6月27日付ブログ 『木登り魚という名前の雑草?』 の続きです。
バンコク西隣のプッタモントン公園で見かけた雑草のタイ語名を 『 プラー・モー・・・ 』 と呟いた初老のタイ人の一言を頼りにして、この雑草の日本名を調べることにしたのですが・・・・
予期に反して辿り着いたのは植物名ならぬ魚類名の 『 Climbing Perch 』 でした.。 そして、その日本語の魚名は 『 木登り魚 』(キノボリウオ) だと分かりました。

タイ人男性が 『 プラーモー 』 と呼んだ切れ込みの深いギザギザ葉の雑草(?)
知りたいのは、魚類名ではなく、日本語名とタイ語名の 『 植物名 』 なのですが、タイ語の
ネット情報にしつこくアクセスしても、出て来るのはタイ語と英語の魚類名ばかり・・・・・
植物名は全くヒットしません。
これほど調べても分からないと言うことは、初老のタイ人が呟いた 『 プラー・モー 』 の言葉が間違っているのか、それとも、僕が聞き損なってしまったのか?

草丈は概ね30cm程度ですが、中には1m前後のものもあります。
雑草のような植物名(タイ語、日本語、英語)の探索は諦めて、『 木登り魚 』 のことを書いたタイ語のネット記事の中に何度も登場するグアック เหงือก の意味をタイ日辞典で再確認することにしました。
グアックが歯茎(はぐき)を意味するタイ語であることは承知していたのですが、それでは 『 魚の歯茎 』 となって意味不明となります。タイ日辞典を捲ると、歯茎 、歯齦 (しぎん) に続いて、『 魚の鰓 』というタイ語が出てきました。
เหงือก ( グアック )= 魚の鰓 (エラ)
これならば完璧に意味が通じます! 中学生時代だったと思いますが、一つの単語を
憶える時は、『 必ず二つの意味と用法を同時に覚えよ! 』 と教わったことを胆に銘じながら、更に読み進むと・・・・タイ語と日本語の植物名がそれぞれ記載してあるではありませんか!!
タイ語の植物名: เหงือก ปลาหมอ ( グアック・プラー・モー )
日本語の植物名: 木登り魚の鰓(エラ)

5日前後の花もちがする白蕾を咲かせた 『 木登り魚の鰓 』 と云う名前の植物
此処まで到達できれば、この植物の正体を調べるのは容易です。
学名: Acanthus ebracteatus Vahl
科名: キツネノマゴ科 Acanthaceae
属名: ハアザミ属 Acanthus
和名: 木登り魚の鰓(エラ)、 別名: ハアザミ(葉薊)
英名: Bractless Holly Mangrove、Holly-leaved mangrove
効用:アレルギーや発疹抑制、慢性の風邪や喘息に効果
花言葉: 芸術、技巧、巧みさ、離れない結び目
意外だったのは和名(別名)の『 ハアザミ 』 ですが・・・花は全く似ていないのですが、
アザミのギザギザ葉に似ていることから名付けられたようです。
属名のアカンサス(注)は、古代ギリシャ建築のコリント様式の柱頭部分にカリマコスなどの彫刻家が刻んだアカンサス Acanthus のギザギザ葉のモチーフから来ている名付けのようです。 花言葉の美術、芸術、技巧も、彫刻家・カリマコスの芸術品に対する賛美から生まれたとか。
(注)ギリシャ語の 『 アケー(尖った葉) 』 と 『 アントス(花)」がラテン語となってアカンサスに変化

木登り魚の足代わりをする鰓蓋の中のギザギザはこんな形をしているのでしょうか?
アカンサスのギザギザ葉に纏わるギリシャ神話がありました。
太陽の神アポロンは、美しい娘・アカンサスに求婚するも拒絶されてしまいます。諦めきれずにしつこく付き纏うアポロン。逃げ惑うアカンサス。愈々逃げ切れなくなったアカンサスはアポロンを爪で引っ掻いてしまいます。可愛さ余って憎さが100倍となったアポロンは、アカンサスを爪のように棘のあるギザギザ葉に変えてしまいました。
東洋の極楽花は蓮の花(ハス)が多いようですが、アカンサスの花は西洋の極楽花だとありました。失礼ながら、何処にでもあるギザギザ葉の雑草の類としか思っていなかったのですが、『 木登り魚の鰓(エラ) 』は、僕なんかよりも遥かにチャンとした由緒正しき血筋を持つ
家柄の植物でありました。
見掛け倒しと言う言葉もありますが、見かけだけで植物を見縊ってはなりませんね。
バンコク西隣のプッタモントン公園で見かけた雑草のタイ語名を 『 プラー・モー・・・ 』 と呟いた初老のタイ人の一言を頼りにして、この雑草の日本名を調べることにしたのですが・・・・
予期に反して辿り着いたのは植物名ならぬ魚類名の 『 Climbing Perch 』 でした.。 そして、その日本語の魚名は 『 木登り魚 』(キノボリウオ) だと分かりました。

タイ人男性が 『 プラーモー 』 と呼んだ切れ込みの深いギザギザ葉の雑草(?)
知りたいのは、魚類名ではなく、日本語名とタイ語名の 『 植物名 』 なのですが、タイ語の
ネット情報にしつこくアクセスしても、出て来るのはタイ語と英語の魚類名ばかり・・・・・
植物名は全くヒットしません。
これほど調べても分からないと言うことは、初老のタイ人が呟いた 『 プラー・モー 』 の言葉が間違っているのか、それとも、僕が聞き損なってしまったのか?

草丈は概ね30cm程度ですが、中には1m前後のものもあります。
雑草のような植物名(タイ語、日本語、英語)の探索は諦めて、『 木登り魚 』 のことを書いたタイ語のネット記事の中に何度も登場するグアック เหงือก の意味をタイ日辞典で再確認することにしました。
グアックが歯茎(はぐき)を意味するタイ語であることは承知していたのですが、それでは 『 魚の歯茎 』 となって意味不明となります。タイ日辞典を捲ると、歯茎 、歯齦 (しぎん) に続いて、『 魚の鰓 』というタイ語が出てきました。
เหงือก ( グアック )= 魚の鰓 (エラ)
これならば完璧に意味が通じます! 中学生時代だったと思いますが、一つの単語を
憶える時は、『 必ず二つの意味と用法を同時に覚えよ! 』 と教わったことを胆に銘じながら、更に読み進むと・・・・タイ語と日本語の植物名がそれぞれ記載してあるではありませんか!!
タイ語の植物名: เหงือก ปลาหมอ ( グアック・プラー・モー )
日本語の植物名: 木登り魚の鰓(エラ)

5日前後の花もちがする白蕾を咲かせた 『 木登り魚の鰓 』 と云う名前の植物
此処まで到達できれば、この植物の正体を調べるのは容易です。
学名: Acanthus ebracteatus Vahl
科名: キツネノマゴ科 Acanthaceae
属名: ハアザミ属 Acanthus
和名: 木登り魚の鰓(エラ)、 別名: ハアザミ(葉薊)
英名: Bractless Holly Mangrove、Holly-leaved mangrove
効用:アレルギーや発疹抑制、慢性の風邪や喘息に効果
花言葉: 芸術、技巧、巧みさ、離れない結び目
意外だったのは和名(別名)の『 ハアザミ 』 ですが・・・花は全く似ていないのですが、
アザミのギザギザ葉に似ていることから名付けられたようです。
属名のアカンサス(注)は、古代ギリシャ建築のコリント様式の柱頭部分にカリマコスなどの彫刻家が刻んだアカンサス Acanthus のギザギザ葉のモチーフから来ている名付けのようです。 花言葉の美術、芸術、技巧も、彫刻家・カリマコスの芸術品に対する賛美から生まれたとか。
(注)ギリシャ語の 『 アケー(尖った葉) 』 と 『 アントス(花)」がラテン語となってアカンサスに変化

木登り魚の足代わりをする鰓蓋の中のギザギザはこんな形をしているのでしょうか?
アカンサスのギザギザ葉に纏わるギリシャ神話がありました。
太陽の神アポロンは、美しい娘・アカンサスに求婚するも拒絶されてしまいます。諦めきれずにしつこく付き纏うアポロン。逃げ惑うアカンサス。愈々逃げ切れなくなったアカンサスはアポロンを爪で引っ掻いてしまいます。可愛さ余って憎さが100倍となったアポロンは、アカンサスを爪のように棘のあるギザギザ葉に変えてしまいました。
東洋の極楽花は蓮の花(ハス)が多いようですが、アカンサスの花は西洋の極楽花だとありました。失礼ながら、何処にでもあるギザギザ葉の雑草の類としか思っていなかったのですが、『 木登り魚の鰓(エラ) 』は、僕なんかよりも遥かにチャンとした由緒正しき血筋を持つ
家柄の植物でありました。
見掛け倒しと言う言葉もありますが、見かけだけで植物を見縊ってはなりませんね。