平成から令和に入りましたね。 とは言いながらも、僕は昭和時代から平成30年(2018年)まで海外に滞在していたので、元号としての『平成』を使ったことも意識したことも少なく、殆ど思い入れがありません。

 

  従って、昨日の30日も、午前中はフィットネスジムで時間を費やし、午後からは、小雨が降っていましたが、いつもの如く路傍の植物を眺めながらの散歩です。 町内の高齢者専用の高級マンションの植え込みの雑草の中に、やけに目立つ薄青紫色の縦方向に伸びた花が咲いていました。 このマンションにお住まいの御高齢のご婦人によると、この花の名前は『ジュウニヒトエ』だそうです。(下写真)

 

 

  『ジュウニヒトエ』とは、平安時代の宮中のやんごとなき女性が纏っておられた豪華絢爛な『十二単衣』のことだと思うのですが・・・僕には“豪華絢爛な花”というよりは、むしろとても地味な色のように見えます。

 

  すると、ご不満の表情を浮かべたご婦人が、ほんの少しなじる様な口調で、『幾重にも折り重なって咲く様子が十二単衣のように見えませんか?』と仰います。 このような時は、抵抗しても何も良いことはないので、黙って頷くしかありません。 

 

 

  散歩コースをほぼ一回りした帰り道、小雨が止んで薄日が差し込んで来た路傍に、またまた『十二単衣』の花を見つけました。あらためてじっくりと観察したのですが、想像力の乏しい僕には、どうしても『十二単衣』には見えません。(上写真)

 

  自宅に戻って植物分類表を捲ってみると、『十二単』は俗称であり、正式な和名は、『キンランソウ』(金瘡小草)と記されていました。 『瘡』の意味を調べると・・・・なんと・・・怪我などの後にできる『カサブタ』(瘡蓋)でした。 なんとも夢を潰すような結論で申し訳ないのですが、此の花には『紫瘡小草』の方が似つかわしいような気がしないでもありません。

 

  参考   

  科名:シソ(Lamiaceae)、属名:キンランソウ(Ajuga)、

  学名:Ajuga nipponensis、和名:キンランソウ(金瘡小草)、英名:Bugle(喇叭)