昨日のブログ記事は、バンコクに設けられた自転車の専用路線と駐輪場でしたが、今日はもう一つの無用の長物(?)『 タクシー呼出所 兼 待合所 』 の話題です。

タイに魅せられてロングステイ
新設されたタクシーの呼出し所 兼 待合所

一見すると、何の変哲も無い普通のバス停の標識のように見えますが、掲げられたタイ語の標識を見ると、『 卓越した能力を有するタクシー駐車場 』  จุดจอดรถแท็กซี่อัจฉริยะ と表示されています。(下写真)

タイに魅せられてロングステイ
新設されたタクシー呼出所 兼 待合所ืの標識   

読み:jud-jood-rot-teeksii achariya   จุดจอดรถแท็กซี่อัจฉริยะ
意味:jud-jood-rot-teeksi = タクシー駐車場  achariya = 卓越した能力を持つ

何とも大袈裟な表現をした標識ですが、当局としては、タクシーを呼び出すハイテク機器のあるタクシー待合所という事をことさらに喧伝したいのでしょう。


写真内に見える青色の箱が、当局の誇る『 卓越した能力を有する設備 』のようですが・・・・この近くに住む僕は、今まで一度も、この設備を使用している人を見た事がありません。
数日前などは、男の乞食が椅子に座って気持ち良さそうに眠っていました。


タイに魅せられてロングステイ
奥の青い箱がタクシー呼出しの設備のようです。

通常の日であれば、こんなハイテク設備(?)など利用するまでもなく、流しのタクシーに手を斜め下に差し出して合図さえすれば、簡単に停まってくれます。

夜間や雨天の時に重宝するのでは?

そんな事はありません。雨天になるとタクシーは大忙し、このような場所を当てにするタクシー運転手なんている筈がありません。夜間だって同じ事です。利用者が本当に困っているのは、こんなことではなくて、タクシー運転手の都合によって簡単に乗車拒否されてしまうことだと思うのですが・・・

バンコクの知事としては、自家用車両の利用を減らして交通事情を少しでも改善したいという気持ちなのでしょうが、率直に言って効果的な方法だとは思えません。

バンコクの地獄のような交通状況を改善するには、シンガポールが実施したような、個人車両の登録番号の奇数と偶数の使い分けによって、渋滞地域への進入規制をしたり、自家用車の乗車人数を2名以上にするなどの荒療治しかないだろうと・・・思っていたのですが・・・

実は、バンコクも、ラッシュアワーに限って、繁華街に入る自家用車の乗車人数を2名以上とする規制を実施したことがありました。しかし、さすがタイですね! 年端も行かぬ子供達の間で、臨時の乗客になって手間賃を稼ぐ新商売が生まれたのです。結果として、この方法も直ぐに沙汰やみになってしまいました。

バンコクの酷い交通状況を解決するには、シンガポールのように、個人車両登録番号の奇数と偶数の使い分けしかないのでは・・・と思うのですが・・・タイ友が言いました。

直ぐに、偽の車両登録番号を売って設ける新商売が生まれるから無意味だよ

つまり、自家用車の所有者は、偶数番号と奇数番号の二枚を購入して、日によって使い分けるようになるから、交通漢和にはならないと言うのですが・・・

それにしても、呆れた連中というか、強かな連中というか、あの手此の手を繰り出す懲りない面々がいるものですね。