午前中は、初級3の通常の復習試験だったのですが、午後からは、中級1への進級試験の1科目である 『 スピーチ 』 が行われました。

試験室には試験官を務める5人の先生が横一列に着座しています。皆さんの表情には、いつもの笑顔は全くなく、眉間に重々しそうな皺さえ浮かべている御仁もいます。

初級の進級試験の時は、微笑みを絶やすことのない先生方だったのに・・・中級への進級試験になると急に微笑みを忘れてしまったかのようです・・・それとも、『 初級と違って、中級は厳しいのだぞ 』 とでも言いたいのでしょうか?

僕がスピーチを始めるやいなや、5人の先生の目線が一斉に僕に集中しました。5人を一度に見返すことの出来ない僕は、中央に着席している試験官に目線を据えて、時々、外の先生にぎごちない視線を送るしかありません。

少しでも発音や声調が不明瞭になると、試験官の手元が採点用紙の上を走って減点ポイントを書き込んでいるのが分かります。とにかく、試験官と僕との間の距離が近過ぎるのです。

スピーチは制限時間の10分以内で終えたのですが、肩凝り感の残る重苦しい時間でした。

しかし、いつもの高い点数は無理としても、合格最低点の60は取れたと思うのですが・・・