定格とは!?…定格の120%(パーセント)とは!? | 電研鑽種

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電気軽自動車で仕事に赴く電気管理技術者ですー。趣味は蓄電と自己啓発、ブログは普段の生活をありのままに語る徒然草。常に自己研鑽する電気技師ゆえブログ名は電気主任技術者国家試験(電験)をもじってます(笑)

電気管理技術者の仕事をしていると定格出力・定格容量という言葉を耳にします。

そもそも定格とは!?そし定格の120%とは!?

 

ざっくり言うと、それは電気設備を連続して使える電力の許容値です。

連続定格100kVAとすればそれが定格容量、力率80%なら80kWが定格出力に。仮にそれを連続してそれを超えて使えば発熱による焼損事故を引き起こします。

もちろん機会には絶対定格出力もあり、それは一瞬でもオーバーしてはならない値になります。ポータブル電源でいう瞬間最大出力値(1s)がそれに相当。

 

ちなみに一時間最大電力など時限つきの値は短時間定格といわれ、使用可能な時間と共に記されます。電動機だと概ね定格の110%が一時間定格になるでしょう。

 

ここで有名な「宇宙戦艦ヤマト」の波動砲発射前のセリフ「エネルギー充填120%(パーセント)」を思い浮かべる方もおられるでしょう…かくいう己もその一人。

なんでこんな表記なのか!?疑問に思った方へ。

1.宇宙戦艦ヤマトのエンジン定格出力の120%である

2.その発言のあるシーンは比較的短時間である

3.十分すぎるという表現「十二分に」に由来する

…順番に説明すれば

1.はこの記事にある通り、今更説明不要。

2.はここで述べた短時間定格時間の短さを示すもの。そもそも充填から発射まで10分もない。

3.は日本古来の「十分すぎる」概念に由来、作者が理系でなくとも(文系でも)判る話だろう。

 

要するに…危険な行為をするときは短時間に気力を集中して臨めば困難ではないです。

それこそ医薬品・医薬部外品に同じく、使用上の注意をよく読み、正しくお使いください!

 
ざっとこんなところです。