暑い時期に賑やかに咲いていたトレニアでしたが、気温が下がり始めた先月下旬を境にして紅葉の時期に入りました。
暑季のトレニアの眺めも良いものですが、紅葉するトレニアの光景もまた素晴らしいと思います。(下写真)
トレニアの紅葉 撮影:2022年11月1日
晩秋になると紅葉して枯れてしまう「トレニア」は、一年草のトレニア・フルニエリ(Torenia fournieri)の種だとか。
和名で「ハナウリクサ」(花瓜草)とか「ナツスミレ」(夏菫)と呼ばれているそうですね。
トレニアの紅葉 撮影:2022年11月1日
秋の深まりにつれて、紫色の茎に付く卵型の緑色の対生葉が徐々に紫褐色を帯びていく様子は、春から暑季に咲く花の魅力と較べても、甲乙つけ難い程の魅力があると思います。
トレニアの花と紅葉 撮影:2022年11月1日
唇型をしたトレニアの花の魅力のポイントである下唇3枚の天鵞絨状の濃紫色の花瓣と中央の黄斑点、そして紫褐色を帯びた紅葉の織り成すコラボレーションに、年甲斐も無く見惚れてしまいました。
撮影:タイ国バンコクの自宅 2010年2月6日
約30年間在住したタイ国バンコクのマンションのベランダでも、鉢植えのトレニアの花を育てていました。(上下写真)
特に何もしないのに長年に亘って殆ど周年で咲き続けていましたが、一年草のトレニア・フルニエリ(Torenia fournieri)が"零れ種"によって咲き続けていたのでしょうか?
撮影:タイ国バンコクの自宅 2010年9月17日
東京都下の自宅近くで咲き残っている「トレニア」の花も日を追って少なくなりつつあり、小さな紅葉の世界が進んでいます。(下写真)
トレニアの紅葉 撮影:2022年11月1日
長期に亘ったタイ国バンコク在住時代には望んでも叶わなかった「トレニアの紅葉」を、終の住処となるであろう東京都下の自宅で味わっている今日この頃であります。
小さな晩秋の季節感ですが、見ていて心が和みます。
参考:トレニアの植物分類名
科:Linderniaceae アゼナ科
属:Torenia ツルウリクサ
学名:Torenia L.
和名:ハナウリクサ 花瓜草
別名:夏スミレ
英名:Torenia
原産地:インドシナ




