急に思い立って、バンコクから西へ55kmの地点にあるナコン・パトム県のワット・プラ・パトム・チ゛ェディー วัดพระปฐมเจดีย์ に行って来ました。


ワット・プラ・パトム・チ゛ェディーの仏塔(高さ120.45m)

寺院境内に安置されている80体以上の様々な印相の釈迦仏の中から、右手の形が異なる数種類の寝釈迦仏を確認することが目的です。

気温36℃、湿度76%の酷暑の中、寺院の境内を歩き回ること三時間余り! 遂に、息苦しくなって疲労困憊。水分と木陰を求めて、寺院の近くの露店に逃げ込みました。地元で取れる果物やローカル色豊かな食べ物屋台が所狭しと軒を連ねています。


左:チョンプー・タプティム・チ゛ャン(ルビー) ชมพู่ทับทิมจันทร์
右:チョンプー・ペッツ(ダイヤ)ชมพู่เพชร

普通のチョンプーとは形の異なる真っ赤なほっぺのようなチョンプーを売る屋台の小母さんが、疲れきった表情の僕に声を掛けて来ました。

女性 『 農薬は使ってないから食べてみてよ
僕   『 それよりも水を飲みたいな
女性 『 それなら、このチョンプーを食べてみなさい

奨められるままに、チョット丸っこい形をした真っ赤なチョンプー を口に含んで吃驚! 今まで経験したことのない程の生気と水分、そして甘みたっぷりのとてつもなく美味しいチョンプーでした。

女性 『 もぎ立てだから水分もたっぷりでしょう!

小母さんは、このチョンプーを三個ずつクッション袋に入れ 、それらを重ね置きせずに、平置きして売っていました。どの果実も傷一つ無く、タイ人にしては珍しく品質維持に気を配った女性でした。


大粒で頬のように丸っぽく、甘くて水分タップリのチョンプー(自宅で撮影)

僕  『 幾ら?
女性 『 1kg当たり30バーツだよ 』(約20個で90円)
僕  『 3kg頂戴

バンコクの外資系スーパーマーケットだと、瑞々しさを失って淡白なサクサク感だけが残る品物を、間違いなく二倍以上の価格で販売しています。

バンコクに戻ってからの話ですが、時折、滅茶苦茶に美味しい辛味の 『 トム・ヤム・グン 』を頂戴する隣のタイ人家庭に、2kgばかりをお福分けをしたのですが、恐縮するくらいに感謝されてしまいました。


お隣のタイ人にお福裾分けしたチョンプー (自宅で撮影)

お隣さんから、『 この丸くて頬のようなチョンプーは、チョンプー・ゲーオ・メーム かしら? 』ชมพู่แก้มแหม่ม (西洋の女性の頬)、と質問されたのですが・・・迂闊にも、果物屋台の小母さんに聞くのを忘れていました。このチョンプーのフル・ネームを御存知の方、どうかお教え下さい。

チョンプーの淡白な味は、日本人には余り評価されないようでですが、タイ人の多くは、チョンプーをとても好みます。辛味、酸味、甘味、薄味、何でもこなすタイ人の舌の寛容さに脱帽です。

甘くて水分タップリのチョンプーを補給して元気回復した僕は、寝釈迦の様々な印相を捜すために、ワット・プラ・パトム・チ゛ェディーの境内へ戻り、当初の目的を達成することが出来ました。その成果については、写真の整理を終えてからUPすることにしたいと思います。