自宅近くの植え込みで咲く「白花ツツジ」(白花躑躅)を前にして、十数年前にタイ国バンコクの公園で初めて見たタイ語名「อรพิม」(オラピム)の白花を思い出しました。(下掲写真)
とは言っても、「オラピム」(อรพิม)」の植物分類名は、Leguminosae-Ceasalpinoideae亜科・Bauhinia属ですので、Ericaceae科・Rhododendron属の「ツツジ」(躑躅)とは別種の植物になります。
「ツツジ」(躑躅)の多くは低木ですが、蔓性半落葉木の「オラピム」(อรพิม)」は、太めの蔓がまるでロープのように伸びて25m前後にもなる性質があり、支柱によっては人間の背高よりも遥かに高くなる大型木です。
「オラピム」の丸葉にはとても深い切込みがあるために、まるで二枚の広葉が重なり合っているかのように見えるのですが、実際にはハート型をした一枚の広葉が折り重なっているだけです。タイでよく見かけるムラサキソシンカ(紫蘇芯花)の葉と似ているので、おそらく同じ系列の植物だろうと思います。
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「オラピム」の大きな白花が散ると、長さ25cm前後の長楕円形の莢果(きょうか)がぶら下がります。成熟した莢果の縫線が裂開すると、6個~10個の種子が莢果から勢いよく周囲に飛び散るようですが・・・タイ在住中にその瞬間に立ち会うことは叶いませんでした。
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総状花序に付く「オラピム」(อรพิม)の五弁花は、花びらの表面に浮かぶ縮緬上の細かい皺が際立つのですが、花芯から垂直立つ10本の雄蕊の白さと葯の淡黄色も印象的でした。
タイ語名「オラピム」(อรพิม)の英名さえ分かれば、きっと和名に辿り着けるに違いないと思って、植物識別版に記されていたタイ語名「オラピム」(อรพิม)と学名「Bauhinia winitii Craib」を頼りにして、幾つかのタイ語ネットをググったのですが・・・ついに英名を見つけることは出来ませんでした。
英語名には辿り着けなかったのですが、次のようなタイ語のネット記事(抜粋)が目に留まりました。
อรพิม ชื่อวิทยาศาสตร์ Bauhinia winitii Craib・・・ชื่อวิทยาศาสตร์ของพรรณไม้ชนิดนี้เป็นพรรณที่พบเฉพาะในประเทศไทยเท่านั้น ชื่อวิทยาศาสตร์ของพรรณไม้ชนิดนี้มาจากชื่อของพระยาวินิจวนันดร นักพฤกษศาสตร์ชาวไทยในอดีต ซึ่งเป็นผู้ค้นพบและเก็บตัวอย่างพันธุ์ไม้ชนิดนี้เป็นคนแรก・・・
翻訳は煩わしいので割愛しますが・・・・「オラピム」(อรพิม)は、西暦1924年(大正13年)、一人のタイ人がミャンマーと国境を接するガーンジャナブリー県(จังหวัดกาญจนบุรี)で発見したタイ国原産の固有の新種であると書かれていました。
そして、「オラピム」(อรพิม)の学術登録を申請した植物学者のW.G. Craib教授が、発見者のタイ人の氏名であるMr.Phraya winit wanandon(Mr.พระยาวินิจวนันดน)と自分の名前のCraibを入れて「Bauhinia winitii Craib」という学名を構成した極めて稀なケースの植物である・・・云々・・・という事実が分かりました。
自分なりに手を尽くして調べても英語名を得られなかったのは、タイ国で発見された世界唯一の固有種だったので、世界に広がる機会を与えられないままに放置されてしまい、日本にも伝えられなかった・・・ということなのでしょうか・・・?
参考:オラピム(อรพิม)の植物分類名
科名:Fabaceae
亜科:Leguminosae-Ceasalpinoideae
属名:Bauhinia
学名:Bauhinia winitii Craib
英名:見当たらず。
和名:見当たらず。
タイ名:อรพิม(オラピム)、คิ้วนาง (キウナーン) ・・・女性の眉






