こんにちは🌞☘️
久々に太陽がサンサンですねぇ🌌🚀
 
事務所のインスタを更新しました!
 
写真を撮り忘れていたので、今回は画像をAIに生成(せいせい)してもらいました🤖🔨笑
 
先日の自分の写真を、舞台「他者の国」風にアレンジしてもらいました🎨👩‍🎨
 
すごい技術ですねぇ、ほんとに、すごい🧬🔬
 
そして、今回のインスタテーマは「稽古中の頭の中」です🧠🧪
 
ブロブの方にも載せていこうと思います📖✏️
 
よろしくお願いしまーす☺️☺️☺️
 
 
 
 
 
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青春映画を見たり、恋愛小説を読んだりすると「あぁっ! 私も心のうるおいを取り戻したいっ!」と思ってしまうことはないだろうか。それまで気にならなかったのに、急にすれ違う学生たちの笑顔が眩しくなり、目を細めながら勝手な妄想を膨らませてしまう……なーんてことは。
 
脳内の模様替え、とでもいうのかね。作品に影響を受けたことで、壁紙も変わり、家具も一新され、生活に新たな風が吹く。それがいい影響を与えることもあれば、その逆もある。
 
俳優をしていると、そんな「脳内の模様替え」が頻繁に起きる。
 
向き合う作品(仕事)ごとに脳内を大掃除して、その作品色に部屋を組み立てなければいけないからだ……。
 
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いま、私の脳内壁紙は重たいブルーグレーに染まってる。そして、「遺伝」「死」「境界線」「日本人」「罪と罰」という五つの大きな家具で部屋が埋め尽くされている。全体的に雰囲気は暗い。暗すぎる。こんな部屋はイヤだ。行きたくない。
 
だから玄関には「お祭り」という看板を立て、部屋中に「プリン」「わたあめ」「ソースせんべい」というポスターを貼り、ベランダからは「どうぶつ大好き」という旗を出している。なんとか均衡を保とうとしているが、なんにしたって気味悪い部屋に仕上がってしまった。
 
それもこれも舞台の稽古の影響だ。
 
とくに「遺伝」は存在感を放っていて、グルグルと考えてしまうことが多い。
 
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遺伝子については、中学生か高校生の頃に授業で習った。はしごをグニっとひねって伸ばしたみたいな、二重らせんのやつ。あれが自分の体の中にあるらしい。
 
そいつは自分の設計図みたいなもので、それによって自分が作られているんだとか。信じられないし不思議な感じもするが、それが「遺伝子」なんだって。
 
遺伝子をレゴの部品で例えている本もあった。部品というと、まるで自分がロボットみたいな気分になるけど、私はロボに憧れてるから、この例えを採用。ロボとして考えてみる。
 
部品は親ロボから子ロボへと受け継がれていく。
 
どのパーツが受け継がれていくかはランダムなので分からないが、この「ランダム」というのがポイントらしい。生き延びるために、そうやって次の世代へ部品を渡してきた。
 
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「姉ちゃん、なんでオレにはメガトンロケット・ブースターが付いてないの? 姉ちゃんの腕には付いてるのにさ」
「そんなの私に言われても困るわよ。そういうもんなのよ」
 
姉ロボは充電ソケットの中で呆れるように笑った。
 
「ずりぃよ。オレだって欲しかったよ」
「でも、あんた。お父ちゃんのファイナル・フィンガー・サイクロンは搭載されてるじゃない?」
「いらねぇよ、こんなの。オレはアウトドア派なの!」
「いらないとかじゃないでしょ?」
「なんでだよ! 欲しいよ!」
 
チビロボは、父ロボ譲りの指をガチャガチャと鳴らし駄々をこねる。
 
「あんたねぇ。そういうことは、もっと自分のパーツを磨いてから言いなさい!」
「ちがうんだよ、オレは、メガロケが欲しいの!」
「メガロケで何したいのよ、あんた?」
 
姉ロボの問いかけにチビロボは黙り、体をカタカタと鳴らし始めた。
 
「……もしかして、あんた、アイ・ドキドキーションしてる?」
「は? ちげぇし! バカにすんな!」
 
チビロボの体は、いよいよガタガタと震え、赤く染まり、熱を出している。
 
「あぁ、そういうことか。ふーん。あ、なに。チャリンデュック・チュパルニメ4号ちゃんなの?」
「はっ? ち、ちが……」
「分かりやすいねぇ、あんた」
「……」
「でも、メガロケは武器じゃないのよ?」
「……知ってるよ」
「あんたには、あんただけのパーツがあるの。お父ちゃんにもお母ちゃんにも持ってない、あんただけのパーツが」
「なんだよ、オレだけのパーツって」
「それを見つけるためにアルケミング・ホームウェイに通ってるんでしょう? それに、ファイナル・フィンガー・サイクロンのことバカにしてたけどね。それは、祖母ロボにもあったパーツなんだからね?」
 
チビロボは、自分の指先を見ながらリサイクレーションされた祖母ロボの顔を思い浮かべた。祖母ロボはいつも優しい声で「あんたは、いい子だ」と言ってくれていた。チビロボは祖母ロボが大好きだった。
 
「私だって自分のパーツでイヤなものはたくさんあるけど、必要だから受け継がれたのよ、きっと。私は、そう思うようにしてる。だってわざわざ要らない部品を大切な子ロボに残すわけないじゃない。そうでしょ?」
 
チビロボは指を折り曲げると、姉ロボを見つめ、小さく頷いた。
 
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そんなこんなで(笑)
 
 

舞台「他者の国」

ありがたいことに完売公演も出てきまして!
 
本当にチケットが残りわずかです!!!
 
この機会に是非是非!
お待ちしております!
 
では、また!
 
平埜生成