風変わりなプラーサート・マイ・サッジャタム ปราสาทไม้สัจธรรม の入場券売り場に到着して、タイスタイルの馬車に乗って神殿へ続く高台の入り口に向かった時のブログで軽く触れましたが・・・・木彫の古めかしさを出すために野曝しで放置する場所を兼ねた彫刻公園を御記憶でしょうか。

タイに魅せられてロングステイ

庭の立ち木や庭石の側近くに目を転ずると、幾つもの大小の木彫像が野晒し状態で放置してあるのが分かります。(上写真)

お世辞にも手入れされているとは言い難い木彫品の曝し場に足を踏み入れると、緑木の向こうに片手を挙げる騎乗の男神がいるかと思えば、手前の地面からは、大きな手首がニュウとばかりに突き出ています。風雨と太陽光に曝されてかなり古めかしくなっています。

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自然界に曝されてから余り時間が経過しておらず、まだ木目の残る彫像もあれば、徐々に木目を失い始めた彫像もありました。

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緑の茂みの中からニュッと姿を現した馬上の男神と女神は夫婦でしょうか?

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腰に抱きつく子供の頭を撫でるのは母女神でしょうか? 座り込んだ女神の肩に跨ってふざけるのは女神の兄弟でしょうか?

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当初の鮮やかな木目や木色は既に消え去り、古色蒼然とした彫像に変貌してしまった中には、このまま朽ち果ててしまうのではと、思わず心配してしまいそうな彫像も散見されます。

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しかしながら、古めかしくも美しく変貌する木彫像と真新しい木目や木色が残る木彫像を見比べると、前者の方が何となく値打ちが高いように見えるのは何故なのでしょうか。

皆さんのお好みは? 野晒しにされた古色蒼然とした木彫ですか? 鮮やかな木目の残る木彫ですか?

次回は、『 風変わりな神殿 』の最終回となります。