昨日(6月14日)、雨が降ったり止んだりのタイらしくない天候でしたが、バンコクの西方60km、タイ湾に面したサムット・ソンクラーム県 สมุทรสงคราม に行ってきました。

目的は、椰子(マップラーオ มะพร้าว )の実から作る椰子砂糖 น้ำตานมะพร้าวแท้ の工場見学です。 いつもの如く、工場の住所、電話番号も分からないのですが、行けば何とかなるだろうという、極めてタイ人的な行動パターンでした。

つい先ほど(15日の早朝)、バンコクの自宅に戻って来たばかりですが、BLOGの話題として、椰子砂糖 ( ナム・ターン・マプラーオ・テー น้ำตานมะพร้าวแท้ ) をUPするのは後日に回すことにして、今一度、果物のリンチー、それも、普通のリンチーではなく、皇帝のリンチー( リンチー・ジャカパッツ・ ลิ้นจี่จกรพรรดิ )の話を写真主体で掲載したいと思います。

国道35号線の塩田地帯に差し掛かると、塩を販売する屋台が道路旗に延々と並ぶのですが、昨日は、いつもと違い、リンチーの屋台が幾つも混在していました。この一帯に、リンチを栽培する果樹園があるらしいとは聞いていましたが、リンチを売る屋台を見かけるのは初めての経験です。興味本位に車を停めて、覗いて見ました・


ミャンマー国境の方向に向かう国道35号線のリンチーの屋台(後景は塩田です)

僕 『 このリンチーの生っている果樹園はどこにあるの?
女 『 北部のチェンマイだよ
僕 『 この地にはリンチーの果樹園はないの?
女 『 バンペーオ บ้านแพ้ว に行けばあるよ
僕 『 なのに、どうしてチェンマイ産のリンチーを売っているの?
女 『 バンペーオのリンチーは、四月で終わってしまったよ

僕 『 このリンチーは随分と大きいけど、品種の名前は?
女 『 チェンマイのリンチ・ジャカパッツだよ
僕 『 エッツ、本物のジャカパッツなの? 』ลิ้นจี่จกรพรรดิ
女 『 本物の本物だよ


チェンマイから取り寄せた大粒のリンチー・ジャカパッツ

僕 『 値段は?
女 『 リンチー・ジャカパッツは、70バーツ/1kg 』(約210円)
僕 『 バンコクだと、60ババーツ/1kgだよ
女 『 今は、70バーツ なのよ
僕 『 普通のリンチーは幾らなの?
女 『 100バーツ/3kgだよ
 

大粒のリンチー・ジャカパッツを、60バーツ/1kgに値引きしてもらいました。

タイ語の ジャカパッツ จกรพรรดิ とは、皇帝天皇王の中の王 と言ったような意味を持ち、そんじょそこらの王様よりも、遥かに価値のある尊称です。因みに、日本の天皇は、ジャカパッツ・ジープン จกรพรรดิญี่ปุ่น と呼ばれています。  

売買交渉が成立すると、枝付きのリンチーの束を水桶(下写真)に浸して塵埃を落とし、半透明のビニール袋に入れてくれます。早速、車の中で食しました。大粒だけあって、ジューシーな果肉の甘味と酸味、そして滴りおちそうな多汁が口中を潤し、さすが! 皇帝のリンチ! と言われるだけのことがありました。


枝付きのリンチーを水桶(下写真)に浸して塵埃を落としてくれます。

リンチーのシーズンは本当に短いものです。おそらく、今年最後の食べ収めになるのではないでしょうか?


追記
6月12日付けBLOGの『 楊貴妃の好んだレイシ 』で、リンチーの記事を掲載していますので、リンチーに関する詳細記事は割愛しました。興味のある方は、下記のhttpを御覧下さい。
http://ameblo.jp/hiro-1/entry-10105486956.html