近所の園芸店内を覗き見ると、特徴のある緑葉にトンガリ帽子のような紅色の蕾みをつけた植物が展示販売されていました。
古の日本人は、緑葉の形状を「蝦蛄」(シャコ)に例えて「蝦蛄葉仙人掌」(シャコバサボテン)と名付けたと言う話を思いだしたのですが・・・花名板には「デンマークカクタス」と表記されていました。(下写真)
デンマーク カクタス 撮影:正月 東京都下自宅近辺
お店の人によると、12月に咲くものを「クリスマス・カクタス」、1月以降に咲くものを「デンマークカクタス」の商品名で販売するのが一般的傾向だとのこと。
茎の節ごとに隆起している一対の突起の形状が「蝦蛄」(シャコ)に似ているとして、「蝦蛄葉仙人掌」(シャコバサボテン)の和名が付けられたのでしょうが・・・今の世ではあまりにも古臭くて売り難いと言うことなのでしょうか?
百歩譲って「クリスマス・カクタス」の商品名を容認するとしても、「デンマークカクタス」と呼ばれる由縁が全く理解出来ないので調べてみると、北欧のデンマークで品種改良されて誕生したので「デンマークカクタス」と名付けられたことが分りました。
とは言っても、「デンマークカクタス」よりも、「蝦蛄葉仙人掌」(シャコバサボテン)の和名の方が好きな僕なので、これ以降は、「蝦蛄葉仙人掌」(デンマークカクタス)と表記することにしたいと思います。
「蝦蛄葉仙人掌」(デンマークカクタス) WEBより拝借
正直に言いますと、僕は今まで只の一度も「蝦蛄葉仙人掌」(デンマークカクタス)の花を観たことがないので、WEB写真に頼ることにしました。(上下写真)
「蝦蛄葉仙人掌」(デンマークカクタス) WEBより拝借
南国のタイ国に在住していた頃から「サボテン種」の花が美しいことは知っていたつもりですが、「蝦蛄葉仙人掌」(デンマークカクタス)の花も魅力的ですね。(上写真)
僕としては、鉢植えよりも「地植え」で育てたい気持ちが芽生えていたのですが・・・老妻から、「地植えで育てる知識も技術も無いのだから絶対に止めなさい!」と戒められてしまいました。
残念ですが、老妻の援助が得られないとなれば、すっぱりと諦めるしかありません。
シャコバサボテの植物分類名
科:Cactaceae サボテン科
亜科:Cactoideae ハシラサボテン亜科
連:Rhipsalideae 葦サボテン連
属:Schlumbergera スクルンベルゲラ属
学名:Schlumbergera Lem.
和名:シャコバサボテン(蝦蛄葉仙人掌)
別名:クリスマスカクタス
園芸名:デンマークカクタス
英名:Christmas"Cactus
原産地:ブラジル