ノンタブリ県のムアントン・タニで開催された『 OTOP 』の即売会に行って来ました。

『 OTOP 』とは、クーデターで失脚したタクシン氏が現役の首相だった時、日本の大分県の一村一品運動をタイ風にアレンジして、タイ国内の村興しを図るために導入した運動名の略称です。金権政治家で汚職政治を蔓延らした首相でしたが、庶民のためになることもしていたのですネ。
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『 OTOP 』が開催されたムアントンの会場

『 OTOP 』 の語源は、『 One タンボン・One パリッタパン 』だろうと思っていたのですが・・・会場の看板を読むと、『 One タンボン・One Product 』になっていました。

大学の先生に質すと、村という言葉に『 タンボン 』というタイ語を当てたのだから、製品を意味する言葉も、タイ語表記の『 パリッタパン 』にした方が、表現としては絶対に美しい! 

などと主張していましたが・・・多分、外貨獲得のために輸出を目論んでいた元首相が、強引に英語の Product を使用するようにリードしたのではないでしょうか?


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会場内の『 OTOP 』の看板

会場になっているムアントン・タニの広大な敷地内には、会場と駐車場を結ぶ無料巡回車が走っているのですが、この日は Week day ということもあって、滅茶苦茶に混雑することで有名な駐車場もガラガラでした。

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会場敷地内の無料巡回車

実は、今日の僕のお目当ては、ヤソートーン県の特産といわれる『 モ-ン・クワーン』の購入です。モーン = 枕、クワーン = 斧ですので、『 斧の形をした枕 』という意味になります。

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県別に分かれた会場内の売り場 

タイの地方を旅行された方なら御存知だと思いますが、床上に敷いて横になったり、座った時に持たれかかる脇息として、地方の個人住宅やレストランなどで使われているのを見かけることがあります。

僕が購入したのは、斧の形状をした三角形の枕(脇息)に敷き布団のようなマットが付随している品物です。マットを折り畳めば脇息の高さを自由に調整できるし、つづら状になったマットを延ばせ背もたれ付きの敷布団に早変わりするといった按配です。

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脇息、或いは、背凭れとしてのモ-ン・クワーン

先客のタイ人と女性店主の間で喧しい値段交渉が始まっていました。900バーツから始まった値下げ交渉は、やがて、500バーツで決着となりました。

野次馬の一人として拝聴していた僕ですが、すかさず、『 僕も500バーツで買うよ 』と声を張りあげたのは言うまでもありません。


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マットを伸ばしきった状態

タイの友人から、『 タイの価格には、タイ人価格と外国人価格があるから、そのつもりでネ 』
と言われていたのですが、運の良いことに、ヤソートーン県特産の『 モ-ン・クワーン 』を、
タイ人価格と同じ500バーツでゲット出来ました。

いつも椅子タイプのソファーに座ってTVを視ていたのですが、これからは、『 モーン・クワーン 』に寝転がって見ることが出来ます。 リラックスし過ぎて、TV点けっぱなしで、グッスリと寝込んでしまうことになるかも・・・ですね。