【語り②】Princess Princess! the MUSICAL 劇中音楽について | ヒラオカンパニー Official Blog

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前回の続き〜〜!!

 

 

プリプリで使用した

クラシック音楽について

ご紹介いたしましょう〜!

 

 

 

 

【3曲目】

 

ラヴェル作曲

亡き王女のためのパヴァーヌ

 

 

「管弦楽の魔術師」の異名を持つ

ラヴェルの代表曲の一つです!

 

 

 

プリプリの作中では

シンデレラとお父さんの

デュエットソング「想い出」

という曲として歌われました!

 

 

 

私、このピアノ曲が

クラシック音楽の中で

 

一番好き!!!

 

と声を大にして言いたい。

 

 

 

どこか寂しさを漂わせる曲…

 

 

 

だけども!!

 

 

寂しさだけに染められない

優しく暖かい旋律に

耳が終始幸せに包まれます。

 

 

 

平岡がこの曲知ったのは

ちっちゃい頃に母と一緒に行った

チェロ奏者 于波(ウハ)さん

のコンサートがキッカケでした。

 

 

ヴァイオリンやピアノ曲が

チェロでアレンジされていて

とっても感動したのを覚えてます!

 

 

 

コンサート終わった後

CD買って、于波さんに

ちゃっかりサインを

頂いたりなんかしちゃって…!!

 

 

 

そのCDに収録されていたのが

「亡き王女のためのパヴァーヌ」

だったのです〜!!!!

 

なので平岡は、最初この曲を

チェロの曲だと思ってましたw

 

 

皆さん、于波さんの演奏、

とっても素敵なので

ぜひ聞いてみて下さいね!!

 

 

平岡、激推しです。

 

↓曲は亡き王女のためのパヴァーヌじゃないけど

 

 

 

話がだいぶ逸れました笑

 

 

とにかく平岡が好きすぎる

「亡き王女のためのパヴァーヌ」

 

 

フランス生まれの

モーリス・ラヴェルにより

作曲されました!

 

 

ルーブル美術館に展示されていた

スペインのプリンセス

マルガリータ王女の肖像画

インスピレーションを受けて

書かれた曲だそうです。

 

 

↓ちなみにその肖像画がこちら

 

 

 

マルガリータ様

可愛い!!!!

 

 

21歳で亡くなってしまった

悲劇のプリンセスでもおありです。

 

 

 

 

「亡き王女」

 

 

とありますが、

 

 

「悲劇のプリンセス、マルガリータ王女様のために作曲してみた!!!」

 

 

とかではなく、

 

 

「可愛いプリンセスがダンス踊るとしたらこんな感じかな〜♪」

 

 

というようなイメージで

作曲されたそうな。

 

 

この曲の持つ、

 

 

寂しさだけではない

どこか優しく暖かい旋律

聞こえる訳は、こういうところに

あるのかな!???

 

 

と思う平岡でした。

 

 

 

じゃあなんでタイトルに

「亡き」とか入れたの!?

 

 

という疑問について

説明しよう!!!!

 

 

 

原題が

「Pavane pour une infante défunte

といいまして、

 

 

ここにあるinfante défunteの部分

 

死んだインファンタ

(スペイン王女の称号のこと)

という意味なのですが、

 

 

なんか韻踏んでるし

語呂いいよね!!!

 

 

 

という理由で

「亡き王女のためのパヴァーヌ」

 

というタイトルになったそうな笑

 

 

 

そもそも

「パヴァーヌ」って何!?

 

 

と思われた方、

 

 

これについても

説明しよう!!!

 

 

「パヴァーヌ」とは、

16世紀にフランスで流行ったダンス

 

二拍子のゆったりしたリズムに乗せて

男女が列になって踊る宮廷舞曲のこと。

 

 

 

以上!!!

 

 

 

世間からは評価されましたが、

ラヴェルの周りの音楽家たちからは

あんまり好評ではなかったらしい。

 

 

ラヴェル自身も、この曲に対して

 

「大胆さに欠ける」

「かなり貧弱」

「曲遅いしなんかダルい」

 

 

などと、結構批判的なコメントで

自分の曲をディスってます。

 

 

 

ですが数年後、

この「亡き王女のためのパヴァーヌ」

自身の手でオーケストラ版に編曲しています。

 

 

 

絶対気に入ってたよね…???

 

周りの友達にディスられたから

強がって自分もディスっただけだよね…???

 

 

 

そんなオーケストラ版も

とっても素敵なので

ぜひお聞きください!!!

 

 

 

ラヴェルは晩年、

記憶障害言語障害に悩まされ

ついには一文字も

書く事ができなくなりました。

 

 

さらに交通事故にもあってしまい

病状はますます進行の一途を辿ります。

 

 

自分の頭の中にある音楽を

譜面に書き留められなくなるなんて

どんなに恐ろしい事だったでしょう。

 

 

そんな晩年のラヴェル、

療養中、とある場所で

「亡き王女のためのパヴァーヌ」

演奏されているのを聞いたそうな。

 

 

ラヴェルは、

自身が作曲したこの曲を耳にして

 

 

「なんて美しい曲だ。

 誰が書いたんだろう。」

 

 

と言っていたそうです…。

 

 

自分の音楽も記憶から抜け落ちてしまうなんて

このエピソードほんと切ない&悲しい…。。

 

 

 

そんな彼のことを思うと

ラヴェルは自分の晩年を意図せず

この曲で表現していたのだなあと

感じざるを得ません。

 

 

「亡き王女のためのパヴァーヌ」

 

「亡きラヴェルのためのパヴァーヌ」

 

 

なのだと思う平岡なのでした。

 

 

 

 

 

【4曲目】

 

ポンキエッリ作曲

歌劇「ラ・ジョコンダ」より

第3幕 時の踊り

 

 

 

プリプリでは

お姉ちゃん2人がシンデレラを

舞踏会に誘うシーンで歌われました!

 

 

その名も

 

「マジやばい時の踊り」

 

 

平岡のマジやばい

ネーミングセンスにより

楽しいミュージカルソング

になりました笑

 

 

 

私がこの曲を初めて聞いたのは

幼い頃見たディズニーのファンタジア!

 

他にもファンタジアで

知ったという方も多いはず…!

 

 

 

 

なっつかし〜〜〜!!!!

 

 

作曲したのはイタリアのオペラ作曲家

アミルカレ・ポンキエッリさん。

 

「時の踊り」は、「ラ・ジョコンダ」

というオペラのバレエ音楽なのです。

 

 

新しいオペラの題材を探していた

ポンキエッリさんは

『パドヴァの僭主アンジェロ』

という戯曲をオペラ化することに。

 

 

 

実はこの戯曲の作者は

『レ・ミゼラブル』の原作者

ヴィクトル・ユゴーさん!!!

 

 

ミュージカルファンとしては

一気に親近感湧いちゃいますね!

 

 

 

どんな話なのか

ざっくり説明すると

 

 

悲劇!!!!!

 

 

 

以上。

 

 

もっと知りたい!って方は

ググってウィキってください←

 

 

ポンキエッリさん、制作に入る段階から

この戯曲に結構な不満を示しており、

何度も内容を練り直していたようです。

 

初演までモメたらしいよ…。

 

 

 

なんでこの戯曲選んだんだよ!

 

って突っ込みたくなりますが

まあポンキエッリさんにも

大人の事情っちゅーもんが

あったんでしょうね。。。

 

 

分かるよ!!!

初演って大変だもの!!!

 

 

 

ミラノ・スカラ座で

初演された本作は

 

 

見事大好評!!!

 

 

を博したのですが…

 

 

 

ポンキエッリさん、

それでも出来栄えに満足する事ができず

3年後に行われた再演でも

大幅に改訂を加えたそうです。

 

 

本当なんでこの戯曲選んだんだよ!!

 

 

まあまた大人の事情

あったのですかね…!

 

 

 

分かるよ!!!!

再演も大変だもの!!!!

 

 

 

「時の踊り」が演奏されるのは

第3幕の2場、館での舞踏シーン。

 

 

残念なことにこちらのシーン、

物語にはあまり関係ありません…

 

 

そしてさらに残念なことに

オペラ「ラ・ジョコンダ」

現在ではほとんど上演されないそうな…

 

 

 

しかし「時の踊り」だけは

コンサートなどで

頻繁に演奏されています。

 

 

 

なぜ「時の踊り」だけが有名なのか!

 

 

その理由は、、、

 

 

 

最初にチラッと話が出てきました

ディズニー長編アニメーション第3作であり

史上初のステレオ音声作品である

 

 

『ファンタジア』

に使用されたから!!


 

 

世界中が注目したこの作品に使用され、

ポンキエッリの「時の踊り」

一気に有名になったのでした。

 

 

 

その後、様々な歌手によって歌われ、

日本でもCMのBGMやテーマソング

として起用されるようになりました。

 

 

なんとザ・ピーナッツ様小柳ゆき様

この曲をアレンジカバーしておりました!!

 

 

 

 

ザ・ピーナッツ

『レモンのキッス』

 

 

 

 

小柳ゆき

『Lovin' You』

 

 

 

この曲、可愛いから

歌にしたくなるよね〜♡

 

 

日本人にも聞き馴染みのある

クラシック音楽なのでした〜♪

 

 

 

まだまだ語っていくぞ♪

次回のブログをお楽しみに!!!