申し訳ありません。前回に引き続き、稽古場インタビューをさせて頂きたかったのですが、こちらの都合で間に合いませんでした。

今回は舞台「アーリントン」本番中のところ大変恐縮なのですが、本番残り5公演ということで、幕が上がった現在の心境や、演出の白井晃さんはじめ、共演者の方々について伺いたいなと思います。


ーーー本番中のインタビューって初めてですね! いやー、無事に開幕して本当によかったです。そして、あっという間に残り5公演かあ。早いですね。


昨年上演予定でしたが、中止、順延になり、今回ようやくお客さまに観ていただけるというのは、どのようなお気持ちなのでしょうか?


ーーーうーん・・・。語弊があるかもしれませんが、お客さまに来ていただくということに関しては、そこまで心境の変化はないというか(笑)。

ただ、ひたすらに感謝の気持ちしかないです。本当に。感謝です。

一番感じるのは、こうして上演出来ることになった裏側にどれほどの人の想いが詰まっているかということです。なんか、いつもと全然違う感触があります。


それはどういったことでしょうか?


ーーーうーん・・・、みんなカッコいいな! ってことかな!


えっと・・・。


ーーーあはは。まあまあ。やっぱり、創作の現場って素敵ですよ。


はあ・・・。では、言いたくなさそうなので、次の話題に移りますね。

まずは、演出の白井晃さんについてお伺いできたらなと思います。


ーーー初めての白井さん演出だったのですが、前回公演が延期になったので、2度目の演出という感じがしています。


こうした状況で、こんなことを言っては失礼なのかもしれませんが、贅沢な気がしますね。


ーーーそうですね(笑)。再演のような感覚で、演出もより高度になりました。


どのような演出をされるのでしょうか。


ーーーえー! 僕が話すことではないかな(笑)。


そこをなんとか、是非! お願いします。役者さんにしか分からない感覚だと思うので。


ーーー難しいな・・・。うーん・・・。なんだろう・・・、スポーツ強豪校のコーチ。


・・・え!?


ーーー分かりやすく言うならですよ(笑)。僕、弱小ハンドボール部だったから、強豪校のコーチ知らないけど。・・・なんとなく、イメージです。


無責任なことを言うのやめて下さい!!!


ーーーごめんなさい・・・(笑)。でも、練習はとんでもなくツラいし、キツいけど、その時間がパフォーマンスに着実に繋がって、皆で上を向いて突き進む感じというか。強豪校のコーチってそんなイメージないですか? 意外と、今回の公演はそんな感じかもです。


おお! そういうことですか。


ーーー恐いとかではないですよ! ヘロヘロになりますけど、楽しいです。やっぱり。舞台って。あとは、「ああ、スポーツ強豪校ってこうやって強くなるのかな」って思いました(笑)。


平埜さん自身、強くなっている実感がありますか?


ーーー多分! 強くなるという定義は不明ですが(笑)。まあ、それはこうした社会情勢もあるしね。皆、日毎に強くなっていると思います。一人じゃないからね。








撮影:岡千里





ほお。素晴らしい経験をされていますね。では、共演者の方はどうでしょう。


ーーーすんばらしいです。本当に。すんばらしい。


あの、どういった意味で?


ーーーまだ終わってもないけど、南沢奈央さん、入手杏奈さんとご一緒することが出来て本当に良かったと思っています。


あの、どういった意味で?


ーーー本番ご覧になりましたか?


ええ、拝見いたしました。


ーーーあ、ありがとうございます。本番観ていただけたなら、分かるでしょ?


すんばらしかったです。


ーーーね! でもね、稽古場も観て欲しかったです。


というと?


ーーーお二人を見ていると、僕が、ぶっちぎりで劣等生だし、不良だったんだなとつくづく感じました。僕って、真面目ぶってたんだなって。

いや、威張ってないで、キミはもっと頑張りなさいよ! って自分でも思いますが。お二人がいてくれるから、頑張れるし、引っ張って下さっています。本当に。すごいの。好き。


あの、平埜さん、真面目に頑張って下さい。


ーーーそれな。


いや、マジで。


ーーーあーね。最近、あーねを覚えました。使い方知らないけど。あと、ワンチャンって言葉の意味が本気で理解出来なくて、ワンちゃん? 犬? ってなっています。


はあ・・・。


ーーー疲れますよね。インタビューって。でも、本当にすんばらしい共演者に囲まれているなという実感があります。スタッフさんも素敵なの。


なんか、楽しそうですね。


ーーー観劇後、お二人を抱きしめたくなりますよ。


素敵な座組に出会えて幸せですね。

では、千穐楽に向けてメッセージを。


ーーー環境ってとても大切だと思うんです。観るタイミング、出会うタイミング。時間、時期、時節。それって、運命というか。ご縁というか。

そうとしか言いようがないと思っています。


今回の舞台は「約束」という言葉が僕の中でキーワードになっています。舞台の切符を買うことも、ある意味では「約束」かなと。

世界には「約束」がいっぱいあって、それって、とても温かいことだったんだなって思っています。

まあ、だからなんだって感じですが。

舞台、頑張ります。


えっと、相変わらず言いたいことがよく分かりませんね。頭の中のグチャグチャがそのまま文章になっているような気がします


ーーー大変なんだから。これ書くの。


意外と時間かかりますもんね。自作自演は。


ーーーでも、楽しいし、気分転換になるからさ。


では、最後に2021年の抱負を。軽く!


ーーー待つ。


・・・はい。お付き合い下さりありがとうございました。


ーーーこちらこそです。ありがとうございました。千穐楽まで、頑張ります。どうか、お身体には気をつけてね。


ワンチャン、お前がな。


ーーーねえ、絶対ワンチャンの使い方間違ってるよ。









おわり。