タイに来て間もない頃、世界の三大スープの一つとして称される『トム ヤム クン』(海老入りのスープ)をご馳走になったのですが、その辛さは如何ともし難く、ほんの少しだけ口に含んだだけだったように思います。
その後、暫くの間は、外国人向けに辛さを加減した『トム ヤム クン』を食していましたが、タイの生活が長くなるにつれて、次第に口も慣れてきたのでしょう、タイ人向けの味でなくては物足りないようになってしまいました。しかし、『これぞ、世界三大スープの一つ』とまで思うような味に出合ったことはありませんでした。
僕の口に合う“美味しいトム ヤム クン!”に初めて出会ったのは、アユッタヤーの平凡な食堂で出された“フクロタケがタップリと入ったトム ヤム クン”(下写真)でした。フクロタケの食感がトム ヤム クンの辛さを和らげてくれたのかも知れません。フクロ タケは、タイ語で『わらの椎茸』(注)と呼ばれ、稲わらを利用して栽培する担子菌類の食用きのこです。
(注)ヘット ファーン เห็ดฟาง

『トム ヤム クン』(注)は、“辛い、甘い、酸っぱい、しょっぱい”の四つの味を同時に堪能できるスープといわれていますが、その四つの味を引き出すために、地域や店のオリジナリティがあるようです。
『トム』ต้ม = 茹でる、『ヤム』ยำ = 混ぜ合わせる、『クン』กุ้ง = 海老
昨年末のタイ北部の旅(チェンラーイ)で食した『トマト入りのトムヤムクン』は、『トム ヤム 』の四つの味を満遍なく実現した『これぞ、世界三大スープの一つ!』と思えるものでした。今でも、その時の味を忘れることができません。

そんな訳で、本日は、タイ北部のチェンラーイで食した『トム ヤム クン』の味の再現にトライすべく、スーパーマーケットで材料を調達して来ました。
①トムヤムの素 ②ガティ(ココナッツ ミルク)③チャー タックラーイ(レモン グラス茶)


左:ココナッツ ミルクとトムヤムの素 右:レモングラス茶
④マナーオ(レモン) ⑤タックラーイ(レモングラス)⑥カー(生姜の一種))⑦バイマックルート(こぶミカンの葉)⑧マクウアーテート(ミニトマト)⑨ホームデーン(赤玉葱)⑩プリックキーヌー(タカのつめ)⑪トンホームレック(小ネギ)⑫ヘットホーム(椎茸)⑬エリンギ


左写真内:①~⑨の食材 右写真内:⑩~⑬の食材
⑭クン(海老)
タイでは背腸(せわた)を取らずに料理するようですが、僕は日本人なので取り除いてしまいました。もっと安い海老もあるのですが、今回は(実は二度目の挑戦)高級海老を使用して見ました。


左写真:285バーツ/kgの海老 右写真:背腸(わた)を取り除いた海老
先ずは食材の下拵えです。
①レモングラスは三等分に切って軽く叩いて潰します。
②こぶミカンの葉は筋を抜き取り、適当な大きさに手でちぎります。
③エンリギ、椎茸、小ネギ、赤玉葱、生姜は適当な大きさに刻みます。
④タカのつめ、ミニトマトは水洗いしてそのまま使います。
⑤海老の背腸(せわた)を取り除きます。
⑥鍋の水を沸騰させてトムヤムのスープの素を入れて攪拌します。
⑦レモンフラス、生姜、ミニトマト、タカのつめを入れて沸騰させます。
⑧海老、椎茸、エリンギ、赤玉葱を入れて沸騰させます。
⑨最後にココナッツミルクを入れて甘みを出します。

⑩スープを器に盛り、食べる直前にマナオを絞って酸味を加えますが、お好みによってパクチー(香草)を振りかけると、緑の色合いが映え、スープの味が美味しく感じられます。
タイでは、不味い仕事を覆い隠して表面だけを取り繕ったり、目先だけを飾ったりすることを、『パクチー ローイ ナー』(パクチを表面に振りかける)(注)と言います。
(注)ผักชีโรยหน้า パクチー ローイ ナー


今回は二度目の挑戦だったのですが、僕としては上出来の仕上がりだったので、敢えてパクチーは振り掛けませんでした・・・と言いたいところですが・・・正直に言うと、『パクチー』を買い忘れていました。
『トム ヤム クン』を食した後に、薬草茶でもある『レモングラス ティー』をゆっくりと味わいます。これぞ至福のひと時というものです。
下の写真は、チェンラーイから戻って直ぐに真似て作った『トム ヤム クン』です。結果は?・・・生姜を入れ過ぎてむせる様な辛さの味に仕上がりとなり、パクチーを振っても誤魔化しが効かないほどの失敗作となりました。

それでは、おやすみなさい。
その後、暫くの間は、外国人向けに辛さを加減した『トム ヤム クン』を食していましたが、タイの生活が長くなるにつれて、次第に口も慣れてきたのでしょう、タイ人向けの味でなくては物足りないようになってしまいました。しかし、『これぞ、世界三大スープの一つ』とまで思うような味に出合ったことはありませんでした。
僕の口に合う“美味しいトム ヤム クン!”に初めて出会ったのは、アユッタヤーの平凡な食堂で出された“フクロタケがタップリと入ったトム ヤム クン”(下写真)でした。フクロタケの食感がトム ヤム クンの辛さを和らげてくれたのかも知れません。フクロ タケは、タイ語で『わらの椎茸』(注)と呼ばれ、稲わらを利用して栽培する担子菌類の食用きのこです。
(注)ヘット ファーン เห็ดฟาง

『トム ヤム クン』(注)は、“辛い、甘い、酸っぱい、しょっぱい”の四つの味を同時に堪能できるスープといわれていますが、その四つの味を引き出すために、地域や店のオリジナリティがあるようです。
『トム』ต้ม = 茹でる、『ヤム』ยำ = 混ぜ合わせる、『クン』กุ้ง = 海老
昨年末のタイ北部の旅(チェンラーイ)で食した『トマト入りのトムヤムクン』は、『トム ヤム 』の四つの味を満遍なく実現した『これぞ、世界三大スープの一つ!』と思えるものでした。今でも、その時の味を忘れることができません。

そんな訳で、本日は、タイ北部のチェンラーイで食した『トム ヤム クン』の味の再現にトライすべく、スーパーマーケットで材料を調達して来ました。
①トムヤムの素 ②ガティ(ココナッツ ミルク)③チャー タックラーイ(レモン グラス茶)


左:ココナッツ ミルクとトムヤムの素 右:レモングラス茶
④マナーオ(レモン) ⑤タックラーイ(レモングラス)⑥カー(生姜の一種))⑦バイマックルート(こぶミカンの葉)⑧マクウアーテート(ミニトマト)⑨ホームデーン(赤玉葱)⑩プリックキーヌー(タカのつめ)⑪トンホームレック(小ネギ)⑫ヘットホーム(椎茸)⑬エリンギ


左写真内:①~⑨の食材 右写真内:⑩~⑬の食材
⑭クン(海老)
タイでは背腸(せわた)を取らずに料理するようですが、僕は日本人なので取り除いてしまいました。もっと安い海老もあるのですが、今回は(実は二度目の挑戦)高級海老を使用して見ました。


左写真:285バーツ/kgの海老 右写真:背腸(わた)を取り除いた海老
先ずは食材の下拵えです。
①レモングラスは三等分に切って軽く叩いて潰します。
②こぶミカンの葉は筋を抜き取り、適当な大きさに手でちぎります。
③エンリギ、椎茸、小ネギ、赤玉葱、生姜は適当な大きさに刻みます。
④タカのつめ、ミニトマトは水洗いしてそのまま使います。
⑤海老の背腸(せわた)を取り除きます。
⑥鍋の水を沸騰させてトムヤムのスープの素を入れて攪拌します。
⑦レモンフラス、生姜、ミニトマト、タカのつめを入れて沸騰させます。
⑧海老、椎茸、エリンギ、赤玉葱を入れて沸騰させます。
⑨最後にココナッツミルクを入れて甘みを出します。

⑩スープを器に盛り、食べる直前にマナオを絞って酸味を加えますが、お好みによってパクチー(香草)を振りかけると、緑の色合いが映え、スープの味が美味しく感じられます。
タイでは、不味い仕事を覆い隠して表面だけを取り繕ったり、目先だけを飾ったりすることを、『パクチー ローイ ナー』(パクチを表面に振りかける)(注)と言います。
(注)ผักชีโรยหน้า パクチー ローイ ナー


今回は二度目の挑戦だったのですが、僕としては上出来の仕上がりだったので、敢えてパクチーは振り掛けませんでした・・・と言いたいところですが・・・正直に言うと、『パクチー』を買い忘れていました。
『トム ヤム クン』を食した後に、薬草茶でもある『レモングラス ティー』をゆっくりと味わいます。これぞ至福のひと時というものです。
下の写真は、チェンラーイから戻って直ぐに真似て作った『トム ヤム クン』です。結果は?・・・生姜を入れ過ぎてむせる様な辛さの味に仕上がりとなり、パクチーを振っても誤魔化しが効かないほどの失敗作となりました。

それでは、おやすみなさい。