今日は中級課程の修了テストです。

校長先生曰く、この教室の生徒は貴方一人しかいませんが、本来はグループ・レッスンの教室なので、途中から生徒数が増えることになります・・・と言うことだったのですが、結局のところ、最後の最後まで生徒は僕1人だけでした。

中級の読み書き課程の編入試験の際も、先生と僕一人だけ、授業もマン・ツー・マン、最後の修了試験も先生と僕一人だけ・・・あまつさえ、グループ・レッスンの授業料で個人教授を受けることが出来たのですから、校長先生の仰るとおり、僕は最高の幸せ者と言えます。

さて、僕一人のための修了試験が始まりました。

●第1問
タイ文字で印字された80単語の読み取りと発音テストです(Reading for practice)。
宗教用語、政治用語、科学用語などのオンパレードなので全く意味が分からないのですが、タイ文字を正確に読み取って発音さえできればOKとなります。

●第2問
タイ文字で書かれた文章を黙読し、自分の感想をタイ語で記述するテストです。
文章の内容は、タイ人が自分の現在の仕事と将来の希望を述べているものでした。

耳だけで聞けば比較的簡単な内容なのですが、活字を通して理解するとなるとチョット異次元の世界を感じます。耳で聴いて理解することと、活字を通して理解することの違い、そして感想を口頭で述べるのと、文章で記述することの次元の違いを如実に感じました。

●第3問
先生が発音する単語(20単語)の書き取りです。
これが最も難関でした。なんとなれば、文字の約束事を理解し、発音の特徴を理解していなければ書くことが出来ないからです。単語の意味と綴りを暗記していれば何の問題もありませんが、意味と綴りを暗記している語彙は未だ多くないので、目を見開き、耳をダンボにして聞かなければなりません。

先生もその事は重々承知していて、口を正しく開閉し、舌を口の中で正しく作動し、明瞭に発音してくれます。特にMとN、RとL、CとCH、PとPH、KとKH、TとTH、その他アルファベットで表現できない発音も念入りに繰り返してくれます。

先生 『 耳と目で感じた発音を文字の法則に従って正しく書いて下さい

発音を耳だけで聴き取る能力が未だ低いので、先生の口元と舌を食い入るように覗き込んで、目で見て発音を確認することになります。もしも試験官が若き女性であればチョット憚ってしまって正答率が下がってしまうことがあるかも知れませんが、幸いなるかな、今日の試験官は男性です。きっとその心配は無いだろう・・・と思いたいですね。

●第4問
タイ文字による作文です。課題は 『 タイ語を勉強する自分の目的 』
これは自分の事を書くだけですから、他の問題と較べれば、ラクチンそのものです。

とは言っても、最初の頃は苦手な科目の筆頭だった筈なのですが、アラ不思議! いつの間にやら苦意識を克服してしまったようです。


明日の午後には終了試験の結果が出るとのこと。授業の予定はないのですが、登校することにしました。