幾つかある散歩コースの中から、今日は、久しぶりに青梅街道沿いの小道を歩いてみました。

 

街道から小道に入る辺りの個人の敷地内に、木製の赤鳥居のある小さな社があることは知っていたのですが・・・

 

鳥居の傍に蝋梅が咲いているのを知って嬉しくなり、失礼を承知して、石垣の外からスマホのシャッターを押してしまいました。(下写真)

 

 

「蝋梅」は、唐の国(中国)から、日本の江戸時代初期(1611~1629年)に朝鮮半島を経由して渡来したことから、最初の頃は「唐梅」と呼ばれていたようですが、いつしか中国名の「蝋梅」が、そのまま和名として定着したようですね。

 

名前の由来には、「蝋細工のような花が梅に似た香りを放つから」とか、「旧暦12月の「蝋月」に咲くから」とか、「花色が蜜蝋の巣に似ているから」等とする幾つかの説があるようですね。

 

 

上記に紹介した諸説を包括したようなことが、南京で1596年上梓された「本草綱目」に記されていると紹介されていました。

 

臘月(旧暦12月)になると開花する蜜蝋の巣のような花が「梅花」に似ていることから「蝋梅」と名付けられた。

 

しかし、植物分類学では、蝋梅=ロウバイ科、梅=バラ科として、別種の植物として登録されていますね。



 

数年前、山口県の田舎で生活する義母を見舞った時、裏庭に生えていた大木の蝋梅を観たことを思い出しました。(下写真)

 

それは、東京都下の散歩コースで観たような幼木の蝋梅と違って、幹も枝木も木肌も荒々しい感じのする老木だったのですが・・・

 

咲いて居た黄花の可憐さは、幼木も老木も同じだったように思います。

 

 

蝋梅の果実の種子には、人間の神経を阻害して痙攣を誘発させる有毒物質(カリカンチン)があるので要注意だそうです。

 

一方、花蕾から抽出した蝋梅油には、抗菌抗炎作用があり、生薬の「蝋梅花」は、風邪、喉痛、鎮咳、解熱、鎮痛薬としての効用があるらしいですね。

 

ロウバイ(蝋梅)の種類には、ソシンロウバイ(素心蝋梅)、マンゲツロウバイ(満月蝋梅)、トウロウバイ(唐蝋梅)があるそうです。

 

その中でよく見掛けるのは、花全体が黄色い「ソシンロウバイ」(素心蝋梅)らしいのですが・・・残念ながら、見較べたことのない僕には、その違いがよく分かりません。

 

 

参考:ロウバイ(蝋梅)の植物分類名

科名:Calycanthaceae ロウバイ科

属名:Chimonanthus  ロウバイ属

種:C. praecox Chimonanthus ロウバイ

学名:himonanthus praecox(L.)Link1822

和名:ロウバイ

中国:蝋梅

種類:ソシンロウバイ(素心蝋梅)、マンゲツロウバイ(満月蝋梅)、トウロウバイ(唐蝋梅)