お元氣様です。
先日、経営者の集まる勉強会において、経営者の経営体験発表を聞く機会がありました。
体験発表者は、建築設備業者の三代目でした。
ちなみに企業規模は、従業員250名、年商66億円と私の会社では足元にも及ばない規模でしたが。
その発表の中で経営理念の話がでてきました。
昭和56年に経営理念をつくることになったそうです。
当時、初代(発表者の祖父)と二代目(発表者の父)が夜遅くまで語りあったのですが、その対話の中で“経営理念で死ねるか?”という言葉が出てきたそうです。
これは、命を賭けてもよいぐらいの経営理念なのか、経営理念に本当に魂がこもっているか、ということかと思います。
よく、『全従業員の物心両面の幸福を追求する』という経営理念を掲げている会社があります。
これは、京セラの理念です。
本来は、経営者自身が七点八倒の苦しみの中から生まれるものだといわれています。
しかし、自分の心からの思いは何なのか?
という問いかけをした上での京セラの理念を使うというのであればよいのですが、意外にそのような方は少ないように思います。
借り物の経営理念で経営してもいつまでも借り物の経営しかできないのではないか。
最近、そのようなことが頭の中を駆け巡っております。