≪長しょう鳩の観察日記の続きです≫
6月11日(月)の夕方に襲来した強烈な暴風雨の中、長しょう鳩が巣作りをしているブーゲンビリアの花木が倒れんばかりに大揺れしました。心配になって巣上で抱卵している雄鳥(弟鳥)を見ると、その表情は生きた心地も無いような真っ青状態!全身の羽毛を緊張で逆立てています。
あまりにも可哀想なので、ずぶ濡れになりながら、高さ2m弱の花木の植木鉢を2mあまり移動して風雨を少しでも防ごうとしたのですが・・・何しろ腰痛もちの身なので、長しょう鳩を庇護出来そうなベストの場所に移動させることが出来ません。
その後、風雨は少し和らいだのですが、結局、雄鳥は恐怖に耐えられなくて、抱卵していた卵を放置したまま、薄暗くなった下界へと逃げるように飛び去って行きました。
以上が昨夕までの状態でした。
6月12日(火)の朝5時半、所用で出かける直前に長しょう鳩の巣を見ると、昨日の暴雨風で
部分的に飛散して穴だらけになった貧相な巣には、一個の卵が頼り無げに転がっているだけで、親鳥の姿は何処にも見当たりません。

抱卵する親鳥もいない状態で放置された長しょう鳩の卵
この状態であれば、親鳥が抱卵を諦めても仕方ないと思いながら、一抹の寂しい思いを抱きつつ所用先へと向かいました。
所用を終えて17時15分に自宅に戻りました。取る物も取り敢えずバルコニーに直行すると・・・アレッ、居るわけがないと思っていた雌鳥(姉鳥)が巣上で抱卵しているではありませんか! 涙が出るかと思うほど嬉しいとはこのことです!!
ところが自然とは厳しいものですね。11日の暴風雨ほどではないにしても、またまた、小雨混じりの高層階特有の烈風が吹き始めたのです。風雨を避けるために2mばかり移動はしたのですが、バルコニーを横から吹き抜ける強風によってブーゲンビリアの花木が大きく傾ぎ始めたのです。 雌鳥(姉鳥)は全身を緊張させながらも逃げる気配はありません。

ガタガタと不安定に動く鉢上の巣で恐れおののきながらもジットしている雌鳥(姉鳥)
こうなれば、もう一度全力を振り絞って、巣のある鉢植えの花木をバルコニーの壁の陰に移動するしかありません。巣上で抱卵している雌鳥(姉鳥)をそのままにして、梃子の原理を使いながら重い素焼きの大鉢を、風雨を殆ど回避できそうな場所に、どうにかこうにか移動することに成功しました。
次第に小雨混じりの暴風雨がおさまると、巣上の雌鳥(姉鳥)も精神的に落ち着いたのでしょうか、それとも、老爺が無い力を振り絞って安全な場所に巣の在る花木の鉢を移動した心意気が通じたからでしょうか(これはあり得ないですが)、今日は巣から逃げる様子もなく、落ち着いて抱卵を続けています。
夕方の6時頃になると、雌鳥(姉鳥)と抱卵を交代するために雄鳥(弟鳥)が飛来しました。早速、彼らの大好物である水分を含んだ米粒を与えると、雌鳥(姉鳥)も抱卵を休止して雄鳥(弟鳥)と久し振りの会食です。

久し振りに夫婦仲良く揃っての夕食です。 ( 左:若妻の姉鳥、右:若旦那の弟鳥 )
此処数日間の不安定な天気もあって、十分に餌に有り付けなかったのでしょうか、凄まじい食欲です。もう二度ばかり米粒を追加してやると、それもあっという間に食べ尽くしてしまいました。
彼らが仲良く夕食を取っているとき、何気なくブーゲンビリアの枝上の巣を見遣ると、アララ、いつの間にやら、二個目の卵が産まれているではありませんか!

2個の卵も出揃って、後は3週間先の孵化を待つのみです!
彼等の両親も2個の卵を産卵して孵化させました。そして育ったのが若妻の姉鳥と若旦那の弟鳥だったのです。巣の場所も雨期の暴風雨を凌げる場所に移動することが出来ました。念願の2個の卵も出揃いました。

若妻(姉鳥)からバトン・タッチを受けて抱卵を始めた若旦那(弟鳥)
新婚家庭の彼らにとって、厳しい雨期はまだまだ続きます。二人で仲良く頑張って、元気な雛を育てて欲しいと思います。
此の日の夜は、彼ら夫婦鳥が産卵してから初めてのことですが、夜から朝までの抱卵をすることになりそうです。本当に一時は無断外泊続きでどうなる事かと気を期を揉みましたが、雨降って地固まるであれば、此れに勝る喜びはありません。
≪後述≫
ラジオ放送によると、11日と12日の暴風雨で、公園の大木が倒れたり、バンコク内の一部で洪水が発生したようです。
6月11日(月)の夕方に襲来した強烈な暴風雨の中、長しょう鳩が巣作りをしているブーゲンビリアの花木が倒れんばかりに大揺れしました。心配になって巣上で抱卵している雄鳥(弟鳥)を見ると、その表情は生きた心地も無いような真っ青状態!全身の羽毛を緊張で逆立てています。
あまりにも可哀想なので、ずぶ濡れになりながら、高さ2m弱の花木の植木鉢を2mあまり移動して風雨を少しでも防ごうとしたのですが・・・何しろ腰痛もちの身なので、長しょう鳩を庇護出来そうなベストの場所に移動させることが出来ません。
その後、風雨は少し和らいだのですが、結局、雄鳥は恐怖に耐えられなくて、抱卵していた卵を放置したまま、薄暗くなった下界へと逃げるように飛び去って行きました。
以上が昨夕までの状態でした。
6月12日(火)の朝5時半、所用で出かける直前に長しょう鳩の巣を見ると、昨日の暴雨風で
部分的に飛散して穴だらけになった貧相な巣には、一個の卵が頼り無げに転がっているだけで、親鳥の姿は何処にも見当たりません。

抱卵する親鳥もいない状態で放置された長しょう鳩の卵
この状態であれば、親鳥が抱卵を諦めても仕方ないと思いながら、一抹の寂しい思いを抱きつつ所用先へと向かいました。
所用を終えて17時15分に自宅に戻りました。取る物も取り敢えずバルコニーに直行すると・・・アレッ、居るわけがないと思っていた雌鳥(姉鳥)が巣上で抱卵しているではありませんか! 涙が出るかと思うほど嬉しいとはこのことです!!
ところが自然とは厳しいものですね。11日の暴風雨ほどではないにしても、またまた、小雨混じりの高層階特有の烈風が吹き始めたのです。風雨を避けるために2mばかり移動はしたのですが、バルコニーを横から吹き抜ける強風によってブーゲンビリアの花木が大きく傾ぎ始めたのです。 雌鳥(姉鳥)は全身を緊張させながらも逃げる気配はありません。

ガタガタと不安定に動く鉢上の巣で恐れおののきながらもジットしている雌鳥(姉鳥)
こうなれば、もう一度全力を振り絞って、巣のある鉢植えの花木をバルコニーの壁の陰に移動するしかありません。巣上で抱卵している雌鳥(姉鳥)をそのままにして、梃子の原理を使いながら重い素焼きの大鉢を、風雨を殆ど回避できそうな場所に、どうにかこうにか移動することに成功しました。
次第に小雨混じりの暴風雨がおさまると、巣上の雌鳥(姉鳥)も精神的に落ち着いたのでしょうか、それとも、老爺が無い力を振り絞って安全な場所に巣の在る花木の鉢を移動した心意気が通じたからでしょうか(これはあり得ないですが)、今日は巣から逃げる様子もなく、落ち着いて抱卵を続けています。
夕方の6時頃になると、雌鳥(姉鳥)と抱卵を交代するために雄鳥(弟鳥)が飛来しました。早速、彼らの大好物である水分を含んだ米粒を与えると、雌鳥(姉鳥)も抱卵を休止して雄鳥(弟鳥)と久し振りの会食です。

久し振りに夫婦仲良く揃っての夕食です。 ( 左:若妻の姉鳥、右:若旦那の弟鳥 )
此処数日間の不安定な天気もあって、十分に餌に有り付けなかったのでしょうか、凄まじい食欲です。もう二度ばかり米粒を追加してやると、それもあっという間に食べ尽くしてしまいました。
彼らが仲良く夕食を取っているとき、何気なくブーゲンビリアの枝上の巣を見遣ると、アララ、いつの間にやら、二個目の卵が産まれているではありませんか!

2個の卵も出揃って、後は3週間先の孵化を待つのみです!
彼等の両親も2個の卵を産卵して孵化させました。そして育ったのが若妻の姉鳥と若旦那の弟鳥だったのです。巣の場所も雨期の暴風雨を凌げる場所に移動することが出来ました。念願の2個の卵も出揃いました。

若妻(姉鳥)からバトン・タッチを受けて抱卵を始めた若旦那(弟鳥)
新婚家庭の彼らにとって、厳しい雨期はまだまだ続きます。二人で仲良く頑張って、元気な雛を育てて欲しいと思います。
此の日の夜は、彼ら夫婦鳥が産卵してから初めてのことですが、夜から朝までの抱卵をすることになりそうです。本当に一時は無断外泊続きでどうなる事かと気を期を揉みましたが、雨降って地固まるであれば、此れに勝る喜びはありません。
≪後述≫
ラジオ放送によると、11日と12日の暴風雨で、公園の大木が倒れたり、バンコク内の一部で洪水が発生したようです。