5月24日の早朝にバンコクを出立。
夕闇が迫る頃、ラオスと国境を接するノンカイに到着。陽が沈む前に旅籠を捜し終えてから走行メーターを見ると 615km になっていました。一人運転で頑張ったのでいささか疲れました。 

旅籠でシャワーを浴びてから、暫しの間、部屋のベランダで夕涼みしてから・・・少し遅めの酒食に出かけました。疲れた身体にタイ料理とビールは良く合います。


5月25日・朝
快晴の空を背景にしたラオスとタイの友好橋が見える旅籠の食堂で、ビール付きの朝食を済ましてから、ラオスの入国ゲートに向けて出発です。 自家用車は特別価格で旅籠の屋根付き駐車場で預かって貰うことになりました。

 
タイに魅せられてロングステイ
タイ側から見たメコン河に架かるラオスとタイの友好橋

午前八時、前もって予約していたノンカイ様式のオートバイ三輪車が到着。
先ず最初に、四人の仲間の中で最大の体格を持つKさんが乗り、続いて、荷物と一緒に3人が乗り込むとTUk・TUKが大きく沈んだ上に傾いてしまいました。

運転手さんは、それでも気にする様子も見せずに、メコン川に架かる友好橋に向かって走り始めたのですが・・・・あきらかにエンジンが悲鳴をあげています。


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オートバイを改造した三輪車(サーム・ロー)

TUK・TUKのエンジン排気量は90cc。 友好橋に向かう角度のある道に差し掛かると、四人の体重と荷物の重さに耐えかねたエンジンが、シャックリをするが如く喘ぎ始めました。どうにかこうにか坂道を越えて走ること約20分、ようやくタイ側のイミグレーションに到着です。

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TUK・TUKを降りてタイ国の出国ゲートへ徒歩で向かいます。   

タイ国側の出国ゲート近くでTUK・TUKを降りて、そのまま出国審査窓口に直行。出国審査を終えてから、友好橋を渡るバスに乗り込み、ラオス側のイミグレーションに向かいます。

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タイ国の出国審査窓口

バスの車窓から国境のメコン川(メー・ナム・コン)が見渡せました。向かって左がタイ国領土のノンカイ、右側がラオス領土。国境は川幅の中間に引かれていました。

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国境を流れるメコン河 (左側=タイ領土 右側=ラオス領土)

国境の橋を渡り終わると(長=1,174m、幅=12.7m)、直ぐにラオスのイミグレーションの建物があります。(下写真)

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ラオス側のイミグレーション

ラオスの入国審査を終えてから、首都ビエンチャンに向かう観光客は、バスの待合所でバスを待ちます。(下写真)

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ビィエンチャン行きのバスを待つ旅行者

しかし、ビィエンチャンよりも更に内陸に入り込んだ古都のルアン・プラバンに直行する僕達は、このままワッタイ国際空港に直行しなければなりません。ビエンチャン市内までバスで行ってから、タクシーに乗り換えるのが賢明な旅行者だそうですが・・・・

四人分のバス代とタクシー1台分の費用があまり違わないことが分かったので、タクシーで空港へ直行することにしました。 ところが、乗ったタクシーには、蚊の大群がブンブンと飛び回っていて吃驚仰天! 前後左右の窓を開放にして走行しながら、蚊の大群を窓の外へと追い出す作業で大忙しです。


蚊の大群を追っ払いながら、首都のビィエンチャンの街中を突っ切り、約45分間でワッタイ国際空港に到着。国内線の待合所は、国際線の建物に隣接していました。

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ワッタイ国際空港の国内線待合所

ノンカイの旅籠で予約した飛行機の出発時間は、午後12時半だったのですが、発着案内板を見ると10時10分発の飛行機がスタンバイをしています。 駄目もとでラオス航空事務所に交渉をしたところ、運良く四人分の座席をゲット! その飛行機でルアン・プラバンに向かうことになりました。

ラオス語の字体とタイ語の字体は、ほんの少し異なるのですが、ラオス航空との航空券の時間変更の交渉は、バンコクで使っているタイ語でOKでした。 タイ語が使える外国の旅がチョット楽しみになってきました。

バンコクで得ていた情報は、ルアン・プラバン行きの飛行機は、14人乗りの小型プロペラ機で、女性の客室係りも乗務していないので機内食も無し、機内の席も自由席、更に、飛行中に扉が突然開くこともあるような時代物だなどと・・・恐るべきレベルの話ばかりだったのですが・・・実際に乗った飛行機は、56席の真新しいターボ・プロップ機でした。

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ルアン・プラバン行きのターボ・プロップ機 (56座席)

女性客室係員は2名乗務、機内席は全席指定席、そして、柔らかいパンと南国果物のラムブータン2個が入った軽食のサービスもありました。

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ルアン・プラバン行きの機内サービスで出された軽食

飛行機は、定刻通りにビィエンチャンを飛び立ち、一路ルアン・プラバンへ飛び立ちました。僅か30分の短いフライトです。 眼下には、世界で最も小さい首都・ビィエンチャンが、まるで箱庭の街のように拡がっています。

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眼下に見えた世界一小さな首都・ビィエンチャン

内陸国のラオスの古都・ルアン・プラバンでは、ホテルも観光日程も未定、何もかもが行き当たりばったりです。 それだけに、何が起こるか分からない不安もありますが、予想外の楽しみと発見があるかもしれません。 とても楽しみです!!