お元氣様です。
『手に職をつける』という言葉があります。
昭和の時代は、『手に職をつける』をつけることで一生その仕事に携わることができ、生活をしていくことができるといわれていました。
建設業でいえば、大工さんをはじめとして、左官屋さん、水道屋さん、電気屋さん、建具屋さん、内装屋さん、塗装屋さんなどなど多くの職人さんがいます。
そして、それぞれの職の技能を身につければ、一生その仕事で生活していくことができました。
特にバブル全盛時(正味の期間は2年ぐらい)は職人不足ということで職人さんの単価がかなり上がりました。
昭和から平成に移り、バブルがはじけるとともに、建設業の価格破壊が進行し、その職では生活してくことができず、多くの職人さんが建設業界を去っていきました。
この2年から3年の間に建設業は再び活況を呈しているかのようにみえます。
しかし、東京は別として大阪は一部の業者を除いて、それほど潤っていないのが現状です。
そのため同業者の廃業は続いていますし、採用してもヒマになれば工事単価をより一層下げられること、仕事の受注の確保の不安から人を雇用するところまではいっていません。
建設業界の人手不足の根本的な原因というのは、このあたりにあるのではないかと思います。
建設業は、戦後から昭和の終わりまでほぼ一貫して成長してきた産業です。
非常に恵まれてきた産業であるだけに、バブル崩壊から今日に至るまでがアゲインストの風が吹きすさぶ中でプレーをしているように感じるのかもしれません。
建設業者がふるいにかけられる今の時代こそ、経営者の志や覚悟や才覚が問われているのだと思います。
本気の建設業の経営者にとって、ワクワクするような面白い時代なのかもしれません。