植物学に貢献した「出島の三学者」の一人でした。
 
我家の雪柳 撮影:2023年3月 東京都下自宅
 
オランダ商館の出島で勤務していた三学者のシーボルト氏とケンペル氏はドイツ人、ツンベルク氏はスエーデン人であり、オランダ人ではなかったのですが・・・
 
オランダと中国以外の国には窓口を固く閉じていた江戸幕府は、「出島の三学者」の国籍を承知していたのでしょうか? おおいに興味を覚えるところです。
 

雪柳の植物分類名

科:Rosaceae バラ科

亜科:Spiraeoideae シモツケ亜科

属:Spiraea シモツケ属

種:S.Spiraea 

学名:Spiraea thunbergii

和名:ユキヤナギ 雪柳

英名:Thunberg's meadowsweet