商売人は、客寄せのために彼是と工夫するものですが、今日は店頭に飾ってあるシンボル的なキャラクター、それも、タイの風土とはあまり関連性のない人形に注目して見ました。

●バンコクの高級ブティック店の店頭に大きなペンギンの人形(?)が立っていました。
最初の頃は、3体のペンギンが並んで立っていたのですが、数日後に通りかかると1体減り、更に日にちを置いて1体減り、下写真を撮影した時には、最後の一体だけが残っていました。そして、更に数日後、最後の一体も消えて居なくなってしまいました。


タイに魅せられてロングステイ
最後の一体となったペンギン

店のシンボル的位置づけのペンギンが何故に姿を消してしまったのでしょうか? なんとなく興味があったので、濃い目の化粧をした背の高いブティックの女性店員に聞いて見ました。

僕   『 アノー、3体のペンギンは何処に行ったの? 』
店員 『 エッツ? ペンギン? アー! あのペンギンのこと! 』
    『 三頭とも売れてしまったの! 』
僕   『 あれは商品だったのですか? 』
店員 『 店のシンボルだったの! でも売れてしまったの! 』
僕   『 ??? 』
店員 『 どうしても売って欲しいとお客さんが言うものだから・・・ 』
僕   『 一人のお客さんが三体も買ったの? 』
店員 『 違うの、別々のお客さんが次々と買って行ったの 』


何故に高級ブティック店のシンボルがペンギンなのか? 新たなペンギンを再度製作するのか? ウッカリして聞くのを忘れてしまいました。


●バンコクの高級骨董店の店頭にヨーロッパ調の人形が置いてありました。
赤い帽子と上着を纏ったヨーロッパ貴族が白馬に乗った骨董品です。僕の想像ですが、この骨董は、店頭看板のために製作された物ではなく、本物の骨董品を店頭の玄関横に陳列したのだと思います。


タイに魅せられてロングステイ
骨董品店のシンボル人形(?)

タイの現王朝の初期(江戸後期から明治初期)には、多いに欧州文化が持て囃されたようですから、その時代の骨董品なのでしょうか? 店の奥から上目使いで睨みつける骨董品の店主と目線が合ったのですが、何となく聞きづらくて早々に立ち去りました。

●バンコクの日本人御用達の歓楽街『 タニヤ 』のナイト・クラブ店頭のシンボルです。
日本映画のスーパー・ヒーロ『 ゴジラ 』が置いてありました。 どうしてナイト・クラブ店頭に
『 ゴジラ 』が置いてあるのか? 『 ゴジラ 』に客寄せパンだのような効果が有るのか否か?


タイに魅せられてロングステイ
道行く人々を咆哮するゴジラ

用心棒としてお金をせびりに来る悪徳警官を威嚇しているのか? 或いは、日本から御出ましの小指の欠落した怖いお兄さんが経営している店なのか、 それとも、エキセントリックなサービスをするナイト・クラブなのか? 何を意図しているのか全く分かりませんが、目印になる効果だけは間違いなくありそうです。

本日は、タイの風土とは関連性の薄い、風変わりな客寄せシンボルのお話でした。