買い物に出掛けていた老妻から僕のスマホに、僕の知らない常緑低木の写真が着信しました。(下写真)

 

彼女からのメールには、「コトネアスターだと思うけれども、和名が分からないので調べてちょうだい」との頼み(命令)が付記されていました。

 

コトネアスター  撮影:2022年11月23日 東京都下

 

植物図鑑を捲ってみると、以前は、バラ科シャリントウ属の「紅紫檀」(ベニシタン)や「白紫檀」が「コトネアスター」と呼ばれていたが、現在はバラ科シャリントウ属(400種?)の総称名として使用される事が多い・・・との記述もありました。

 

コトネアスターの赤実  撮影:2022年11月23日 東京都下

 

しかしながら、日本の園芸界では、赤い実を付ける「ベニシタン」(紅紫檀)を、「Cotoneaster horizontalis」の品種名で販売しているとの記事もありました。

 

コトネアスターの紅花  WEBより拝借

 

老妻の話によると、「紅紫檀」(Cotoneaster horizontalis)は、5月頃に薄紅色の地味な小花を付け、11月になると赤実を付けるそうですが、見頃の鑑賞期は、春の開花期と言うよりは、赤実をつける11月~12月なのだそうです。

 

コトネアスターの赤実  撮影:2022年11月23日 東京都下

 

老妻から着信した「紅紫檀」の写真を観る限りでは、地面上を這うようにして伸びる小さな幹が異様に目立つばかりで、何の興味も湧かなかったのですが(上写真)・・・

 

老妻は、もっと手を加えて育てれば、立派な庭木やグランドカバーになるし、盆栽としても育てることが出来ると言います。

 

コトネアスターの葉  撮影:2022年11月23日 東京都下

 

葉の姿だけを観ると、「学名:Pyracantha」の「トキワサンザシ」(常磐山査子)に似ていると思ったのですが、よく観ると枝に棘もないし、葉縁に鋸歯もないようですので、老妻の言う「コトネアスター」だろうと思うのすが・・・

 

その和名が本当に「紅紫檀」(Cotoneaster horizontalis)なのかどうか?・・・

 

残念ながら確証を得ることは出来ませんでした。 

 

コトネアスターの植物分類名

科:Rosaceae バラ科

亜科:Maloideae ナシ亜科

属:Cotoneaster Medik.コトネアスター属

学名:Cotoneaster

和名:ベニシタン 紅紫檀

別名:シャリントウ 車輪燈

英名:Cotoneaster