日系会社で働く日本人や駐在員の奥方などが使うバンコクの五つ星ホテルのロビーで、日本から来られたお客さんと待ち合わせをしていました。
広いロビーには、タイシルクルの派手な衣服を纏ったタイの令夫人や蝶ネクタイのタイ人男性、そして、年配の白人男女、和服姿の日本女性などが、ひっきりなしに出入りしています。二階の宴会ホールに通じる大理石の階段を上って行く人が多いところを見ると、上流社会のパーティーがあるのかもしれません。
僕が座っていたロビーの席の直ぐ近くで、見るからにタイの上流社会の令夫人らしいグループが会話を楽しんでいました。漏れてくる会話の内容からすると、二階のホールで開催される国際的なパーティーに出席される人達と思われます。
聞くとはなしに聞いていると、パテーィ参加者の中には、日系会社の社長御夫妻が何組も含まれているようです。タイ人女性の会話は、最初は日本人参加者についての単なる噂話だったのですが、いつしか、日本語とタイ語のアンマッチを面白おかしく話す場に変わっていきました。
『 私達のタイ語の会話の発音が、日本人に全く違う意味に聞こえることがあるそうですよ 』
『 まぁー! どうしてそんなことになるのかしら? 』
『 色々と聞きましたが、危ない言葉になることもあるそうですよ 』
『 まぁー! 危ない言葉って・・・どんな言葉なのかしら 』
彼女達が話しているタイ語は、僕たちがタイ語学校で耳にしたことがある、パーサー・ドーグ・マーイ ภาษาดอกไม้ (花言葉) と呼ばれる中流階層以上の家庭で使われる言葉なので、僕のような外国人でも比較的容易に理解できます。 これが市場などで飛び交っているパーサー・タラーツ ภาษาตลาด (市場言葉) となると、僕には???かもしれません。
『 例えば、チンチン จริงๆ とか、マンクッツ มังคุด は使わない方が良いと聞いたわ 』
『 あら、どうしてかしら、そんなに危ない言葉とは思えませんが? 』
令夫人達は、頭を寄せ合って声を落として話を続けます。すると、突然一人の令夫人が素っとん狂な叫び声をあげました
『 オーホー! チン・チン が駄目なの? チン・チン? จริงๆ 』
上流夫人ならば、『 チン・チン 』(意味:本当?)と言う口語ではなく、『 チン・ルー・プラーオ・カ จริงหรือเปล่าวคะ 』 (意味:本当にそうですか?)と丁寧に言うべきなのでしょうが、あまりの驚きに、吾を忘れて地が出てしまったのでしょうか?
タイ人は、『 本当? 』を意味する口語の『 チン・チン ? จริงๆ 』を何かにつけて連発する傾向があります。 たしかに、令夫人の一人が諭すように、日本人の耳には、男性の陰部を意味する『 チン・チン 』 に聞こえなくもありません。
しかし、どちらかと言えば、幼い男児の可愛い陰部を意味する可愛い表現なので、それほど気にすることもないような気がするのですが・・・どうでしょうかね。
タイ語の『 マンクッツ มังคุด 』 は、果物の女王と言われる「マンゴスチン」のことです。令夫人の一人が『 マンクッツ 』を危ない言葉だと言うのを聞いて、最初は率直に言って理解できなかったのですが、令夫人のヒソヒソ話を漏れ聞いている内に、妙に納得させられてしまいました。
タイ人は、『 マンクッツ 』 の接尾語を無声音で発音するので、日本人の耳には『 クッツ 』が 「 コ 」 に近い音になって『 マ●コ 』 になるから危ない言葉だと言うのです。 チョット考えすぎのような感じもしないではありませんが・・・それにしても、この令夫人、どうしてこんなに日本語の 「 隠語 」 に詳しいのでしょうか?
似たような話を僕も幾つか知っています。
日本語の 『 綺麗 』 が、タイ語では 『 醜い ขี้เหร่ 』 の意味になる話、コーヒーが発音によっては大変な意味になる話などは、あまりにも有名な話なので割愛するとして、本日は、日本人が好んで使う 『 違う! 』 の例をお話しましょう。
日本人が、タイ人との会議の最中に使う頻度の高い 『 違う! 』 の日本語は、タイ人には異なった意味合いの「 チー ・ ガ ・ ウー ฉี่กับอึ 」 ( 意味: “おしっこ”と“うんち” ) の幼児語として伝わるようです。
ฉี่ (チー)=おしっこ กับ (ガップ)=and อึ (ウー)=うんち
『 ガップ 』 ( 意味:and ) の接尾語の 『 プ 』 は無声音なので 『 ガ 』 と聞こえるために、
『 チー ガ ウー 』 となる訳ですね。
念のためにタイ語の丁寧語で言うならば、小便は、パッサワ ปัสสาวะ 、大便はウッチャラ อุจจาระ となります。
病院に出向いた時は、 ฉี่ (チー)=おしっこ、อึ (ウー)=うんち、の幼児語ではなくて、大人語の パッサワ ปัสสาวะ と ウッチャラ อุจจาระ を使うようにしましょう。
広いロビーには、タイシルクルの派手な衣服を纏ったタイの令夫人や蝶ネクタイのタイ人男性、そして、年配の白人男女、和服姿の日本女性などが、ひっきりなしに出入りしています。二階の宴会ホールに通じる大理石の階段を上って行く人が多いところを見ると、上流社会のパーティーがあるのかもしれません。
僕が座っていたロビーの席の直ぐ近くで、見るからにタイの上流社会の令夫人らしいグループが会話を楽しんでいました。漏れてくる会話の内容からすると、二階のホールで開催される国際的なパーティーに出席される人達と思われます。
聞くとはなしに聞いていると、パテーィ参加者の中には、日系会社の社長御夫妻が何組も含まれているようです。タイ人女性の会話は、最初は日本人参加者についての単なる噂話だったのですが、いつしか、日本語とタイ語のアンマッチを面白おかしく話す場に変わっていきました。
『 私達のタイ語の会話の発音が、日本人に全く違う意味に聞こえることがあるそうですよ 』
『 まぁー! どうしてそんなことになるのかしら? 』
『 色々と聞きましたが、危ない言葉になることもあるそうですよ 』
『 まぁー! 危ない言葉って・・・どんな言葉なのかしら 』
彼女達が話しているタイ語は、僕たちがタイ語学校で耳にしたことがある、パーサー・ドーグ・マーイ ภาษาดอกไม้ (花言葉) と呼ばれる中流階層以上の家庭で使われる言葉なので、僕のような外国人でも比較的容易に理解できます。 これが市場などで飛び交っているパーサー・タラーツ ภาษาตลาด (市場言葉) となると、僕には???かもしれません。
『 例えば、チンチン จริงๆ とか、マンクッツ มังคุด は使わない方が良いと聞いたわ 』
『 あら、どうしてかしら、そんなに危ない言葉とは思えませんが? 』
令夫人達は、頭を寄せ合って声を落として話を続けます。すると、突然一人の令夫人が素っとん狂な叫び声をあげました
『 オーホー! チン・チン が駄目なの? チン・チン? จริงๆ 』
上流夫人ならば、『 チン・チン 』(意味:本当?)と言う口語ではなく、『 チン・ルー・プラーオ・カ จริงหรือเปล่าวคะ 』 (意味:本当にそうですか?)と丁寧に言うべきなのでしょうが、あまりの驚きに、吾を忘れて地が出てしまったのでしょうか?
タイ人は、『 本当? 』を意味する口語の『 チン・チン ? จริงๆ 』を何かにつけて連発する傾向があります。 たしかに、令夫人の一人が諭すように、日本人の耳には、男性の陰部を意味する『 チン・チン 』 に聞こえなくもありません。
しかし、どちらかと言えば、幼い男児の可愛い陰部を意味する可愛い表現なので、それほど気にすることもないような気がするのですが・・・どうでしょうかね。
タイ語の『 マンクッツ มังคุด 』 は、果物の女王と言われる「マンゴスチン」のことです。令夫人の一人が『 マンクッツ 』を危ない言葉だと言うのを聞いて、最初は率直に言って理解できなかったのですが、令夫人のヒソヒソ話を漏れ聞いている内に、妙に納得させられてしまいました。
タイ人は、『 マンクッツ 』 の接尾語を無声音で発音するので、日本人の耳には『 クッツ 』が 「 コ 」 に近い音になって『 マ●コ 』 になるから危ない言葉だと言うのです。 チョット考えすぎのような感じもしないではありませんが・・・それにしても、この令夫人、どうしてこんなに日本語の 「 隠語 」 に詳しいのでしょうか?
似たような話を僕も幾つか知っています。
日本語の 『 綺麗 』 が、タイ語では 『 醜い ขี้เหร่ 』 の意味になる話、コーヒーが発音によっては大変な意味になる話などは、あまりにも有名な話なので割愛するとして、本日は、日本人が好んで使う 『 違う! 』 の例をお話しましょう。
日本人が、タイ人との会議の最中に使う頻度の高い 『 違う! 』 の日本語は、タイ人には異なった意味合いの「 チー ・ ガ ・ ウー ฉี่กับอึ 」 ( 意味: “おしっこ”と“うんち” ) の幼児語として伝わるようです。
ฉี่ (チー)=おしっこ กับ (ガップ)=and อึ (ウー)=うんち
『 ガップ 』 ( 意味:and ) の接尾語の 『 プ 』 は無声音なので 『 ガ 』 と聞こえるために、
『 チー ガ ウー 』 となる訳ですね。
念のためにタイ語の丁寧語で言うならば、小便は、パッサワ ปัสสาวะ 、大便はウッチャラ อุจจาระ となります。
病院に出向いた時は、 ฉี่ (チー)=おしっこ、อึ (ウー)=うんち、の幼児語ではなくて、大人語の パッサワ ปัสสาวะ と ウッチャラ อุจจาระ を使うようにしましょう。