ミャンマーと国境を接するタイ西部のカンチャナブリ( กาญจนบุรี )郊外のリゾート・ホテルに、3泊4日の静養を兼ねた小旅行に行って来ました。国境線といっても、日本の1.5倍程度の面積しかないタイですから、バンコクから西に向けて160km余り車を走らせれば到着してしまう至近距離なのですが・・・
今回の趣旨は、自由気侭な静養を主としながら国境線の風景を楽しむことなので、ホテルを転々とするのではなく、同じリゾート・ホテルに3日間くらい居座ることにしています。
滞在するリゾート・ホテルは、戦場に架ける橋の映画で有名な泰緬鉄道のクエー川鉄橋
สพานข้ามแม่น้ำแคว(1943年2月完成)の架かるクエー・ヤイ川 แม่น้ำแควใหญ่ から北北西に30km、人里離れた森林地帯の中にあります。
観光客で混雑するカンチャナブリの町を通り過ぎて、3199号線を北北西に走ること30km、進行方向の左側にホテルの鄙びた木製のゲートがありました。実を言うと、見過ごしてしまい、遥か彼方からUターンして漸く見つけることの出来たゲートだったのですが・・・(下写真)

3199号線にひっそりと建っていたリゾート・ホテルの鄙びた木造門
周りで目に入るものといえば、エラワン国立公園に向かう閑散とした道路一本とその両脇に続く鬱蒼とした樹林だけ。ホテルの周囲には、観光客相手の施設なんて何一つありません。このホテルに行き着くには、一時間に一本有るか無いかのバス便を利用するか、旅行社の車両に頼るか、僕のように自分で車を運転して行くしかないようです。

鄙びた木造門を抜けると緑の樹幹が立ち並ぶ林間庭園でした。
リゾート・ホテルの鄙びたゲートを入ると、まるで林間公園のような静寂な風情が拡がります(上写真)。車窓のガラスをフル開放して車のエアコンをカット、車速を落としてゆっくりと進みます。
ゆっくりと深呼吸して緑の空気を胸一杯に吸い込むと・・・“ 空気の美味しいこと! ”。 およそ二年前の乾季(寒季)に、タイ北部チェンラーイの山頂で味わった感覚を想い出しました。

緑の樹林の合い間から垣間見える個人用の別荘
林間庭園内を縫う様に走る道に沿って車を走らせると、緑の樹林の合い間から個人用の別荘が見え隠れしています。石造りの別荘、木造の別荘、タイの高床式と西洋式を折衷した別荘などが、樹林の彼方此方にひっそりと建っているのですが、いずれの別荘も、視界を妨げるような野暮な塀などは設けず、緑の樹林を自然の塀として取り込んでいるのが分かります。(上写真)

林間庭園内でサイクリングを楽しむ別荘の家族
別荘に滞在している裕福なタイ人家族が、敷地内の通路を、歓声をあげながらサイクリングを楽しんでいました。徒歩で森林浴をしたいと思っていたのですが、敷地が余りにも広すぎるので、自転車を借りた方が賢明だと気付いたものの・・・僕の妻は、自動車は運転できても、ナント! 自転車に乗ることが出来ません。

台燈籠が連なる車道の突き当たりに見えた瀟洒な建物
敷地の中央を貫通する林間道路を奥へ奥へと進むと、灯明を燈すための台燈籠が連なる車道があり、その先の突き当たりにリゾート・ホテルの瀟洒な受付棟、画面の右手奥には宿泊客用の駐車場がありました。(上・下写真)

リゾート・ホテルの瀟洒な受付棟
この小さな建物(上写真)は、宿泊客を迎えるためだけの受付棟(Welcome Hall)で、僕達が寝泊りする建物は、受付棟の後背地にある林間ゾーン内にあります。(下写真)
チェック・インを済ませ、スタッフの案内でホール内の短い通路を抜けて後背地の林間ゾーンに入ると、青色の水を湛えたスイミング・プールがあり、そのプールの半分を囲むようにして三階建てのロッジ風の宿泊施設が3棟建ち並んでいました。(下写真)

スイミング・プールを囲むようにして建ち並ぶ三階建てのロッジ風の宿泊施設
残念ながら、予約を入れたのが遅すぎた所為で、値段も手頃だった三階建てのロッジ風の宿泊施設は既に満室。 已むを得ず、プール・サイドから少し離れた場所にある一軒立ての小さなロッジ風の宿泊棟に滞在することになりました。下写真の画面内の中央から少し左側に見える小さな一軒家が僕たちの宿泊棟になります。

一軒立ての小さなロッジ風の宿泊棟に通ずる小道
小さな門と低い垣根、そして、熱帯植物で仕切られたその一角の中に、僕達が滞在する一軒家(下写真)と、写真には写っていませんが、画面の右側にも同じ形をした一軒屋があり、其処には、白人の老夫婦が滞在していました。

僕たちが滞在したロッジ風の一軒屋
ロッジ風の一軒屋の裏側の窓から外を眺めると、少し窪地になった緑の芝生ゾーンが拡がり、その向こうには大きな別荘の屋根が見えます。芝生には長めのぺんぺん草が生えていましたが、こんな光景がなんともタイらしくて・・・気持ちが緩んでしまいます。(下写真)

一軒屋の宿泊棟の裏側の窓から見た風景
このホテルのサービス・レベルもそうですが、殆どマニュアル的な訓練はされてなく、端々にタイらしい仕事の緩みが感じられます。安閑とした日々を過ごしたいと願う僕にとっては、このダラダラしたタイ的な緩み感がなんとも言えない “ ノンビリ感 ” に通じるのですが、僕の妻や米国人から見れば、怠慢、怠惰以外の何ものでもないと感じるようです。

後背地の一角にある緑の林間スペース
バンコクから到着したばかりの僕と妻ですが、僕は、前日の夜が所用で遅かったこともあり、チョット午睡を貪ることにしました。典型的な日本人の妻は、折角のリゾート地に来たのに “ もったいない ” を連発。旅の疲れも厭わず、林間ゾーンの散策に出かけたようです。

静まり返ったリゾート・ホテル内の通路
いつもなら、車を走らせて外部のレストランに出かけるところですが、今宵は、ホテル内のレストランで済ませてしまいました。 食事の味・・・? “ 可も無く不可もなし ”。明朝の食事から、外食にする方が賢明と確認できたのですから、“ 葦(悪し)ではなく、葦(善し) ” と考えることにしたいと思います。このスタイルこそ、タイで長く生活する勘所というものです。
翌日の予定は・・・? 未だ決めていません。
目覚めた時に、“ 今日は、何処にも行きたくないと ” と思えば、ホテル内の林間公園で森林浴をするも善し、“ 何処かに出かけたい! ” という気分になれば、例えば、カンチャナブリの北北西270kmの地にある鄙びた国境の町に行くも善し・・・こんな気侭な小旅行も偶には好いものです。
さて、明日はどうなりますことやら・・・明日は明日の風が吹く・・・おやすみなさい。
今回の趣旨は、自由気侭な静養を主としながら国境線の風景を楽しむことなので、ホテルを転々とするのではなく、同じリゾート・ホテルに3日間くらい居座ることにしています。
滞在するリゾート・ホテルは、戦場に架ける橋の映画で有名な泰緬鉄道のクエー川鉄橋
สพานข้ามแม่น้ำแคว(1943年2月完成)の架かるクエー・ヤイ川 แม่น้ำแควใหญ่ から北北西に30km、人里離れた森林地帯の中にあります。
観光客で混雑するカンチャナブリの町を通り過ぎて、3199号線を北北西に走ること30km、進行方向の左側にホテルの鄙びた木製のゲートがありました。実を言うと、見過ごしてしまい、遥か彼方からUターンして漸く見つけることの出来たゲートだったのですが・・・(下写真)

3199号線にひっそりと建っていたリゾート・ホテルの鄙びた木造門
周りで目に入るものといえば、エラワン国立公園に向かう閑散とした道路一本とその両脇に続く鬱蒼とした樹林だけ。ホテルの周囲には、観光客相手の施設なんて何一つありません。このホテルに行き着くには、一時間に一本有るか無いかのバス便を利用するか、旅行社の車両に頼るか、僕のように自分で車を運転して行くしかないようです。

鄙びた木造門を抜けると緑の樹幹が立ち並ぶ林間庭園でした。
リゾート・ホテルの鄙びたゲートを入ると、まるで林間公園のような静寂な風情が拡がります(上写真)。車窓のガラスをフル開放して車のエアコンをカット、車速を落としてゆっくりと進みます。
ゆっくりと深呼吸して緑の空気を胸一杯に吸い込むと・・・“ 空気の美味しいこと! ”。 およそ二年前の乾季(寒季)に、タイ北部チェンラーイの山頂で味わった感覚を想い出しました。

緑の樹林の合い間から垣間見える個人用の別荘
林間庭園内を縫う様に走る道に沿って車を走らせると、緑の樹林の合い間から個人用の別荘が見え隠れしています。石造りの別荘、木造の別荘、タイの高床式と西洋式を折衷した別荘などが、樹林の彼方此方にひっそりと建っているのですが、いずれの別荘も、視界を妨げるような野暮な塀などは設けず、緑の樹林を自然の塀として取り込んでいるのが分かります。(上写真)

林間庭園内でサイクリングを楽しむ別荘の家族
別荘に滞在している裕福なタイ人家族が、敷地内の通路を、歓声をあげながらサイクリングを楽しんでいました。徒歩で森林浴をしたいと思っていたのですが、敷地が余りにも広すぎるので、自転車を借りた方が賢明だと気付いたものの・・・僕の妻は、自動車は運転できても、ナント! 自転車に乗ることが出来ません。

台燈籠が連なる車道の突き当たりに見えた瀟洒な建物
敷地の中央を貫通する林間道路を奥へ奥へと進むと、灯明を燈すための台燈籠が連なる車道があり、その先の突き当たりにリゾート・ホテルの瀟洒な受付棟、画面の右手奥には宿泊客用の駐車場がありました。(上・下写真)

リゾート・ホテルの瀟洒な受付棟
この小さな建物(上写真)は、宿泊客を迎えるためだけの受付棟(Welcome Hall)で、僕達が寝泊りする建物は、受付棟の後背地にある林間ゾーン内にあります。(下写真)
チェック・インを済ませ、スタッフの案内でホール内の短い通路を抜けて後背地の林間ゾーンに入ると、青色の水を湛えたスイミング・プールがあり、そのプールの半分を囲むようにして三階建てのロッジ風の宿泊施設が3棟建ち並んでいました。(下写真)

スイミング・プールを囲むようにして建ち並ぶ三階建てのロッジ風の宿泊施設
残念ながら、予約を入れたのが遅すぎた所為で、値段も手頃だった三階建てのロッジ風の宿泊施設は既に満室。 已むを得ず、プール・サイドから少し離れた場所にある一軒立ての小さなロッジ風の宿泊棟に滞在することになりました。下写真の画面内の中央から少し左側に見える小さな一軒家が僕たちの宿泊棟になります。

一軒立ての小さなロッジ風の宿泊棟に通ずる小道
小さな門と低い垣根、そして、熱帯植物で仕切られたその一角の中に、僕達が滞在する一軒家(下写真)と、写真には写っていませんが、画面の右側にも同じ形をした一軒屋があり、其処には、白人の老夫婦が滞在していました。

僕たちが滞在したロッジ風の一軒屋
ロッジ風の一軒屋の裏側の窓から外を眺めると、少し窪地になった緑の芝生ゾーンが拡がり、その向こうには大きな別荘の屋根が見えます。芝生には長めのぺんぺん草が生えていましたが、こんな光景がなんともタイらしくて・・・気持ちが緩んでしまいます。(下写真)

一軒屋の宿泊棟の裏側の窓から見た風景
このホテルのサービス・レベルもそうですが、殆どマニュアル的な訓練はされてなく、端々にタイらしい仕事の緩みが感じられます。安閑とした日々を過ごしたいと願う僕にとっては、このダラダラしたタイ的な緩み感がなんとも言えない “ ノンビリ感 ” に通じるのですが、僕の妻や米国人から見れば、怠慢、怠惰以外の何ものでもないと感じるようです。

後背地の一角にある緑の林間スペース
バンコクから到着したばかりの僕と妻ですが、僕は、前日の夜が所用で遅かったこともあり、チョット午睡を貪ることにしました。典型的な日本人の妻は、折角のリゾート地に来たのに “ もったいない ” を連発。旅の疲れも厭わず、林間ゾーンの散策に出かけたようです。

静まり返ったリゾート・ホテル内の通路
いつもなら、車を走らせて外部のレストランに出かけるところですが、今宵は、ホテル内のレストランで済ませてしまいました。 食事の味・・・? “ 可も無く不可もなし ”。明朝の食事から、外食にする方が賢明と確認できたのですから、“ 葦(悪し)ではなく、葦(善し) ” と考えることにしたいと思います。このスタイルこそ、タイで長く生活する勘所というものです。
翌日の予定は・・・? 未だ決めていません。
目覚めた時に、“ 今日は、何処にも行きたくないと ” と思えば、ホテル内の林間公園で森林浴をするも善し、“ 何処かに出かけたい! ” という気分になれば、例えば、カンチャナブリの北北西270kmの地にある鄙びた国境の町に行くも善し・・・こんな気侭な小旅行も偶には好いものです。
さて、明日はどうなりますことやら・・・明日は明日の風が吹く・・・おやすみなさい。