2回程度で終るつもりで書き始めたチョンブリーの The Sanctuary of Truth でしたが、ダラダラと8回も書き続けてしまいました。
1回目のブログで書きましたが、『 プラーサート・サッジャターム 』の造営がスターとしたのは西暦1981年、完成予定は、寄付金の集まり次第ですが、2020年ということでした。
従って、僕が訪れた時期は、建設の真っ最中だったわけで、見学者であろうとも、ヘルメットの着用が義務付けられていました。
とは言いながら、拙ブログでは、神殿内外の木彫写真を主体に取りあげたので、神殿の建築途上の写真を極力排除したのですが・・・・本日は最終回でもありますので、まさに建築途上の『 プラーサート・サッジャターム 』の姿を御覧戴くことにしました。

遠くから眺めると、美しくもユニークな木造神殿の『 プラーサート・サッジャターム 』ですが、近寄って尖塔を仰ぎ見ると、神殿の屋根に取り付けられた大仕掛けの建設用クレーンと作業用足場が目立ち、地上には粗末な現場指令所がある荒々しくて典型的な建築現場です。(上下写真)
プラーサート・サッジャターム の粗末な現場指令所
現場で神殿建築に携わる技術者が、現場で発生する諸問題を研究・検討するためだろうと思いますが、神殿の尖塔と同じ骨組みのモデル・ハウスを作る大型クレーンが動いていました。(下写真)
神殿中央部の尖塔を構成する構造材の柱材、縦通材、補強材、垂木までも含めて、本物と同じ骨組みを再現した雛形です。(下写真)
手作りで完成した木彫像を野晒しして古めかしさを出す行程、そして、大量の構造材の全てを、縮小モデルとは言えども、一個一個事前確認する工程を考えれば、完成までに20年余りを要するという話も頷けるというものです。
鉄釘を一本も使わない建築工法なので、図面だけに頼るのではなく、大きな縮小モデルによる念入りな確認が必要になるのでしょう。(下写真)

夕方近くになって、城郭寺院の途轍もなく高い天井の奥から、垂直に近い角度の階段を数珠繋ぎになって降りて来る人々がいました。 屋根裏や高い尖塔で働いている人々だと思われます。 簡易エレベーターが設置されていないので、急角度の細い階段を使って昇り降りしているのですね。(下写真)

バンコクに戻る途中、『 プラーサート・サッジャターム 』のシルエットを見たくなり、ナグルア海岸に立ち寄りました。 夕暮れの海の向こうに、シルエットになった神殿がくっきりと浮かび上がっていました。(下写真)

チョンブリーのナグルア海岸から見た『 プラーサート・サッジャターム 』
熱帯性気候のタイには、幸か不幸か、暑季、雨季、乾季しかありません。秋季の存在しないタイでは、残念ながら、『 秋の日は釣瓶落とし 』なんて洒落た表現は通用しませんが・・・・
『 ナグルア海岸の夕陽は釣瓶落とし 』という言葉で今日のBLOGを閉じたいと思います。

今回をもって、『 チョンブリの風変わりな神殿 』のブログを完結します。御読み下さってありがとう御座います。
1回目のブログで書きましたが、『 プラーサート・サッジャターム 』の造営がスターとしたのは西暦1981年、完成予定は、寄付金の集まり次第ですが、2020年ということでした。
従って、僕が訪れた時期は、建設の真っ最中だったわけで、見学者であろうとも、ヘルメットの着用が義務付けられていました。
とは言いながら、拙ブログでは、神殿内外の木彫写真を主体に取りあげたので、神殿の建築途上の写真を極力排除したのですが・・・・本日は最終回でもありますので、まさに建築途上の『 プラーサート・サッジャターム 』の姿を御覧戴くことにしました。


遠くから眺めると、美しくもユニークな木造神殿の『 プラーサート・サッジャターム 』ですが、近寄って尖塔を仰ぎ見ると、神殿の屋根に取り付けられた大仕掛けの建設用クレーンと作業用足場が目立ち、地上には粗末な現場指令所がある荒々しくて典型的な建築現場です。(上下写真)

プラーサート・サッジャターム の粗末な現場指令所
現場で神殿建築に携わる技術者が、現場で発生する諸問題を研究・検討するためだろうと思いますが、神殿の尖塔と同じ骨組みのモデル・ハウスを作る大型クレーンが動いていました。(下写真)

神殿中央部の尖塔を構成する構造材の柱材、縦通材、補強材、垂木までも含めて、本物と同じ骨組みを再現した雛形です。(下写真)

手作りで完成した木彫像を野晒しして古めかしさを出す行程、そして、大量の構造材の全てを、縮小モデルとは言えども、一個一個事前確認する工程を考えれば、完成までに20年余りを要するという話も頷けるというものです。
鉄釘を一本も使わない建築工法なので、図面だけに頼るのではなく、大きな縮小モデルによる念入りな確認が必要になるのでしょう。(下写真)


夕方近くになって、城郭寺院の途轍もなく高い天井の奥から、垂直に近い角度の階段を数珠繋ぎになって降りて来る人々がいました。 屋根裏や高い尖塔で働いている人々だと思われます。 簡易エレベーターが設置されていないので、急角度の細い階段を使って昇り降りしているのですね。(下写真)

バンコクに戻る途中、『 プラーサート・サッジャターム 』のシルエットを見たくなり、ナグルア海岸に立ち寄りました。 夕暮れの海の向こうに、シルエットになった神殿がくっきりと浮かび上がっていました。(下写真)

チョンブリーのナグルア海岸から見た『 プラーサート・サッジャターム 』
熱帯性気候のタイには、幸か不幸か、暑季、雨季、乾季しかありません。秋季の存在しないタイでは、残念ながら、『 秋の日は釣瓶落とし 』なんて洒落た表現は通用しませんが・・・・
『 ナグルア海岸の夕陽は釣瓶落とし 』という言葉で今日のBLOGを閉じたいと思います。

今回をもって、『 チョンブリの風変わりな神殿 』のブログを完結します。御読み下さってありがとう御座います。