ソーラー業者の依頼を受けて試験に赴きました。
今回は屋根上設置自家消費ソーラー発電の絶縁抵抗測定・地絡過電圧継電器試験・逆電力継電器試験・負荷遮断試験がメインです。
前職ではソーラー発電所の経験しかなく、逆電力と負荷遮断は初体験。事前に手順や原理を学習してから望みました。
変電所は通電中ですが…配線の番号を追って主遮断器に絡んでいないことと受電盤端子の端子操作だけで試験可能と判明。
計器用変圧器はヒューズを抜き、計器用変流器はバーで短絡するなど措置を施してから測定しました。
地絡過電圧継電器試験は難なく終了、逆電力継電器試験もそれらしい値が出たため無事終了。逆電力は地絡方向継電器試験と似た操作でできました。心配は杞憂。
午前中にそこまで済ませて昼飯へ。
午後になり負荷遮断試験へ…当方の電源アナライザー[KEW6315]では不安があり、応援部隊ごと手配した[PQ3100]とも比較します。業者とやり取りしつつ2台のアナライザーで負荷遮断を決行!
しかし表示する波形が変です…原因は休日につき工場負荷が少ないこと。パワーコンディショナー側に設定があり、負荷が少ないと送電電力も自ずと減るシステムのようで、逆電力継電器ば働かなくとも自己調整する仕様らしいです。二重保護かいっ!!
そして当方のアナライザーには何も波形らしきデータなし。不勉強以前に状況が話にならないです。ダメだこりゃ~
自身も応援者もソーラー業者も満場一致で当日の試験では確認申請が通らぬと判断、日を改めて試験することにしました。
日程調整は必要ですが、平日なら融通は利くのでどうにかなりそうです。
しかし…電源アナライザー買替の必要性をひしひしと感じさせられた(^^;;;
KEW6315 は画面の暗さ/CT感度/画面の小ささから負荷遮断試験向けではないですな。今後も使用前確認のオファーが来るならPQ3100を導入せねばなりません。もっとも当方とて電力量計不足なんで追加購入も視野に入れてはいましたが。