先日、北海道介護福祉士会、総会研修会交流会に参加しました(^^)d
介護福祉士の資格を取り働き出してまる6年目になるけども、、、初めての参加だった(^-^;
去年度から、学生時代の担任の先生が介護福祉士会空知支部の理事になったのもあって、参加してみた(´Д`)!
そこで講師の山本先生(古~い歴史のある特別養護老人ホームの施設長さん)から聞いた話を受けて感じたこと。。。
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かつて
福祉の資格が一切なにもなかった時代。
老人ホームでは、利用者さんが当たり前に縛られていた時代。動くと転んで危ないから、という理由で。
廊下に利用者さんが並んで立たされ、一斉におむつを変えられていた時代。
「一回失禁したから」という理由で、みんな同じ色のつなぎを着せられ、オムツを履かされ、履かされたら一生排泄はオムツ。もう二度とトイレには連れていってくれない。
「一回むせがあったから」という理由で'キザミ'と呼ばれる細かく刻まれたおかずとおかゆに変えられ、それでまたむせがあったからと、'ミキサー'と呼ばれるどろっどろにされたご飯とおかず、とろみのついた味噌汁に変えられ、、、
そして二度と'常食'と呼ばれる普通のご飯には戻されない。。。その人から、「好物」という言葉が失われる。
「'人生'を奪われる」といっても過言じゃあないだろう。
そんな時代があった。
つい2~30年前の話。
それじゃダメだ、と色々な取り組みや法改正の中で、「施設は暮らしの場であって、人権は守られなければならない」という人としての'当たり前'が推進されるようになり、今がある。
2000年に介護保険が導入され、'利用者はお客さんであってサービスを選ぶ権利があり、福祉の事業者と契約を交わしてサービスを受ける'という時代になった。
さて、ここで満足していいものだろうか、と問いたい。
日本にはとっても素敵な食文化があるというのに、死ぬまでその、どろどろのご飯を食べていくのか?
現在はこう。
「いやいや、そうではなくて普通のご飯が食べたいでしょう出来るなら!諦めないで考えていこう!」
という考え方。
「ベッドに縛るのはやめて、何でもかんでもオムツ!じゃなくて、しっかりトイレまで歩いてもらって、車イスでトイレまで行ってもらって、プライバシーもしっかり守って…」
という考え方。
うん。
そこで満足したり、それをするためのスピードを求めたりしているのがいまの介護保険制度であり、多くの施設で実践されていること。
でもちょっと待ったをかけたい(ノ-o-)ノ┫!!!!!
上記のことをカテゴリー分けしていくと、
【昔-人権すら無】
どろどろのご飯を無理やり口に押し込まれ、死ぬまでそれが1日3回繰り返される…
【今-生活】
医療と連携しながら、データをとったり一人ひとりの食べる機能について栄養士とも話をしながら、可能性を探っていく。'普通に食べる'ことでできるだけ普通の生活をしていく。
【その向こう-人生】
でもでも、食文化ってそうじゃなく、それだけじゃなくて「じゃあその人は何が大好物で、何が食べたい」のか?そんなの一人ひとりちがって利用者が100人いたら答えなんて100通り。
お茶は玄米茶が好きで、おかずを一口食べたら必ず味噌汁を一口、っていうスタイルで80年間来たのかもしれない。その人らしい人生を最後まで歩んでいける!
では冒頭にも出てきた問題。
【昔-人権すら無】
一度失禁したらオムツにつなぎ。トイレにはもういけない。みんなの前で堂々とおむつを変えられる。陰部を洗われる。
【今-生活】
一人ひとりの排泄リズムをつかみ、トイレ誘導し、出来るだけ歩いてもらう機会を増やす。寝たきりの方だったら、オムツ交換の時はちゃんとカーテンを閉め、プライバシーを守る。
【その向こう-人生】
でもでも人間、プライバシーを守られた排泄をするために生きてる訳じゃないよね?自分の足で歩く、自分の意思で車イスを押してもらって'移動ができる'だけで満足?僕らはしますか?
自分の足で歩いて、自分の意思で車イスを押してもらって「どこに行きたいか?何をしたいか?」これがないと人生とは呼べないんじゃないか?!と思う。
「死んだばあさんのお墓参りがしたい」のかもしれない。
「運動会で精一杯走って美味しそうにお弁当を食べる孫の顔が見たい」のかもしれない。
これもまた十人十色…
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三大介護と呼ばれる
'食事'
'入浴'
'排泄'。
これをするために人間生きてるわけじゃないですよね?
「毎週すすきのに飲みに出たい」
「好きな人と一緒にいたい」
「仕事がしたい」
「子育てがしたい」
「休みの日の釣りが」
「ゴルフが」
「毎日の野球テレビ中継が」
「毎週○曜日のドラマが」
「好きなアイドルが」
自分のしたいことして、自分らしく人生歩んでいくために、'食事''入浴''排泄'をしているわけで(´Д`)
これを忘れちゃいけないと思う。ってか忘れちゃダメ!
その人の生活だけじゃなくて人生をサポートさせてもらうのが福祉職人の仕事!!
Quality of Life 生活の質
だけじゃなく、あえて生活を人生と言い換え、
【Quality of Human Life 人生の質】
を掲げたい。
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