一週間に一度、『 タイと日本の文化の違い 』 ( タイ語 ) の読書会に出席しています。先生はタイで生まれてタイで生きて来た日タイ混血の30歳女性なので、当然ながら、タイ文化に通じているのですが、日本文化の理解度となると、疑問符が幾つか点灯することが少なくありません。
先日は、どこまでも一般論ですが、日本人のタイ語発音の特質(実は下手さ加減)について話題になりました。
① 『 日本人のタイ語の末尾の発音は、どうして母音で終わるのですか? 』
② 『 どうして、子音単独の発音が出来ない人が多いのですか? 』
③ 『 どうして、声調(単語の抑揚)が苦手なのですか? 』

上記の ① と ② の例を挙げると、英語を意味するタイ語は 『 phasaa angkrit 』 ภาษาอังกฤษ ですが、日本人の多くは、angrit の末子音の T を TO と発音するので大変に聞き難いといいます。
更に、上記 ③ の例を挙げると、『 言語 』 を意味する 『 phasaa 』 の声調は、Rising tone (鍋底を描くように発声)であるべきなのに、日本人の声調は、ともすれば抑揚の少ない一本調子になってしまい、これまたとても聞き取り難いと言います。
上記三つの難関の例題として挙げたのは、英語を意味する 『 phasaa angkrit 』 ภาษาอังกฤษ だけですが、これに類するタイ語の単語を列記するとなると、紙面が幾らあっても足りないほど、とにもかくにも枚挙に遑がありません。
上記 ③ について弁解するならば、タイ語は5種類の声調を持つ 『 音節声調言語 』 ( 標準中国語は4種類の声調言語 ) であり、抑揚の少ない一本調子の 『 非声調言語 』 の日本語を話す日本人からみれば、途轍もない異次元の言語なのですから仕方ない面もあるような気がしないでもありません。
上記 ① と ② にあるように、どこまでも一般論ですが、日本人が外国語の単語末尾の T や K などの 子音 を、TO や KO のように 母音 として発音する独特の癖は認めざるを得ないような気がします。
読書会の参考教材では、日本人特有の母音発音の原因は、子供の頃に請けたローマ字教育に起因するとありました。
僕の頭に in put されているのは、旧・訓令式表のローマ字や新・訓令式表のローマ字ではなく、英語式ローマ字(ヘボン式)ですが、何れの方法にしても、単語末尾の子音を母音として書く方式は同じです。
英語を意味するタイ語の 『 PHASAA ANGKRIT 』 ภาษาอังกฤษ のANGKRIT をへボン式のローマ字で書くと 『 ANGURITTO 』(読み:アングリット) となってしまい、タイ人の耳には聞き難い音として聞こえるのは確かなようです。
事ほど左様に、日本人のタイ語の発音の悪さは、学校の 『 ローマ字教育 』 に根差していると言うのが、タイ人先生と参考教材の主張なのですが・・・
一見すると尤もらしい説のように聞こえなくもありませんが・・・実は事の本質は、タイ語や英語などを含む外国語を、日本語に置換するときの 『 カタカナ表記 』 にあるのではないでしょうか?
タイ語の世界でも、英語や日本語をタイ語表記に置き換えることは少なくありませんが、タイ語を勉強する外国人にとって、この表記方法は、『 読み難くて聞き難いこと天下一品 』 と言っても過言ではないと思います。
タイ語や日本語の読み書きが出来る英米人に言わすと、カタカナ表記やタイ語表記された英語ほど分かり難いものはなく、中には噴飯ものの表記もかなりあるようです。
一般的に言って、植民地支配を経験していない日本人とタイ人は、(それ自体は幸いなことですが)、東南アジア諸国の人々と較べて英語に慣れ親しむ機会が少なかったこともあり、外国語が本当に苦手な民族になってしまったようです。
僕 『 下手者同士が言い争っても仕方ないですね 』
ไม่รู้จะโต้แย้งกันไปทำไม
先生 『 そうかもしれませんね 』
อาจจะเป็นอย่างนั้นก็ได้
同病相憐れみながら、この日の読書会は終わりました。
先日は、どこまでも一般論ですが、日本人のタイ語発音の特質(実は下手さ加減)について話題になりました。
① 『 日本人のタイ語の末尾の発音は、どうして母音で終わるのですか? 』
② 『 どうして、子音単独の発音が出来ない人が多いのですか? 』
③ 『 どうして、声調(単語の抑揚)が苦手なのですか? 』

上記の ① と ② の例を挙げると、英語を意味するタイ語は 『 phasaa angkrit 』 ภาษาอังกฤษ ですが、日本人の多くは、angrit の末子音の T を TO と発音するので大変に聞き難いといいます。
更に、上記 ③ の例を挙げると、『 言語 』 を意味する 『 phasaa 』 の声調は、Rising tone (鍋底を描くように発声)であるべきなのに、日本人の声調は、ともすれば抑揚の少ない一本調子になってしまい、これまたとても聞き取り難いと言います。
上記三つの難関の例題として挙げたのは、英語を意味する 『 phasaa angkrit 』 ภาษาอังกฤษ だけですが、これに類するタイ語の単語を列記するとなると、紙面が幾らあっても足りないほど、とにもかくにも枚挙に遑がありません。
上記 ③ について弁解するならば、タイ語は5種類の声調を持つ 『 音節声調言語 』 ( 標準中国語は4種類の声調言語 ) であり、抑揚の少ない一本調子の 『 非声調言語 』 の日本語を話す日本人からみれば、途轍もない異次元の言語なのですから仕方ない面もあるような気がしないでもありません。
上記 ① と ② にあるように、どこまでも一般論ですが、日本人が外国語の単語末尾の T や K などの 子音 を、TO や KO のように 母音 として発音する独特の癖は認めざるを得ないような気がします。
読書会の参考教材では、日本人特有の母音発音の原因は、子供の頃に請けたローマ字教育に起因するとありました。
僕の頭に in put されているのは、旧・訓令式表のローマ字や新・訓令式表のローマ字ではなく、英語式ローマ字(ヘボン式)ですが、何れの方法にしても、単語末尾の子音を母音として書く方式は同じです。
英語を意味するタイ語の 『 PHASAA ANGKRIT 』 ภาษาอังกฤษ のANGKRIT をへボン式のローマ字で書くと 『 ANGURITTO 』(読み:アングリット) となってしまい、タイ人の耳には聞き難い音として聞こえるのは確かなようです。
事ほど左様に、日本人のタイ語の発音の悪さは、学校の 『 ローマ字教育 』 に根差していると言うのが、タイ人先生と参考教材の主張なのですが・・・
一見すると尤もらしい説のように聞こえなくもありませんが・・・実は事の本質は、タイ語や英語などを含む外国語を、日本語に置換するときの 『 カタカナ表記 』 にあるのではないでしょうか?
タイ語の世界でも、英語や日本語をタイ語表記に置き換えることは少なくありませんが、タイ語を勉強する外国人にとって、この表記方法は、『 読み難くて聞き難いこと天下一品 』 と言っても過言ではないと思います。
タイ語や日本語の読み書きが出来る英米人に言わすと、カタカナ表記やタイ語表記された英語ほど分かり難いものはなく、中には噴飯ものの表記もかなりあるようです。
一般的に言って、植民地支配を経験していない日本人とタイ人は、(それ自体は幸いなことですが)、東南アジア諸国の人々と較べて英語に慣れ親しむ機会が少なかったこともあり、外国語が本当に苦手な民族になってしまったようです。
僕 『 下手者同士が言い争っても仕方ないですね 』
ไม่รู้จะโต้แย้งกันไปทำไม
先生 『 そうかもしれませんね 』
อาจจะเป็นอย่างนั้นก็ได้
同病相憐れみながら、この日の読書会は終わりました。