Almost every evening we see news items on environmental destruction followed by cheery commercials for luxury goods.
【解説】
[news items]
news は不可算名詞で、「ニュース全体」を指します。ここでの「ニュース」は、出来事や情報が集められたものとしての概念で、具体的な個々の内容を指すわけではありません。例えばI heard some news about the event.(そのイベントについてのニュースを聞きました)などと言います。この場合、newsはその出来事に関連する情報全体を意味しています。一方、item は可算名詞で、「項目」や「個別の内容」を指します。つまり、news item は「ニュースの項目」や「ニュースの内容」を意味します。 news itemsとは、「ニュース(情報)」の中にある個別の内容やトピックを指す表現です。複数のニューストピックやニュース記事を数えるときに使います。news items は、ニュース番組や新聞、ウェブサイトにおいて、個別のニュース内容や報道される情報のひとつひとつを指すときに使います。たとえば、政治、スポーツ、天気予報など、それぞれが一つの「ニュース項目」になります。以下の例文を見てみましょう。The journalist wrote three news items for today's evening edition.(その記者は今日の夕刊のために3つのニュース項目を書きました)ここでは、記者が作成した「ニュース項目」が3つあり、これらは個別の内容を示しています。This website updates its news items every hour.**
(このウェブサイトは毎時間ニュース項目を更新します。)ここでは「ニュース項目」が定期的に更新されることを示しています。つまり、ウェブサイト上で表示されるニュースが次々と更新されるという意味です。The news items covered topics like politics, sports, and entertainment.(ニュース項目は政治、スポーツ、エンターテインメントのような話題を取り上げていました)この文では、複数の「ニュース項目」が異なるジャンル(政治、スポーツ、エンターテインメント)を取り上げていることを示しています。Please choose a news item that interests you for the discussion.(ディスカッションのために、あなたが興味を持つニュース項目を選んでください)議論のテーマとして、「ニュース項目」を選ぶよう促しています。この場合、「news item」は一つの具体的なニュース記事やトピックを意味します。まとめます。news は「ニュース全体」を意味する不可算名詞であり、個別の内容を指すわけではありません。item は「項目」や「内容」を指す可算名詞です。news items は、「ニュースの個々のトピック」や「記事」を意味し、具体的に数えることができる単位です。
[follow]
follow は「何々の後をついて行く」という意味です。例えばThe ducklings followed their mother across the crosswalk.(子ガモたちが母親のあとをついて横断歩道を渡った)と言う文章ではfollowは子ガモたちが母ガモの後ろを歩いている様子を表しています。followは時間的な流れにも使われます。例えばTuesday follows Monday.(火曜日は月曜日のあとに続く)という文章では、followは火曜日が月曜日のあとにくることを示しています。このようにfollowが「主語+follow+目的語」 のかたちで使われる場合は、先頭を行くものは目的語の位置に置かれることになります。例えばShe followed him into the room.(彼女は部屋に入る彼のあとをついて行った)という文章では、先頭にいるのは目的語の位置に置かれたhimです。The ducklings followed their mother.(子ガモたちは母親のあとに続いた)という文章では、先頭にいるのは目的語の位置に置かれたmotherです。もし、先頭をいくものを主語の位置に置きたいのであれば、「主語+be followed by+名詞」というかたちを使うことになります。例えばI saw a mother duck followed by her children crossing the crosswalk.(母アヒルが子どもたちを連れて横断歩道を渡っているのを見た)という文章では、先頭にいるのは主語の位置におかれたa mother duckです。Monday is followed by Tuesday.(月曜日の次は火曜日だ)と言う文章でも、先頭を行くのは主語の位置に置かれたMondayです。
[知覚動詞+目的語+補語]
英語には、「知覚動詞+目的語+補語」 という構文があります。例えば I saw her standing there.(私は彼女がそこに立っているのを見た)という文章では、see が知覚動詞で、standing thereは補語として機能しており、その時彼女はどのような様子だったかを表しています。今回の課題文では、see news items on environmental destruction followed という部分で「知覚動詞+目的語+補語」というかたちが使われています。seeが知覚動詞、news items on environmental destructionが目的語、followedが補語です。この表現では、ニュースを見るけれど、そのニュースがどのような状態であるかを補語であるfollowedが説明しています。「知覚動詞+目的語+補語」のかたちの文章は、もともとは「知覚動詞+目的語+be動詞+補語」というかたちだったものが、「be動詞」がなくなって、「知覚動詞+目的語+補語」のかたちになった、と考えると理解がしやすくなります。
[cheery]
cheery とは、「陽気な」や「明るい」といった意味の形容詞です。人や雰囲気、表情などが、楽しくてポジティブな印象を与えるときに使います。以下に例文を示します。 She has a cheery personality. (彼女は陽気な性格です)The room looked cheery with colorful decorations. (部屋はカラフルな装飾で明るく見えました)
【筆者】
この文はよく引用されるフレーズですが、特定の著名な著者や作品に直接結びついているわけではないようです。環境問題に関する一般的な議論や、消費社会に対する批判的な視点を表現している文脈で使われることが多いです。
【日本語訳】
ほぼ毎晩、環境破壊に関するニュースが流れ、その後に高級品の明るいコマーシャルが続きます。