来年1月に自動車免許の自主返納をするつもりです。

 

そのために走行距離1万m未満の自家用車を息子一家の予備車として無償譲渡するための書類準備を昨日から開始しました。

 

先ずは、来年1月10日に東京都下の販売店で予約していた車検をキャンセル。

 

次に、息子が在住している神奈川県の最寄の自動車販売の系列店から名義変更と車検依頼に関わる手続き要領と今後の推進日程を教わって此の日の予定作業を終了。

 

秋咲きの小菊  撮影:2022年11月15日 東京都下

 

東京都下の自動車店から帰宅していると、畑作地の周りに植えられていた「秋咲きの小菊」が目に留まりました。(上下写真)

 

低床の土台石で整然と区切られた畑作地なので、数年以内には住宅用地として転用されるのでしょうね。

 

秋咲きの小菊  撮影:2022年11月15日 東京都下

 

二ヶ月前に同じ場所を通過した折には全く見掛けなかった「小菊」でしたが・・・

 

ここ最近の秋の陽光に目覚めて一斉に咲き始めたのでしょうね。

 

秋咲きの小菊  撮影:2022年11月15日 東京都下

 

日本最古の歌集「万葉集」には、当時の人々が眺めていた157種の植物が詠まれていますが、その中に「菊」を詠んだ歌は一首もありません。

 

飛鳥時代から奈良時代の日本には、まだ「菊」は存在していなかったのでしょうか?

 

 

秋咲きの小菊  撮影:2022年11月15日 東京都下

 

中国から「菊」が日本に伝来した時期を調べると二つの説がありました。

 

一つは、奈良時代中期に遣唐使が中国から持ち帰ったとする説ですが、残念ながら確たる文献は残っていないそうです。

 

もう一つは、奈良時代末から平安時代初期に中国から搬入されたのでは?・・・との説でした。

 

平安時代に「古今和歌集」が編纂されると、俄に「菊」の歌が多く詠まれるようになった事からの推定説だと思われます。

 

秋咲きの小菊  撮影:2022年11月15日 東京都下

 

『古今和歌集』の四季の歌の中に、「秋の菊」を詠んだ歌(278番)がありました。

 

色変はる 秋の菊をば 一年(ひととせ)に 二度美しく 咲く花だと 思ってみることだ。

 


秋咲きの小菊  撮影:2022年11月15日 東京都下

 

「菊」と言えば「天皇家」の菊紋が頭に浮かびますが、「菊」が天皇家の「紋」となったのも、「古今和歌集」の編纂された奈良時代末から平安時代初期の頃だろうかと想像したのですが・・・意外にも「鎌倉時代」でした。

 

「菊」を愛した後鳥羽上皇が自分の身の回りの物品に「菊紋」を施したのが、いつしか「天皇家の紋」として扱われるようになったとする説がありました。

 

天皇家の「菊紋」の歴史は、神武天皇の時代にまで遡るかと思っていましたが・・・随分と後世の鎌倉時代に、しかも後鳥羽上皇の個人的好みから始まった?・・・との説を知って意外な思いがしました。