昨日のブログで、タイの王様が80歳にお成りになった記事を書いたばかりですが・・・・
実は、その記事を書く前に、東京にいるタイ好きの友人から、タイの現国王の年齢を聞かれて『 満79歳 』 と答えたところ、日本の新聞では、『 王様の年齢は80歳 』と報道されているとの e-mail を受け取りました。
早速、今年の王様の誕生日にあたって発表された王様のシンボル・マークをチェックしてみると・・・・・(下写真)

2006年度に発表されたの王様のシンボル・マーク
シンボル・マーク(上写真)の下端の中央部にタイ文字の数字で『 ๘๐ 』、つまり、明らかに年齢を示すと思われる『 80 』と記されているではありませんか。
タイでは、王様の誕生日を祝うTV番組の特集が誕生日前後の数日間を通して流されますが、番組に出演する政府各省の高官や民間企業の役員も、異口同音に王様の80歳を祝う口上を、王族語を交えて朗々と述べたてていました。

左:TVの王様番組の冒頭画面 右:TVで祝辞を述べる地方政府高官 (タイのTV画面)
なぜか王様の年齢を79歳だと思い込んでいた僕は、タイ人の先生に改めて確認したところ、 『 数え年が80歳、満年齢が79歳 』だから、どちらも間違いではないと言って・・・次のような実話を教えてもらいました。
先生の話とは・・・TV画面で次々と祝辞を述べる政府高官や民間会社役員の誰もが『 80歳のお祝いを申し上げます 』 と述べるのをTVで聴視された王様が、『 私はまだ79歳です。私を年寄りにしないで下さい 』とジョークを飛ばされたと言うのです。微笑ましい話ですね。
左:国民に御礼を述べられる国王 右:王様を歓呼の声で称える国民(タイのTV画面)
一般的なタイ語では、年齢のことを 『 aayu 』 と表現しますが、先述したように王族語では、『 phra chonma phansaa 』 と言い表します。日本の皇室にも皇室用語があるようですが、日本人の場合は、皇室用語を知らなても何ら支障はありませんね。しかしながら、タイでは、そうは問屋が卸さないらしく、教養のあるタイ人の多くは、難しい王族語をかなりのレベルまで承知しているようです。
小学校3年生の教科書を使ってタイ語を勉強していた頃だったと思いますが、詩文用のタイ語と王族語(raachaasap)のタイ語が登場し始め、学年が上がるにつれて詩語と王族語の語彙が増えていったことを覚えています。前期高齢者の錆びついた記憶力に鞭打って覚えようとしても・、忘却力の方が上回っていて閉口したものでした。
教養あるタイ国民の殆どが王室用語を理解しているのは、小学校3年生から始まる王族語の教育のなせる業だったのですね。国民と国王の距離の近さが、日本とは大きく異なることが、これをみても明らかです。
実は、その記事を書く前に、東京にいるタイ好きの友人から、タイの現国王の年齢を聞かれて『 満79歳 』 と答えたところ、日本の新聞では、『 王様の年齢は80歳 』と報道されているとの e-mail を受け取りました。
早速、今年の王様の誕生日にあたって発表された王様のシンボル・マークをチェックしてみると・・・・・(下写真)

2006年度に発表されたの王様のシンボル・マーク
シンボル・マーク(上写真)の下端の中央部にタイ文字の数字で『 ๘๐ 』、つまり、明らかに年齢を示すと思われる『 80 』と記されているではありませんか。
タイでは、王様の誕生日を祝うTV番組の特集が誕生日前後の数日間を通して流されますが、番組に出演する政府各省の高官や民間企業の役員も、異口同音に王様の80歳を祝う口上を、王族語を交えて朗々と述べたてていました。


左:TVの王様番組の冒頭画面 右:TVで祝辞を述べる地方政府高官 (タイのTV画面)
なぜか王様の年齢を79歳だと思い込んでいた僕は、タイ人の先生に改めて確認したところ、 『 数え年が80歳、満年齢が79歳 』だから、どちらも間違いではないと言って・・・次のような実話を教えてもらいました。
先生の話とは・・・TV画面で次々と祝辞を述べる政府高官や民間会社役員の誰もが『 80歳のお祝いを申し上げます 』 と述べるのをTVで聴視された王様が、『 私はまだ79歳です。私を年寄りにしないで下さい 』とジョークを飛ばされたと言うのです。微笑ましい話ですね。


左:国民に御礼を述べられる国王 右:王様を歓呼の声で称える国民(タイのTV画面)
一般的なタイ語では、年齢のことを 『 aayu 』 と表現しますが、先述したように王族語では、『 phra chonma phansaa 』 と言い表します。日本の皇室にも皇室用語があるようですが、日本人の場合は、皇室用語を知らなても何ら支障はありませんね。しかしながら、タイでは、そうは問屋が卸さないらしく、教養のあるタイ人の多くは、難しい王族語をかなりのレベルまで承知しているようです。
小学校3年生の教科書を使ってタイ語を勉強していた頃だったと思いますが、詩文用のタイ語と王族語(raachaasap)のタイ語が登場し始め、学年が上がるにつれて詩語と王族語の語彙が増えていったことを覚えています。前期高齢者の錆びついた記憶力に鞭打って覚えようとしても・、忘却力の方が上回っていて閉口したものでした。
教養あるタイ国民の殆どが王室用語を理解しているのは、小学校3年生から始まる王族語の教育のなせる業だったのですね。国民と国王の距離の近さが、日本とは大きく異なることが、これをみても明らかです。