昨日のブログの続きです。
公園内のタイ式サーラー(東屋)から山麓を見遣れば、広いメーモの台地に展開する石炭の露天掘りの現場が見えます。更に、植物公園内の所々に、此の公園に似つかわしくない建設機械が、まるでモニュメントのように設置されています。


タイに魅せられてロングステイ
山麓を見渡せる場所に建つ憩いの東屋(サーラー) 

目を凝らして見ると、石炭の露天掘りに使われた大型重機が圧倒的に多いのですが、、石炭運搬の貨物列車やトラックなども含めて、およそ50台近くの大型の中古重機が公園内の彼方此方で余生を過ごしています。

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公園内の周遊路に展示してあった石炭掘削重機

植物公園と重機!? 際立つアンマッチの背景を知りたかったのですが、生憎と公園内の博物館が閉館中のためにそれも叶わず・・・諦めかけていたのですが・・・

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池の端にも並列展示してあった石炭採掘重機

広い公園内で珍しく行き会ったタイの老人から、その昔、此の地が東南アジアで最大規模を有する石炭の露天掘りの場所だったことを聞かされて、その背景が、なんとなくですが、ようやく分かりかけてきました。

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雨水が溜まって池になってしまった露天掘りの跡地

老人の話を聞きながら周囲を見遣ると、今は雨水が溜まって池になってしまった露天掘りの跡跡、今も僅かながら掘っているのでしょうか、褐色の大きな窪地が残っています。そして、遠くには、石炭を使用する火力発電所の煙突が聳えていました。

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訥々と語るタイの老人から聞いた粗筋は、次のような内容でした。
露天堀から石炭を掘り出すために、大地を200m~300mも掘り返したので、その結果として膨大な泥土が発生、その泥土が積もり積もって、暗くて陰鬱な泥土色の大きなボタ山が誕生したのです。


それを見たラーマ七世王が、国家発展のために電力調達の促進は必要だが、泥土のボタ山を放置したままにするのは良くない。 泥土を活用することによって、住民の誰もが憩える公園として造成し直すことを提案されたのです。

そして、公園が完成した時、この場所が露天掘りの泥土によって生まれたことを長く記憶に留めるために、使い古した露天掘りの重機を、公園のモニュメントとして展示することになったのだそうです。

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子供が草滑りを楽しむスライダー広場

植物公園に隣接して、露天掘りの排出泥土を利用した本格的なゴルフ場も完成。植物公園と相まって、緑豊かな広い空間が生まれたというわけです。

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娯楽施設の少ない地域住民のために完成したゴルフ場

パパはゴルフ、ママは公園内で森林浴、子供は草滑りに夢中、疲れたらサーラーで一家団欒。 時には、博物館や公園内に点在する石炭採掘の重機を見ながら、石炭発掘の歴史と電力の誕生をも勉強することが出来るというわけです。

公園を見回っていた守衛さんの話によると、今はチェンマイの園芸博覧会が開催中なので暇ですが、通常の日曜日ならば、家族連れで大賑わいなのだそうです。

ラムパーン県メーモの地で、この歳になって、生まれて初めて、露天掘りの現場を遠望することができました。メーモの地に感謝です。