国立S大学社会学部歴史学科の Ms.P(助教授)はホワイト・ボードを縦横無尽に使って躍動的な授業を行います。生徒を名指しで逆質問をしたり、意見を求めたりして、生徒の理解度を確認しながら授業を進める遣り方なので、居眠りをしたりする余裕はとてもありません。

唯一の外国人聴講生の僕は、言葉のハンディーを抱えているからだと思いますが、指名率がとても高く、何かにつけて僕自身の考え方や一般的な日本人の傾向について意見を求められます。

Mr. Hiro-1 貴方自身は、此の件についてどう考えますか?
Mr. Hiro-1 一般的な日本人はどの様に考え、どの様な行動を取りますか?

ポーとしていると、回答に窮して 『 ???? 』 の状態になってしまうので、先生の目を直視しながら講義を拝聴しているのですが、かえってそれが呼び水になるのでしょうか、僕に対する質問が余計に増えるような、そんな気がしないでもありません。

人文学部文学科の文章作法の Ms.K先生は、授業の冒頭で演習テーマーを生徒に提示し終わると、自分の部屋にサッサと引き上げ、終業時間直前に戻って来て生徒の書いた演習問題を回収します。学生を指導する実力が備わっておられないのか? それとも、演習問題を採点しさえすれば良いと考えておられるのか?・・・・今一つ指導方針が不明確な先生です。

同じく人文学部文学科の Language Skill の Ms.R先生は、授業を始める前に小テストを行い、その後は、OHPとマイクを使って、授業の最後まで只管に喋り続けるタイプです。どちらかと言えば、日本の大学に多いタイプの先生でしょうか?

大学の講義の仕方には、当然ながら様々なパターンがあるわけですが、僕の好きな形態は歴史の先生が行うような対話型の授業ですね。