《ナイトバザール-1》
ピン川の近くの『フウアン ボラーン』(古き家)で北部料理を満喫した後、腹ごなしの散歩を兼ねて、近くのナイトバザールを散策しました。昼間は30℃余りあった気温も、夜ともなると18℃前後に下がり、日本の清々しい秋を思わせます。
タイ北部特有の提灯が下がる門(上写真)を抜け、ターペー通りを少し進んで左折すると、ナイト バザールの通りに入ります。
バザールには種種雑多な手作り品を商う数千の露店が軒を並べていますが、今日は、製作者の顔が見える工芸品、或いは、製作者の顔を見てみたくなるような作品を中心に掲載して見たいと思います。
金箔を丹念に貼リつけた飾り絵を製作している男性(下右写真)を見つけました。写真が不鮮明なので、浮き出た絵柄の華麗さを見て戴くことは出来ませんが、見るからにタイらしい金綺羅の金箔絵です。
金箔の飾り絵を製作する人
タイのチョットした都市ならば、どこでも見受ける似顔絵を描く人々のアトリエ露店です。お客さんから手渡された小さな古い記念写真を拡大鏡で覗きながら、見事なタッチでキャンバス上に再現する腕前はさすがです。
似顔絵を描く人と展示された作品
余談ですが、僕はタイの我が家で二匹の愛犬と同居していたことがあります。日本から同伴したトイ プードル(下左写真)、そして、アメリカから同伴したミニチュア ダックス(下右写真)です。両者とも、寄る年波には勝てず、既にタイの空の星になってしまいました。
そんな彼らの元気な時の写真を似顔絵師に渡し、A3用紙に描いて貰ったのが下の絵です。下左写真の絵の前のベンジャロン焼は彼らの骨壷です。
タイでは亡くなった犬の似顔絵を描く風習などは無く、似顔絵師曰く、『犬の目の感じを出すのが難しい』、と苦労しながらも、何回も描き直してくれました。
星になった我が家の息子達
田圃で仕事をする農民の籐編み帽子を原型にしたカラフルな創作帽子(下左写真)を売る露店があるかと思えば、タイ産の缶ビール、欧州の缶ビール、コーラ缶、ペプシ缶を板状に延ばして繋ぎ合わせたユニークなアルミ缶帽子(下右写真)の露店もありました。
左:カラフルな籐製の創作帽子
右:アルミ缶を繋ぎ合わせた帽子
露店を持たない少数高地民族(アカ族)の人達です。路上の明るい場所に腰掛けて、ベッドカバーのパッチワークを見事な手捌きで縫い上げる老婆(下左写真)。その向かいの階段では、アカ族の中年女性(下右写真)が、計算機片手に、民族帽子の売り込みをしていました。
左:ベッドカバーのパッチワークをする老婆
右:アカ族の民族帽子を売り込む女性
自作の操り人形を売る露店もありました。ラーンナータイ王朝時代らしい衣服を纏った操り人形が、露店街を通り抜ける涼風の中で揺れ動いていました。
明日に続きます。