炎天下の洪水

愛犬の墓の清掃を終えてから、車で寺院の門下を通り過ぎたその時、車の後方で子供達の甲高い声が上がりました。何事かと思ってバック・ミラーを見ると、たった今、通過したばかりの場所が一面水浸しになっているではありませんか！


クロントゥ－イ・ナイ寺院の門

自分の車両の重さで水道管が破裂したのかと思い、慌てて車から降りて、その近くに集まっていた子供達に問い掛けると・・・

僕　　 『 何が起きたの？ 』
子供　『 洪水だヨ！ 』
僕　　 『 こんな炎天下なのに洪水？ 』
子供　『 いつものことだから心配ないよ 』


突然水浸しになった道を歩く小学生

子供達の説明によると、此の寺院の敷地は、ジャオプラヤー川の中にある商業港のクロン・トゥーイ港に隣接しているので、満潮時には、タイ湾からの潮流に押された川の水が地下から突然吹き出して来ることがあるのだそうです。


クロントゥ－イ河川港（バンコク国際商業港）

子供達は、慣れた手つきで靴を脱ぎ、裸足で渡り歩いて行きました。
タイト・スカウトにハイヒール姿の見目麗しいＯＬが、通勤途上に膝までつかる洪水に遭遇した時に見せる対応と全く同じです。ＯＬ達も、きっと、子供の頃に身に付けたのだろうと勝手に想像してしまいました。

何はともあれ、僕の車が道路下の水道管を押し潰したのではないことが判明してホット一息です。