ヒラオコジョーという男 | ヒラオコによるブログ
4月5日。今日は我らがヒラオコのリーダー、コジョーさんの誕生日です。

日が変わる瞬間はみんなでラーメンを食べていました。写真撮っときゃ良かった。

とにかくおめでとうと伝えられて良かったです。

今日はせっかくだからコジョーさんのことについて書こうと思う。



僕とコジョー氏が出会ったのは、僕が18歳の時だから、もう6年前になる。(実は15歳のときに、既に出会ってるんだけど、長くなるからその話は端折ります。)

僕が高校生の頃は、ギターと音楽に夢中で家に帰ったらなにより先にギターを弾いて、毎週のようにタワーレコードに通い、少し離れた街にライブを見に行くという日々を過ごしていました。

高校生のときは、好きなミュージシャンの曲をギターで弾いたりするぐらいで、バンドは組んでいなかったんだけど、地元のバンドのことは良く知っていて、バンドの噂を聞くとすぐにHPや音源をチェックしたりとそんな感じでした。

そんな僕に友達から「THE ROTTEN MYEARS(ロッテンマイヤーズと読みます)ってめっちゃかっこええバンドがおるらしいで!」と聞いたのが、始まり。

そのとき、この瞬間から僕の人生が変わるなんて少しも思ってもなかった。


ロッテンマイヤーズの噂を聞いた僕は「なんか野球チームみたいな名前のバンドだな。ふーん。」ぐらいの感じでした。

僕はバンドマンではなかったけど、自分が少しギターを弾けるもんだから、地元のバンドに対しては厳しい目で見ていて「このバンドかっこわるいな」とか「ああ自分だったらこうするのにな」とかライブを見に行ってもそういうことが多かった。まあ若気の至りというか、中二病みたいなもんですかね。

そんなときにひょんなことがきっかけで「THE ROTTEN MYEARS」のライブを見に行くことになるのですが、そのときの事は今でも鮮明に覚えています。

友達に連れられ、ガラガラのライブハウスでいつもの感じで斜に構えて、僕は「THE ROTTEN MYEARS」を見ました。

セッティングが始まり、SEが鳴って「どうせ」という気持ちで、僕はフロアの真ん中に立っていた。


でも一曲目で僕の目は釘付けになっていて、気付いたら僕は最前で体をゆらして、その日の最後の曲の「ROYAL」のときには、もう自分の中の感情に説明がつけられなかった。

うまく言えないけど、抑えられないものが何かグッと湧き上がってくる。

ライブを見てあんな気持ちになったのは初めてでした。

ライブが終わってすぐ、楽屋に挨拶に行って、そのとき何を言ったのかは全然覚えていないけど、とにかく興奮して思いつく限りの褒め言葉を言いまくったことは覚えている。

僕は何かとてつもない秘密を知ってしまったような、宝物を見つけたような感覚になって、今まで聴いていたどんなかっこいい音楽より「THE ROTTEN MYEARS」が好きになった。

もう言うまでもないですが、その「THE ROTTEN MYEARS」のギターボーカルがコジョー氏、いや、平尾志信だったのです。


僕はそれから皆勤賞でロッテンマイヤーズのライブに通い、ロッテンマイヤーズのライブでは最前で体をゆらして僕が見ているというのが当たり前でした。

そんな僕にも一度だけ見ることが出来ないライブがあって、それは僕の高校卒業ライブをやったときで、僕はそのときだけ地元の友達とバンドを組んでライブをやって、別のライブハウスでロッテンマイヤーズがライブをやっていたのです。

それを境に僕は東京に進学して、ロッテンマイヤーズを見る事もできなくなっていたのです。

しかし東京に行っても僕は、HPで活動をチェックしたり、擦り切れるまでライブのビデオを見たり、CDができたら送ってもらったり、ロッテンマイヤーズに対する熱は全く冷めることがありませんでした。

そんなこんなで、大学4年になる前の春にコジョー氏が東京に出てくることを知りました。

それも「THE ROTTEN MYEARS」としてではなく、「ヒラオコジョー」として。

結局、「THE ROTTEN MYEARS」は度重なるメンバーチェンジの末に活動休止をしてしまって、ボーカルshinobuはソロで「ヒラオコジョー」として活動することになったんです。

僕はそれを知ってすぐにコジョー氏にメールをして

「僕にそのバンドでギターを弾かせてください!」とお願いしました。

一ミリも迷いはありませんでした。

そしたらすぐに「一緒にやろう」と言ってくれた。

もう死ぬほど嬉しかったな。

これが僕がヒラオコに入ったきっかけで、ここからヒラオコがスタートする訳なんです。


まあすごい話だよね。

例えば自分が、スティービーワンダーが1番好きだとして、そのスティービーワンダーのバックでギターを弾くってことだからね。

だから自信を持って断言するけど、僕は世界一幸せなギタリストなんだと思う。

1番好きなアーティストの隣でギターを弾くことができてるのだから。

まあ普段は冗談言い合ったりするし、腹をたてることもあるけど、僕の中でのNo.1はやはり「平尾志信」な訳であって、やっぱり永遠に僕のロックスターだろうし、誰が何と言おうと最高のアーティストなんですよ。

まあこんなこと恥ずかしすぎて、面と向かって絶対言えませんがね。(笑)


今だにヒラオコの新曲を聴く瞬間のドキドキは、あの頃の高校生の時の気持ちを思い出させてくれます。

だから僕はこの人の音楽を世に広めたくて、音楽をやっているのもあるのかもしれないなぁ。


僕の夢がコジョーの夢と重なって、今まさに夢の途中という訳です。



おい、絶対叶えようぜ。

中野のパスタ屋で「10万人の前でライブする」って言った夢、叶えようぜ。

フジロックの1番デカいステージ、揺らそうぜ。

赤穂でロックフェスやろうぜ。

日本を代表するバンドになろうぜ。

俺たちならできるって。



ハッピーバースデー、ヒラオコジョー。

死ぬまで俺をドキドキさせてくれ。