経営者にとって頭の痛い本になるかもしれませんがおススメです。 | 【大阪市 平野区】山岡建設社長の幸福共創物語~みずから明るい未来へ~

【大阪市 平野区】山岡建設社長の幸福共創物語~みずから明るい未来へ~

創業大正15年、会社設立昭和30年。大阪市平野区で水道工事業をメインに土木、リフォームと事業を広げています。代表の山岡建設社長が、ジャズやロックなどの音楽の話や下手なゴルフの話とほんのすこし仕事話を通じて日々歩み続ける物語です。

お元氣様です。

今日は経営者の方にとって、ものすごく頭が痛くなるかもしれない本をご紹介させていただきます。

それは末永春秀さんの
『社員が自主的に育つスゴい仕組み』



そのなかで著者は「人が育たない組織」の経営者が持つ15の共通点をあげておられます。

①経営理念の重要性を強調するが自ら実践する姿勢がない
経営理念は、その企業の社会における存在意義を示したものであり、全従業員が何のために仕事をするかを方向づける、大切なよりどころである。
朝礼や会議で唱和しても、単に声を出しているだけで、お飾りになっている企業は多い。

②人材育成を抽象的に語るだけで指針も仕組みもつくっていない
多くの企業には、人材育成の定義がない。
人材育成が抽象的に語られるだけでは、人材育成の共通理解も実践もないままである。

③ついつい感情的に叱るだけでフォローもせず、を繰り返している
仕事に熱心になるあまり、頭ではいけないとわかっていても、つい感情的になってしまう経営者は多いのではないだろうか。
しかし、社員から見て、単純に、すぐ感情的になる人だと受け止められてしまえば、社員は上司を支える気持ちにはならない。

④人材教育に継続性がなく、その場しのぎが続いている
継続性のない、哲学のない教育では人は育たない。
続けたら人が育つというのではなく、やると決めたことを継続してやり続けること。

⑤自己改善の姿勢がなく他責になっている
経営者が自己改善から始めないと、人材育成の課題も部下のせいにするだけで終わってしまう。

⑥社員への接し方が好き嫌いや相性に左右されていて公平さがない
社員一人ひとりに上司がどんな思いを持っているかということは、本人は隠しているつもりでも、社員からは必ずと言っていいほど見抜かれている。
社員に公平に接することは大前提であるが、現実的にはそれほど容易ではない。
無意識のうちに不公平な接し方を繰り返していると、部下との信頼関係は崩壊してしまう。
人を育てるということは、「できないことを、できるようにすること」である。

⑦なぜその仕事をするのかの目的を示せず、ただこなすだけの仕事になっている
仕事の目的が明確でなく、社員はただ指示されたことをやり続けるだけになっていないか。
すべての仕事に目的を説明する時間はないが、要所ではなぜ自分たちはこの仕事をするのか、この仕事をすることでお客様や社会にどの様に貢献できるのかを示す必要がある。

⑧愛情の注ぎ方がわからないので心が通じない
人材育成は「育ってほしい」という愛情の持続である。
どんなに深い愛情や情熱を持っていても、それを伝えることができないのであれば、人を育てることはできないものである。

自分は、尖って尖って、ここまで来たのに、幹部、社員が尖るのは嫌う
尖った感度と尖った行動で市場を切り開いてきた経営者は、自社の幹部や社員にも尖った能力や行動を求めるが、その才能が目立ってくるとその存在が疎ましくなってくることがある。

⑩コミュニケーションが極めて少ない、あってもムダな長話やすれ違いで対話にならない
多くの経営者の最大の特徴にして欠点は自分がしゃべりすぎることである。
智恵のある経営者はあまり長話をしない。
そういう人は聴きだす力がある。
質問を通じて相手から引き出す力である。

⑪自分に甘くまわりに厳しいので信頼されない
人は自分を律するリーダーを敬うものである。
自分自身に甘い人が、いくら社員に厳しいことを言っても、本気で従う人はいない。
トップの行動見本こそが上司と部下の信頼の絆である。

⑫人事面接が、過去の追求ばかりで未来志向が全くない
単に目標の未達や、能力の足りないこところについて伝え、あとはひたすら説教をする場になっていないだろうか。
未来に向けて、どうしていくべきなのか、その方向性やポイント、方法論を上司と部下が一緒になってかんがえていく、そうした要点を踏まえない面接ばかりしている組織では人は育たない。

⑬得意・不得意こそ人の個性であることを理解できていない
社員の個性をうまく活かした組織ほど、活力があって柔軟な組織である。
人は認められてこそ成長する。
不得意をどうしたらできるようになるかを共に考える姿勢が必要である。
社員の得意不得意についての接し方こそリーダーシップの幅である。

⑭人材教育にじっくり取り組む辛抱強さがない
人を育てるとは、「流れている川に絵具で絵をえがくようなもの」と言われるくらいにやっても、やっても、果てしないことである。
できない社員に仕事上の基本を地道に教えられるかどうかが、最も大切な教育である。

⑮人材観が乏しくて魅力がなく、「この人のために」という人望がない
人間観が乏しいとは、人材の持つ可能性の多様さを心から信じられるかどうかである。
人間観が育っていない時は、人材について大きな葛藤を持っている。
どうしても自分のイメージ通りの行動を求めるので、そのイメージに適合しない場合は、心の中で葛藤を繰り返している。
主体性がなくなると自分で判断しなくなるし、できなくなる。
結果として、すべてにお伺いを立ててしか行動しなくなる。

日本の経営者の皆さん、ご自身の組織がどうなっているかを見直せる本です。
但し、頭の痛くなる方が出てきても当方は一切関知しません。
あしからずご了承願います(笑)