僕の連れ専用のポケット・カメラ(デジタル)の液晶画面が壊れてしまい、
彼女の強い要請に従って、
新型のポケット・カメラに買い替えたのは数カ月前のことでした。

連れ曰く、今度のカメラは 『 とても使い易いわ 』 と、えらくお気に入りのようで、
外出のときも必ずハンド・バックに入れて持ち歩いているようです。

昨日の日曜日の夕方頃、
友人とバンコク郊外に遠出した連れが自宅に戻り、嬉しそうに話しかけて来ました。

          連れ 『 平凡だけれども、とっても珍しい花を撮ってきたわよ 』
          僕   『 平凡だけれども珍しい? 変な日本語、意味不明だよ 』
 
タイに魅せられてロングステイ

彼女が差し出すデジタル・カメラの液晶画面を覗き込むと、
日本に在住していた頃に見憶えのある懐かしいピンク色の花が写っています。

            僕  『 これ、ひょっとすると、コスモスの花? 』
            連れ 『 そうよ! コスモスの花よ! 珍しいでしょ! 』
            僕   『 花弁のアップの写真は撮ったの? 』
            連れ 『 撮ったわよ! 次の画面を見て! 』

タイに魅せられてロングステイ

連れに促されて、液晶画面を繰ると、
8枚のピンク色の舌状花が綺麗に整列した写真が現れました。
花心にも無数の黄色管状花が群がり、正にコスモスの花冠を構成しています。

連れ 『 どう? 平凡だけれども、とっても珍しいでしょう? 』

連れの言う通り、日本人にとって、“ コスモス ” は平凡な花に違いありませんが、
実のところ、僕と連れは、タイで “ コスモス ” の花を見たことがなかったのです。

残念ながら、現物の “ コスモス ” を見ることの出来なかった僕ですが、
それでも、連れの幸せそうな報告を聞いていると、こちらまで嬉しくなってしまいます。


タイに魅せられてロングステイ

いつもの流れならば、
タイ語の花名から英語名を調べ、それから日本語の花名を調べるのですが、
今回は、全く逆の方法で、
日本名のコスモスから英語名を調べ、そしてタイ語の花名を調べることとなりました。

              日本語 : 秋桜 ( コスモス )
              学 名 : Cosmos bipinnatus ( オオハルシャギク )
              科 名 : キク科  Asteraceae  
              属 名 : コスモス属 Cosmos

              英語名 : Cosmos
              タイ語 : ダーオ・グラジャーイ ดาวกระจาย

秋桜 ” の語源は、“ 秋季に咲く桜のような花 ” だと思われますが、
僕は、“ 秋桜 ” の和製漢字が醸し出す雰囲気が大好きです。

コスモス ” ( cosmos ) の語源は、この花の舌状花が整然と並ぶことから、
ギリシャ語の “ Kosmos ” ( 秩序 、飾り、美しい ) から採られたとありました。

英語の “ 宇宙 ” を意味する “ Cosmos ” も、
秩序正しく整然と並ぶ星座の美しさ ” から来ているのだとか。

ところで、
天地創造以前の混沌とした “ Chaos ” を語源とする花ってあるのでしょうか?
あるのであれば見てみたい!


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