バンコクから北に向けてハイウエイと県道を60分ばかり走ると、ジャオ・プラヤー河岸にある『 バーン・サイ 』 という鄙びた小村に到着します。更に北上すると、世界遺産で有名な古都アユタヤに至ります。
『 バーン 』 = 『 水辺の村 』、『 サイ 』 = 『 ガジュマルの樹 』 ですので、その昔は、ガジュマルの樹がたくさん生えていた水辺の村だったのかもしれませんね。

バンサイの地に再現されたタイ古来の水辺の村
再現された村は、タイ語名で ムー・バーン・スィンラパチープ หมู่บานศิลปาชีพ と呼ばれる
『 Arts & Crafts Village 』 として運営されていました。

高床式家屋の中で若物が芸術作品の制作をしていました。
高温・多雨・多湿の季候のタイに適した高床式の家屋が水辺に沿って立ち並ぶ様子は、再現された施設とはいえ、往時を心行くまで偲ぶことができます。

涼気を取り込むタイ式の高床式家屋
僕は、この 『 タイ古来の水辺の村 』 の雰囲気がお気に入りで、歴史のフィールド・サーベイでアユッタヤを訪れる時、そして、雨期明けのオーク・パンサー(出安居)の時に開催される長尾輪船(ルア・ハーン・ヤーオ)の伝統的なボート・レースを見るために訪れる時などは、必ず立ち寄ることにしています。

タイ式の高床式の水上家屋
ところで、タイ国の現在の首都名(略称)が、アユタヤ王朝の長い正式名の一部を採って
『 クルン・テープ 』 と呼ばれるようになったのは約140年前ですが、それ以前は 『 バーン・マ・ゴーク 』 と呼ばれる水辺の寒村にすぎなかったそうです。
『 バーン 』 = 水辺の村、『 マ・ゴーク 』 = 漆科のアムラ卵の樹を意味します。
つまり 『 バーン・ゴーク 』 は、『 アムラ卵の樹が茂る水辺の村 』 ということになります。

現在も、『 バーン・ゴーク 』 の地名は、首都クルン・テープのトンブリ地区の河畔に、
『 バーン・ゴーク・ヤーイ 』 と 『 バーン・ゴーク・ノーイ 』 の地名として残っています。前者は、ワット・アルン(暁の寺院)の近辺ですから、御存知の方も多いのではないでしょうか。

チャオプラヤー川に繋がる水辺の村の運河
タイ人は、タイの首都名を 『 クルン・テープ 』 と呼びますが、外国人が使用する英語呼称の『 BANGKOK 』 は、水辺の小村に過ぎなかった古称の 『 バーン・ゴーク 』 が訛って伝わったというのが定説になっています。
現在、タイの官公庁や国民が自国の首都名を 『 バーン・ゴーク 』 (アムラ卵の樹がある水辺の村 ) と呼び表すことはありませんが、それを不思議に思う外国人観光客も多いようです。
しかし、日本人が、首都の『東京 』 を 『 江戸村 』 と呼ばないのと同じ理屈だと考えればお分かり戴けるのではないでしょうか?
もっとも、外国人に雇われたプロのタイ人通訳は、タイ人が 『 クルン・テープ 』 と言えば、必ず 『 BANGKOK 』 と翻訳するように指導されているようですが・・・
『 バーン 』 = 『 水辺の村 』、『 サイ 』 = 『 ガジュマルの樹 』 ですので、その昔は、ガジュマルの樹がたくさん生えていた水辺の村だったのかもしれませんね。

バンサイの地に再現されたタイ古来の水辺の村
再現された村は、タイ語名で ムー・バーン・スィンラパチープ หมู่บานศิลปาชีพ と呼ばれる
『 Arts & Crafts Village 』 として運営されていました。

高床式家屋の中で若物が芸術作品の制作をしていました。
高温・多雨・多湿の季候のタイに適した高床式の家屋が水辺に沿って立ち並ぶ様子は、再現された施設とはいえ、往時を心行くまで偲ぶことができます。

涼気を取り込むタイ式の高床式家屋
僕は、この 『 タイ古来の水辺の村 』 の雰囲気がお気に入りで、歴史のフィールド・サーベイでアユッタヤを訪れる時、そして、雨期明けのオーク・パンサー(出安居)の時に開催される長尾輪船(ルア・ハーン・ヤーオ)の伝統的なボート・レースを見るために訪れる時などは、必ず立ち寄ることにしています。

タイ式の高床式の水上家屋
ところで、タイ国の現在の首都名(略称)が、アユタヤ王朝の長い正式名の一部を採って
『 クルン・テープ 』 と呼ばれるようになったのは約140年前ですが、それ以前は 『 バーン・マ・ゴーク 』 と呼ばれる水辺の寒村にすぎなかったそうです。
『 バーン 』 = 水辺の村、『 マ・ゴーク 』 = 漆科のアムラ卵の樹を意味します。
つまり 『 バーン・ゴーク 』 は、『 アムラ卵の樹が茂る水辺の村 』 ということになります。

現在も、『 バーン・ゴーク 』 の地名は、首都クルン・テープのトンブリ地区の河畔に、
『 バーン・ゴーク・ヤーイ 』 と 『 バーン・ゴーク・ノーイ 』 の地名として残っています。前者は、ワット・アルン(暁の寺院)の近辺ですから、御存知の方も多いのではないでしょうか。

チャオプラヤー川に繋がる水辺の村の運河
タイ人は、タイの首都名を 『 クルン・テープ 』 と呼びますが、外国人が使用する英語呼称の『 BANGKOK 』 は、水辺の小村に過ぎなかった古称の 『 バーン・ゴーク 』 が訛って伝わったというのが定説になっています。
現在、タイの官公庁や国民が自国の首都名を 『 バーン・ゴーク 』 (アムラ卵の樹がある水辺の村 ) と呼び表すことはありませんが、それを不思議に思う外国人観光客も多いようです。
しかし、日本人が、首都の『東京 』 を 『 江戸村 』 と呼ばないのと同じ理屈だと考えればお分かり戴けるのではないでしょうか?
もっとも、外国人に雇われたプロのタイ人通訳は、タイ人が 『 クルン・テープ 』 と言えば、必ず 『 BANGKOK 』 と翻訳するように指導されているようですが・・・