12月7日(土) 十三夜 11時 曇・小雨 気温6℃ 湿度84% 北風 3m/s
二日間で2万5千歩を越える撮影散歩をしたので、足腰がガタガタになってしまいました。きっと仙骨と股関節の状態がずれてしまったのでしょう。今日は自宅でゆっくりと養生します。
12月7日の誕生花の中に、タイ国バンコクに在住していた時に、マンションの25mプールの周囲に栽植されていた“サンタンカ”(三丹花)があるのが目に留まりました。 濃緑の葉と、白、黄色、紅色、淡紅色、橙色などの小花を咲かせる丸みを帯びた花序、そして花冠の先が4つに裂ける姿形が熱帯や亜熱帯の花木らしいエキゾチックな印象を与えてくれたのを覚えています。
サンタンカ (三丹花)
タイの人々は、花の姿形が“針の花”に見えることから、“ドーク・ケム”(ดอกเข็ม) と呼んでいましたが、僕の目には、裁縫に使う仮止め用の待ち針を刺していた針山のように見えたのを覚えています。
英語圏では“Marking Pin“、“Berry Pin”、“Dressmaker Pin”と呼ばれているようです。
サンタンカ (三丹花)
西マレーシア、中国南部、沖縄でも見たことがありますが、“サンタンカ”の花名の由来は、中国南部の潮州の仙丹山に多く咲いていたことから“仙丹花”となり、それが訛って“三段花”、“三丹花”になったのだろうと言う説があるようです。中国南部の潮州に旅をした折に、仙丹山に“仙丹花”が咲くようになった伝説を教えて貰ったのですが、すっかり忘れてしまいました。
サンタンカ (三丹花)
日本では、漢名の“三丹花”(サンタンカ)は、意外にも流布していないような気がします。植物分類学上の学名である“ Ixora chinensis Lam. ”の頭の“Ixora”を“イクソラ”と仮名読みしているようですね。おそらく園芸界の考えた流通名だろうと思います。 “Ixora”=サンスクリット語の“シバ神”、“chinensis”=“中国”の意味
サンタンカ (三丹花)
何れにしても、“三丹花” も “Ixora”(イクソラ)も、少しばかり日本語感から離れた花名なので憶え難いですね。 “待ち針草”なんて花名も良いなと思ったのですが、残念ながら、既に別の花名として存在しているので駄目ですし・・・・“待ち針山草”では紛らわしいし・・・僕は今まで通り“三丹花”(サンタンカ)の名前で憶えて置くことにします。
参考:サンタンカの植物分類名(APGⅢ)
科名:アカネ科 Rubiaceae
亜科:サンタンカ亜科 Ixoroideae
属名:サンタンカ属 Ixora
種名:サンタンカ I.chinensis
学名:Ixora chinensis Lam.
英名:Chinese Ixora
漢名:三丹花、三段花



