タイの観光パンフレットには、世界遺産のスィー・サッチャーナライ ศรีสัชนาลัย は、スコータイ王朝時代に北部からの敵を防ぐ重要な要塞都市でした・・・云々と説明してあります。

歴史の断面だけを捉えれば、タイの観光パンフレットで説明されていることに誤りはありませんが、歴史を流れの中で捉えれば、スコータイが独立王朝として誕生する西暦13世紀前後まで、此の地に兵員を派遣して統治していたのは、クメール族(カンボジア)でした。
当時のスィー・サッチャーナライは、シャムの地を統治するクメール族の最重要拠点でもあったのです。

僕にとって、この遺跡は初めての訪問です。チェンマイからの帰途に立ち寄るつもりだったのですが、バンコクで急用が発生してキャンセルせざるを得なくなり、悔しい思いをした場所です。今回は、丸一日かけて、スィー・サッチャーナライの遺跡の全てを見るつもりです。

この地の遺跡は三つの地域、つまり、城壁内遺跡 ⇒ 城壁外の南西 ⇒ 城壁外の東に分かれて点在していいます。 先ずは、ヨム川の西側、緑に覆われた丘あり平野ありの城壁内の遺跡を車を運転して巡ります。

タイに魅せられてロングステイ
วัดเจกีย์เจ็ดแถว wat cedii ched theeo

7種類の仏塔が33基も林立するスィー・サッチャナーライの当時の中心的寺院であった
ワット・チェディー・チェット・テーオです。(写真上)


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วัดนางพญา wat naangphayaa

ワット・ナーン・パヤーでは、アユッタヤから訪れた中3と高1の一団に仲間入りして、スコータイ時代の歴史について野外授業を受けました。(写真上)

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วัดสุวรรณคีรี wat suwankhiirii

ワット・スワン・キリーの仏塔を見るために小高い丘の上に登ったのですが、生い茂る木々の緑にスポリと覆われていて、期待した眺望絶佳は望めませんでした。(上写真)

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วัดกุฎีราย wat kudiiraai

ワット・クディーラーイは、ウッカリすると通り過ぎてしまいそうなほど、ひっそりと佇む小さな
寺院遺跡でした。(上写真)


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วรดหลักเมอีง wat lak muang

ワット・ラック・ムアンは本堂(礼拝堂?)の柱の根元を遺すだけでしたが、雛壇の形をしたチョット珍しいデザインの仏塔が目を惹きました。(上写真)

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วัดสวนแกวอุทยานน้อย wat suan keeo uthayaan nooi

蓮蕾型の仏塔と本堂(礼拝堂?)を有するワット・スアン・ゲーオ・ウタヤーン・ノーイは、
まるで鄙びた西洋のキリスト教会のように見えました。(上写真)


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ワット・カオ・パノム・プルーンへ行くには、かなり急な階段を登ることになります。地元の小学生数人が凄い勢いで駆け登って行きました。あの若さが羨ましいですね。(上写真)

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วัดเขาพนมเพลิง wat khao phanom phluung  

小高い丘の上にあるくワット・カオ・パノム・プルーンに辿り着いたのですが、頂上の周囲は深い木立に遮られて眼下の風景は全く見えませんでした。寺院の名前の意味からすると、当時は火事の見張りを兼ねた場所だったのかもしれませんね。(上写真)

次は、城壁外の南西の方向へ車で向かうことにします。