タイ、ミャンマー、ラオスの国境が交わる『黄金の三角地帯』が見える高台に、超ハデな中国風の門型のランド・マークがあります。





赤・白・緑・黄に彩られたケバケバ門ですが、その中央の突端に現国王のシリキット王妃の紋章が刻まれていました。








黄金の三角地帯の門型ランド・マークと王妃の紋章



十七年前には何もなかった地域に、黄金の仏像や派手なゲートが所狭しと並んでいますが、現王妃の何かを御祝いして建てられたのでしょう。




この派手なゲートの側らに建てられた国境の石柱に、赤文字のタイ語で次のように刻まれていました。









『三カ国の国境』(サーム・デーン・ペーン・ディン)สามแดนแผ่นดิน

『美しいメーコーンの三地点』(サーム・ティン・コーン・ガーム)สามถิ่นโขงงาม

『黄金の三角地帯』(サーム・リアム・トーン・カム)สามเหลี่ยมทองคำ



中国風のゲートの真下に立っと、180度の角度で展開する『黄金の三角地帯』を見晴るかすことが出来ます。





実は、黄金の三角地帯をパノラマ撮影したのですが、BLOGに掲載する方法が分かりません。残念ですが、カット写真を掲載することにします。




下写真左側を流れる小さな川は、タイとミャンマーを隔てる『ルアク川』です。画面左側に微かに見える河岸がタイ領土。国境の川と言うよりも、隣村との境を流れる小川といった風情ですね。







国境のルアク川



下左写真はミャンマー領土内のアップですが、中央の赤屋根は、タイ資本で建設されたタイ人相手の『賭博場(カジノ)』です。








ミャンマー領内の賭博場    中央部の白雲の下は中国



下写真の右側中央に半島のようにせり出した森林地帯と奥の山並みはラオス領です。観光地としては、旅券無しで上陸できる買い物の島(ドーン・サオ島)があるのみですが、近い将来、中国がラオス政府から70年の契約で借り受けた場所に、タイ人相手の『賭博場』が完成する運びになっています。







右半分はラオス、中州はミャンマー



タイ東部国境のカンボジア領内。タイ南部国境のミャンマー領内にも、タイ人資本で建てられた『賭博場』があって賑わっています。



タイ国の法律は、国内での『賭博』を禁じているために、タイ人のギャンブル好きは、ミャンマーとカンボジア国境内の『賭博場』に繰り出すことになります。タイ人は、男性も女性も、老いも若きも、富める人も貧しき人も、賭け事大好き民族のように思います。



コン川とルアク川の河畔には、三角地帯水域を周遊する長尾輪船や船内機船の観光桟橋があります。この船でミャンマー領の中州やラオスのドーン・サオ島に行けますし、三ケ国の国境が交わる水面上の一点を航走することも出来ます。








コン川の発着場(左)とルアク川の発着場(右)



それにしても、十七年の時の流れは、僕の記憶の中にあった懐かしの『チェンセーン』を完膚なきまでに一掃してしまったのでしょうか? 




あの時に『オギャー』と産声をあげた赤ちゃんが、今は十七歳・・・無理からぬ事と諦めの境地になりつつ・・・『何処かにそれらしき名残はないものか?』と彷徨っていると・・・




遂にそれらしき古き名残を見つけました!




この続きは明日に・・・