バンコク都心のプラトゥー・ナーム市場 ตลาดประตูน้ำ の果物屋台で撮った果物を紹介しましょう。ポケット・カメラで撮ったものばかりなので、出来栄えは今ひとつの写真ばかりですが、どうか御容赦下さい。
斑色の果物の外皮の色は、率直に言って余り綺麗とは言い難いのですが、仰々しくも、一つずつ疵防止の้発泡スチロールで包装されているこの果物(下写真)は、何という名前だと思いますか?
『 タイ北部産のリンゴ? 』・・・『 チョット形が違うような・・・ 』

不ぞろいな形状、斑模様の赤。安物の果物のようにも見えますが、包装を見ると高級そうな果物
僕がタイのラーマ二世公園内で撮ったこの果実の花は、リンゴのような白い花ではなく、八重に咲いた紅色の花(下写真)でした。実際には、六弁の鮮紅色の花を咲かせることが多いのだそうです。 果実の名前は、タプティム ทับทิม と教えられました。 但し、僕が撮影した花は、果樹園内ではなく、公園内で植栽されていましたので、ひょっとしたら観賞用のタプティムかも知れません。

写真のような開花具合は、受粉前のタプティムの花なのだそうです。
タプティム ทับทิม という名前をタイ語の辞書で確認すると、その語源は、“ 赤い光 ”、“ 宝石のルビー ”、 を意味する “ シャン語 ” だとありました。シャン語は、タイ国境に接するミャンマー(ビルマ)領土内に多くが住むシャン族が用いる言語だろうと思います。
しかし、この果物の原産地は、ミャンマー(シャン州)ではなく、イラン(ペルシャ)や北インドのヒマラヤ山系辺りとされ、かなり古くから栽培されている果物のようです。
日本語では、ザクロ (石榴、柘榴、若榴)と呼ばれていますが、“ ザクロ ” の語源は、どうも日本語や中国語ではなさそうです。
ザクロの原産地とされるイラン南西部の “ ザクロス山脈 ” を、ザクロの語源だとする説があるそうですが・・・これって、かなり説得力があるような気がしませんか?
《注》 和名: ザクロ (石榴、柘榴、若榴)、 英名: Pomegranate
《注》 科名:ザクロ科 Punicaceae、属名:ザクロ属 Punica、種:ザクロ P.Granatum
タイの果物屋台で売られていたのは、濃紅色の一個60~70バーツ(約210円)のタップティム・インディア ทับทิมอินเดีย(下写真の画面左側) と、一個40~50バーツ(約150円)の斑模様のタプティム(下写真の画面右側)でした。
斑模様の安価なタップティムには、タイで栽培したタップティム・タイ ทับทิมไทย と中国から輸入したタップティム・ジーン ทับทิมจีน の二種類があり、下写真の右側の斑色(薄い赤色)の果物は、中国産のタップティム・ジーンだとのことでした。

果物屋台で売られていたタップティム・インディア(画面左側)とタップティム・ジーン(画面右側)
タプティムの硬い外皮を上写真のように切り開くと、無数の紅色の果肉の粒がうじゃうじゃと詰まっています。そして、その一粒一粒の果肉の中に種子が入っているのです。
このような果実の生り方を見ると、タプティムの花言葉は、てっきり “ 子だくさん ”、“ 愛燦々の家庭 ” に違いないと思ったのですが・・豈図らんや、“ 円熟した優美 ” でした。
恐れ入谷(いりや)の鬼子母神(きしもじん)という江戸時代の洒落がありますが、鬼子母神といえば、左手に末子の愛好を抱き、右手には吉祥果のザクロを握っている像が有名ですよね。
子供を食べてしまう習慣のあった彼女が、釈尊に諭されて仏法を守る善神となり、やがて子供の守り神となります。立ち直った彼女は、子供を食する代りに、右手に持つ吉祥果(ザクロ)を食べるようになったのだとか。そんなことから、この吉祥果(ザクロ)には、魔障を取り除く偉大な力があるということになったようです。
鬼子母神の霊験を調べて見ると、夫婦和合・安産成就・恋愛成就、持病治癒・災禍除去とありました。だとすると、僕が勝手に想像をめぐらしたザクロの花言葉の“ 子だくさん ”、“ 愛燦々の家庭 ” も当たらずとも遠からじのようでもあります・・・
(注)東京都台東区入谷の鬼子母神(真源寺)

タイの果物屋台で売られていたザクロ・ジュース
僕の老妻の話によりますと、数年前、日本で “ ザクロ・ジュース ” の効能に関する誇大広告が話題になったことがあるのだそうですが、『 最近は余り耳にしないような・・・どうなのかしら? 』 などと言っていました。
聞くところによると、その当時は、『 赤ワインよりも遥かに優れた抗酸化力! 』、『 女性の健康をサポートする決定版! 』、『 美容と健康に必要な栄養素を全て含有する! 』 の謳い文句の入った広告が燦爛していたそうですが・・・商売の成果は如何ほどだったのでしょうか?
タイでは、華々しい広告合戦がある訳ではありませんが、果物屋台が取り扱う代表的なジュースの一つとして、児童を含む老若男女から高い支持を得ているようです。
斑色の果物の外皮の色は、率直に言って余り綺麗とは言い難いのですが、仰々しくも、一つずつ疵防止の้発泡スチロールで包装されているこの果物(下写真)は、何という名前だと思いますか?
『 タイ北部産のリンゴ? 』・・・『 チョット形が違うような・・・ 』

不ぞろいな形状、斑模様の赤。安物の果物のようにも見えますが、包装を見ると高級そうな果物
僕がタイのラーマ二世公園内で撮ったこの果実の花は、リンゴのような白い花ではなく、八重に咲いた紅色の花(下写真)でした。実際には、六弁の鮮紅色の花を咲かせることが多いのだそうです。 果実の名前は、タプティム ทับทิม と教えられました。 但し、僕が撮影した花は、果樹園内ではなく、公園内で植栽されていましたので、ひょっとしたら観賞用のタプティムかも知れません。

写真のような開花具合は、受粉前のタプティムの花なのだそうです。
タプティム ทับทิม という名前をタイ語の辞書で確認すると、その語源は、“ 赤い光 ”、“ 宝石のルビー ”、 を意味する “ シャン語 ” だとありました。シャン語は、タイ国境に接するミャンマー(ビルマ)領土内に多くが住むシャン族が用いる言語だろうと思います。
しかし、この果物の原産地は、ミャンマー(シャン州)ではなく、イラン(ペルシャ)や北インドのヒマラヤ山系辺りとされ、かなり古くから栽培されている果物のようです。
日本語では、ザクロ (石榴、柘榴、若榴)と呼ばれていますが、“ ザクロ ” の語源は、どうも日本語や中国語ではなさそうです。
ザクロの原産地とされるイラン南西部の “ ザクロス山脈 ” を、ザクロの語源だとする説があるそうですが・・・これって、かなり説得力があるような気がしませんか?
《注》 和名: ザクロ (石榴、柘榴、若榴)、 英名: Pomegranate
《注》 科名:ザクロ科 Punicaceae、属名:ザクロ属 Punica、種:ザクロ P.Granatum
タイの果物屋台で売られていたのは、濃紅色の一個60~70バーツ(約210円)のタップティム・インディア ทับทิมอินเดีย(下写真の画面左側) と、一個40~50バーツ(約150円)の斑模様のタプティム(下写真の画面右側)でした。
斑模様の安価なタップティムには、タイで栽培したタップティム・タイ ทับทิมไทย と中国から輸入したタップティム・ジーン ทับทิมจีน の二種類があり、下写真の右側の斑色(薄い赤色)の果物は、中国産のタップティム・ジーンだとのことでした。

果物屋台で売られていたタップティム・インディア(画面左側)とタップティム・ジーン(画面右側)
タプティムの硬い外皮を上写真のように切り開くと、無数の紅色の果肉の粒がうじゃうじゃと詰まっています。そして、その一粒一粒の果肉の中に種子が入っているのです。
このような果実の生り方を見ると、タプティムの花言葉は、てっきり “ 子だくさん ”、“ 愛燦々の家庭 ” に違いないと思ったのですが・・豈図らんや、“ 円熟した優美 ” でした。
恐れ入谷(いりや)の鬼子母神(きしもじん)という江戸時代の洒落がありますが、鬼子母神といえば、左手に末子の愛好を抱き、右手には吉祥果のザクロを握っている像が有名ですよね。
子供を食べてしまう習慣のあった彼女が、釈尊に諭されて仏法を守る善神となり、やがて子供の守り神となります。立ち直った彼女は、子供を食する代りに、右手に持つ吉祥果(ザクロ)を食べるようになったのだとか。そんなことから、この吉祥果(ザクロ)には、魔障を取り除く偉大な力があるということになったようです。
鬼子母神の霊験を調べて見ると、夫婦和合・安産成就・恋愛成就、持病治癒・災禍除去とありました。だとすると、僕が勝手に想像をめぐらしたザクロの花言葉の“ 子だくさん ”、“ 愛燦々の家庭 ” も当たらずとも遠からじのようでもあります・・・
(注)東京都台東区入谷の鬼子母神(真源寺)

タイの果物屋台で売られていたザクロ・ジュース
僕の老妻の話によりますと、数年前、日本で “ ザクロ・ジュース ” の効能に関する誇大広告が話題になったことがあるのだそうですが、『 最近は余り耳にしないような・・・どうなのかしら? 』 などと言っていました。
聞くところによると、その当時は、『 赤ワインよりも遥かに優れた抗酸化力! 』、『 女性の健康をサポートする決定版! 』、『 美容と健康に必要な栄養素を全て含有する! 』 の謳い文句の入った広告が燦爛していたそうですが・・・商売の成果は如何ほどだったのでしょうか?
タイでは、華々しい広告合戦がある訳ではありませんが、果物屋台が取り扱う代表的なジュースの一つとして、児童を含む老若男女から高い支持を得ているようです。