昨日(16日)の午後三時頃、バンコクが地震で揺れました。ユックリとした横揺れが連続五回、それを三回ばかり繰り返したような気がします。 僕自身が軽い眩暈を起こしているのかと錯覚したのですが、よく注意して周囲を見回すと、閉めた硝子窓のカーテンが微かに揺れ動いています。

タイに魅せられてロングステイ
我が家の東側の居間からみた日の出前の空 06:15  (地震とは関係ない挿しこみ写真です)

ラジオにスイッチを入れると・・・・15:57(タイ時間)、タイ北部チェンライから 100km 離れたラオスとミャンマーの国境辺りを震源とするマグニチュード 5.7 の地震が発生。タイのチェンライ住民は驚いて家屋の外に脱出。一部家屋に被害が出た模様と告げていました。

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我が家の東側の居間からみた日の出直前の空 06:17  (地震とは関係ない挿しこみ写真です)

地震の震源地から 900km も離れたバンコクですが、数本の鉄筋を使用した雑居建物はかなり揺れたらしく、慌てて路上に飛び出した人も多かったとか。

今朝の米国地震研究所(USGS)の情報では、マグニチュード6.1、チェンマイの北東110km 震源の深さは 8km だったようです。多分、こちらの情報の方が正確だと思います。

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我が家の東側の居間からみた日の出 06:43  (地震とは関係ない挿しこみ写真です)

バンコクの地下には活断層がないので地震はあり得ないと信じている人が沢山います。
活断層の有無については定かではありませんが、僕のバンコク在住経験(約15年)で地震を体感したのは、今回で三回目だと記憶しています。


いずれの地震もユックリとした横揺れの地震でした。多分、お酒を飲んで酔っ払っていたら全く気付かない程度かも知れません。 しかし、それにしても、900km も離れた震源地の地震で揺れるバンコクの建物って大丈夫なの? と思ってしまいます。

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我が家の東側の居間からみた日中の光景 17:00  (地震とは関係ない挿しこみ写真です)

僕の住むコンドミニアムを建てた日本人建築技師の話によると、建物の耐自重、耐風圧に対しては、法律基準に沿って十分な設計強度を持たせているが、耐震性に関して言うならば、日本基準の60%にしか達していないのだそうです。そうであっても、耐震基準値を設定していないバンコクのビルの中では、断トツに耐震性の高い建物なのだとか。

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我が家の南側の書斎からみた日没の光景 17:35  (地震とは関係ない挿しこみ写真です)

バンコク都内で最高の耐震性を誇る我がコンドーですが、なんと、日本社会を騒がせた姉歯建築士や水落建築士が設計した建物と似たり寄ったり、否、もっと酷いかもしれない事が判明しました。

随分と怖い話ですが、日本人建築技師曰く、タイ人が経営する建築会社の設計した建物の耐震性は、日本基準で表現するならば、なんと! 30%にも満たないのだそうです。 とは言っても、タイ国には、法的強制力を持つ耐震設計基準値なるものが存在しないのですから、姉歯問題のような事件に発展することはあり得ません。

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我が家の東側の居間からみた夜景 18:22  (地震とは関係ない挿しこみ写真です)

日本人建築技師が漏らした一言・・・
タイ国には、日本だと建て替えなければならないような、耐震ゼロの建物が、掃いて捨てる程あるので、若しも震度3~4の地震がバンコクを襲ったら、バンコクは灰燼に帰してしまうでしょう・・・・とのことでした。