昨夕、バンコクのスーパーマーケトで惣菜を物色していると、山盛りに積み上げられた果物の 『 ロンコーン 』 を発見。 いつもは8月頃から9月頃にかけて見かけていたような気がするのですが、今年は天候不順の所為で遅れているのでしょうか?

タイに魅せられてロングステイ
バンコクのスーパーマーケトで購入したロンコーン

値札を見ると、次のように書いてあります。
タイ語名 ลองกองเนื้อ  (読み:Longkong)、 英語名 Longan  69バーツ/1㎏ (¥173) 


早速、プラスチック袋に封入された52g(36バーツ=¥90)の 『 ロンコーン 』 を自宅に戻って食してみました。甘くてチョッピリ酸味のある食感が口腔の中に広がります。紛れも無く、昨年食したと同じ味わいでした。 

タイに魅せられてロングステイ
バンコクのスーパーマーケトで購入したロンコーンの果肉

タイに来て間もない頃は、Longkong ลองกอง と Lamyai ลำไย (日本名:竜眼)の姿形の違いが分からなくて、タイの果物に詳しい諸先輩に、間違いを度々指摘されたものですが、最近は、両者の違いを下記のように区分して見るようにしています。

≪Longkong≫ 果実が枝に密集して撓に連なって付いている。(下左写真)
           果肉の形状は五つの袋状に分かれ、果肉は白濁した半透明。

≪Lamyai≫   果実がバラバラに連なっている。(下右写真)
          果肉は袋状に分離しておらず、果肉の色は透明に近い。
 


タイに魅せられてロングステイ タイに魅せられてロングステイ   
左:果実がたわわに連なったロンコン       右:果実がバラバラに連なったラムヤイ 
(写真はウイキペディアより拝借)

 
話しがすっかり横道に逸れてしまいました。今回の主題である 『 果物のランサート 』 ลังสาดと 『 果物のロンコーン 』 ลองกอง の違いに戻ることにしましょう。

実に迂闊だったのですが、僕は、ずっと長い間、タイ語名の 『 ロンコーン 』 のマレーシア名が 『 ランサート 』 Langsaat、 インドネシア名が 『 ドゥクゥ 』 Duku だと思い込んでいたのです。

ところが、タイ南部出身のタイ人の説明によると、 Langsaat ลังสาด と Longkong ลองกอง は、よく似ているけれども、実は違う果物、つまり、 Langsaat を品種改良したものが
Longkong だと言うのです。


彼が味わいの特徴を説明してくれました。
甘さの中に酸味があるのが Langsaat
酸味よりも甘さが強いのが Longkong
果肉が大きくて種が多いのが Langsaat
ベトベト感があって苦味のある白い液が出るのが Langsaat
Longkong の方が高い値段で売れる


人によって好き嫌いはあるにしても、タイ人の彼は、自分の育ったタイ南部で収穫される
ランサート 』 の酸味が大好きだと強調します。

残念ながら、長きに渡って、『 ロンコーン 』 と 『 ランサート 』 を全く同じ果物だと信じ込んでいた僕ですから、両者の味わいの違いなど分かる道理がありません。


彼の説明の中にあった 『 酸味よりも甘さが強いのが Longkong 』 の一点を思うと、今回、スーパーマーケットで購入して食した果物は、かなりの確立で 『 ロンコーン 』 だと思うのですが・・・自信が萎んでしまいました。

彼 『 タイ人でも両者の違いを外見だけで見分けるのは難しいかも・・・
僕 『 だとすると、値段の高さで見分けるしかなさそうですね
彼 『 でもね、騙してランサートを売るタイ人も多いから・・・

こうなれば、正真正銘の 『 ロンコーン 』 と 正真正銘の 『 ランサート 』 を購入して、食べ比べるしかありませんね。

機会があれば、両者の比較実験をしてみたいものです。