遠目には黄コスモスに見える花径4cm程度の小さな花が賑やかに咲いていました。 近づいて見ると、黒色に近い濃茶色の花芯が松ぼっくりのように盛り上がっています。明らかにコスモスとは異なる花でした。

 

  『花芯が黒い黄色の花の名前は?』でググると、花弁、花芯、葉っぱが同じ写真にヒットしました。 正式な和名はないようですが、『ルドベキア〝タカオ"』 (Rudbekia Takao) という学名の植物のようです。 (下写真)

 

ルドベキア〝タカオ"

 

  花弁は反り返り気味に開いています。花の終わりが近づくにつれて黒っぽい花芯が盛り上がって松ぼっくりのようになることから、英語圏では『コーンフラワー』、日本では『松笠菊』(マツカサギク)の俗称名で呼ぶ地域もあるようです。

 

 

  日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を破った東郷平八郎海軍大将(元帥)が好んだ花として伝えられている『東郷菊』(俗称)は、ルドベキア〝タカオ"と同じ仲間の花(ルドベキア属)だったそうです。

 

  東郷平八郎海軍大将が英国王の戴冠式に出席した時に『ルドベキア属』の種子を貰って持ち帰り、向島百花園に栽培を託したそうです。 東郷さんの目には、『ルドベキア属』の花が〝菊の紋章"のように見えたのでしょうね。


 

参考:植物分類体系

科名:キク科

属名:ルドベキア属

学名:Rudbekia Takao  
和名:ルドベキア タカオ  

俗称:マツカサキク