タイのビジネス界には二種類の有名な獅子が存在します。
一つは、タイのビールの銘柄 『 ビア・スィン เบียสิงห์ 』の商標で有名な獅子です。僕は、この獅子は大陸・中国の唐獅子だと思い込んでいたのですが、、友人のタイ族系タイ人は、
『 インド伝来の獅子 』 だと言い張って引き下がりません。
余談になりますが、 『 ビア・スィン เบียสิงห์ 』を英語表記すると『 SINGHA 』となるために、日本人の多くは『 シンハー 』と発音する人が多いのですが、タイ文字上では語尾のHAを発音しない指示記号のガランが付いているために、正しい発音は『 スィン สิงห์ 』となります。

左:タイでNO.1シェアを誇るビール会社の商標『 ビア・スィン 』
右:中国系タイ人経営の高級骨董店に鎮座する唐獅子の『 スィン・トー 』
この獅子が、『 インド伝来の獅子 』なのか、中国大陸で生まれた『 唐獅子 』なのかはさて置いて、『 ビア・スィン 』は、タイが世界に誇っても良いトップ・レベルのビールだと思います。それまでは、日本のビールが最高だと思っていたのですが、タイに移り住んで此のビールの味を知ってからは、日本のビールを殆ど飲まなくなってしまいました。
タイの気候にピッタリと合った『 ビア・スィン 』は、炎天下のゴルフ・コース内の御茶屋やゴルフを終えて飲む時、まさに天国の味と言いたくなるような絶品の味とコクでした。ゴルフを止めて随分と経過した今でも、あの時のビールの味を思い出すことがあるほどです。
もう一つの獅子は、中国系タイ人の商売人が好む 『 スィントー สิงโต 』です。(上右写真)こちらは正真正銘の唐獅子です。中国系タイ人は、店先の 『 スィントー 』 が大きければ大きいほど、千客万来、商売繁盛、家内安全に効果ありと信じているようです。
『 スィントー สิงโต 』には、中性脂肪過多の太っちょの唐獅子が一般的な様ですが、上写真のようなスレンダーで見るからに獰猛そうな唐獅子もあります。
タイ族系タイ人の友がインド伝来の獅子だと主張する獅子のタイ語は、『 スィン สิงห์ 』と綴りますが、中国系タイ人の唐獅子は、タイ語で『 スィントー สิงโต 』となり、獅子に当たる綴りが少しばかり異なります・・・ということは、インドの想像上の獅子と中国の想像上の唐獅子の違いを主張するタイ族系タイ人の友人の主張が正しいのかも知れません。
その昔、タイ族系対人の商店には、『 福招き女 ruup-naang-kuak 』 が店頭に置かれていたという話を聞くのですが、僕は未だに実物を目にした事がありません。タイでは正座する風習がないにもかかわらず、その人形はきちんと正座をしているのだそうです。
日本の『 招き猫 』、中国の『 招き獅子 』、タイの『 招き女 』、お国は違えども、『 福 』を呼び寄せたいと願う『 商魂 』に国境はないようです。
一つは、タイのビールの銘柄 『 ビア・スィン เบียสิงห์ 』の商標で有名な獅子です。僕は、この獅子は大陸・中国の唐獅子だと思い込んでいたのですが、、友人のタイ族系タイ人は、
『 インド伝来の獅子 』 だと言い張って引き下がりません。
余談になりますが、 『 ビア・スィン เบียสิงห์ 』を英語表記すると『 SINGHA 』となるために、日本人の多くは『 シンハー 』と発音する人が多いのですが、タイ文字上では語尾のHAを発音しない指示記号のガランが付いているために、正しい発音は『 スィン สิงห์ 』となります。


左:タイでNO.1シェアを誇るビール会社の商標『 ビア・スィン 』
右:中国系タイ人経営の高級骨董店に鎮座する唐獅子の『 スィン・トー 』
この獅子が、『 インド伝来の獅子 』なのか、中国大陸で生まれた『 唐獅子 』なのかはさて置いて、『 ビア・スィン 』は、タイが世界に誇っても良いトップ・レベルのビールだと思います。それまでは、日本のビールが最高だと思っていたのですが、タイに移り住んで此のビールの味を知ってからは、日本のビールを殆ど飲まなくなってしまいました。
タイの気候にピッタリと合った『 ビア・スィン 』は、炎天下のゴルフ・コース内の御茶屋やゴルフを終えて飲む時、まさに天国の味と言いたくなるような絶品の味とコクでした。ゴルフを止めて随分と経過した今でも、あの時のビールの味を思い出すことがあるほどです。
もう一つの獅子は、中国系タイ人の商売人が好む 『 スィントー สิงโต 』です。(上右写真)こちらは正真正銘の唐獅子です。中国系タイ人は、店先の 『 スィントー 』 が大きければ大きいほど、千客万来、商売繁盛、家内安全に効果ありと信じているようです。
『 スィントー สิงโต 』には、中性脂肪過多の太っちょの唐獅子が一般的な様ですが、上写真のようなスレンダーで見るからに獰猛そうな唐獅子もあります。
タイ族系タイ人の友がインド伝来の獅子だと主張する獅子のタイ語は、『 スィン สิงห์ 』と綴りますが、中国系タイ人の唐獅子は、タイ語で『 スィントー สิงโต 』となり、獅子に当たる綴りが少しばかり異なります・・・ということは、インドの想像上の獅子と中国の想像上の唐獅子の違いを主張するタイ族系タイ人の友人の主張が正しいのかも知れません。
その昔、タイ族系対人の商店には、『 福招き女 ruup-naang-kuak 』 が店頭に置かれていたという話を聞くのですが、僕は未だに実物を目にした事がありません。タイでは正座する風習がないにもかかわらず、その人形はきちんと正座をしているのだそうです。
日本の『 招き猫 』、中国の『 招き獅子 』、タイの『 招き女 』、お国は違えども、『 福 』を呼び寄せたいと願う『 商魂 』に国境はないようです。